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November , 2018
Thursday

ドローン少年ノエル逮捕で思うこと

2015年5月21日(木)11時59分更新

 このところ、巷で話題になっていた無職の少年(15)が、東京・浅草の三社祭(15~17日)で小型無人飛行機(ドローン)を飛ばすとネット上で予告し、祭りの進行を妨げたとして、威力業務妨害の疑いで21日未明、警視庁に逮捕された。この少年、自ら「配信業をやっている」と口外し、様々な現場に行ってはその所々で大人たちとトラブルになり、警察にさえ食って掛かる傍若無人ぶり。遂に逮捕まで至ったこの少年のアレコレを検証した。

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 先日、東京・日比谷公園や憲政記念館などでドローンを飛ばそうとしていたところを複数の警察官に囲まれ、保護された少年は、とにかく口から先に生まれたような口達者。少年の配信動画を見たことのある都内在勤の50歳代のサラリーマンAさんは「この少年の語り口調を聞いていたら、オウム真理教の〝ああ言えば上祐(現アレフ代表)〟を思い出した。いやあまだ15歳、末恐ろしさを感じた」というのだ。

◇警察官さえ小ばかにする過激さ

 動画を配信するためなのだろう。常時、パソコンを持ち歩いていた少年は、警察からの職務質問にも全く動じず、20日に保護された時は、警察車両に乗せられた最中もネット配信を続けていた。そのやり取りが、「大人だったら、まずできない」(Aさん)というぐらい過激なものだった。

国会議事堂真向いの憲政記念館からもドローンを飛ばそうとして警察から注意を受けていた

国会議事堂真向いの憲政記念館からもドローンを飛ばそうとして警察から注意を受けていた

 まず路上に置かれた少年所有のドローンを回収してきた警察官が「ここでドローンを飛ばすのはやめてもらえますか?」と問いかけると「何でですか? 飛ばしちゃいけないって書いてないじゃないですか」と少年は食い下がる。警察官は、首相官邸にドローンが不時着した事件などを説明し、ドローンの飛行を中止させるよう再度要請した。ところが「それとこれと全然関係ないじゃないですか!」と聞く耳を持たない。

 警察車両に乗せられてからがまた凄かった。「警察手帳の提示を要求しま~す」「聞こえますかあ?」「おまわりさ~ん、聞こえてますよねぇ?」…警察官も少年がしばらくおとなしくなるのを待とうとしているが、一向に口が止まらない。タチが悪いのは、会話や一部映像はネットで生配信されており、それをいいことに少年は視聴者たちに「みんな、これは規則で決まっているから(警察手帳を提示しないのは)いけないんだよ」と解説する場面も出てくる。恐らく少年をはやし立てる書き込みもあるのだろう。少年の警察に対する悪態はどんどんエスカレートしていく。

 一事が万事、こんな具合に方々で問題を引き起こすこの少年。2月に起きた川崎市の中学1年生殺害事件では、主犯少年の自宅へ行き、その映像をネットで生配信、少年宅を一切の画像処理なく放送したばかりではなく、被害者の葬儀にももぐりこみ、その映像を配信しようとして関係者たちとトラブルを起こした。それを翌日、少年と関係者のトラブルの場面を写真付き(少年の姿は画像処理して特定できないように配慮)で報道した夕刊紙に対し、「見る人が見れば僕だとわかる。プライバシー侵害だ」として同紙編集局が入居するビルまで押しかけ、「この記事を書いた記者と話しをさせてほしい」と直談判。ところがアポなしで会えるほど、世の中は甘くない。受付を担当するビルの管理会社と少年との間で「許可なく(ビルに)入れるわけにいかない」、「いや入れてくれ」でバトルを展開し、一時、警察まで出動する騒動に発展。最終的に同紙の担当デスクが電話口で「何もお答えできない」と突っ張り、少年は諦めて帰るという事態になった。結局、その間のやり取りも動画で生配信され、15歳の少年にタジタジになる大人たち(警察官も含む)の会話がバッチリ流されていた。

 さらに今月1日には京都・東本願寺周辺、また3日には兵庫・姫路城周辺でドローンを操縦し、「人込みでは飛ばさないでほしい」と両県警から注意を受け、9日には長野・善光寺の法要行列にドローンを落下させニュースにもなっている。

◇頭がいい分、タチが悪い?

 横浜在住のこの少年は、ネット上では自らのことをノエルと名乗り、黒縁メガネと二つ折りにしたマスクで鼻だけ隠すのがトレードマークになっている。もともと東京都内の中高一貫の男子進学校に通っていたが、なじめずに横浜市内の市立中学に転入、今年3月に卒業した。

「この少年が辞めた東京の学校は毎年、東大に何人も入るトップクラスの進学校だというじゃないですか。恐らく頭のいいお子さんなんだと思いますよ。それだけに、今のうちに周りの大人たちが、常識というものをシッカリ教え込み、矯正させてやらなければ、頭がいい分、取り返しのつかないモンスターに成長しそうで怖い。〝天才とバカは紙一重〟って言葉がありますよね。この少年もこれだけ大それたことができるんですから、いい方向ににその能力が向けば天才になれる素質をもっていると思いますよ」(横浜在住の40代の主婦)。

 中学卒業後は、進学するわけでもなく本人が自称する〝配信業〟で生計を立てていた。ネットに詳しいある関係者はこう話す。

「動画配信はFC2のように会員が支払う会費から、視聴回数に応じて報酬を得られるものや、ユーチューブのように一定の視聴回数を超えると報酬が発生するなど様々だが、動画配信で生計を立てている人も確かにいる。中には数千万円、数百万円単位で稼ぐ人もいるが、それはほんの一握り。そう甘い世界ではない。とにかく見る側も、より過激な映像を求めるし、配信する側はそれに応えようとより過激な映像に走る。恐らくこの少年も、そんな一人なんだろう。映像を流すことで収入にもなるし、視聴者も喜んでくれる。結局、それが快感というか、義務のようになって、やはりより過激になっていかざるを得なかったのかもしれない。この少年がいくら稼いでいたかはわからないが、パソコンをはじめ映像を配信するシステムや10万円以上もするドローンを購入したり、彼の動画の中に1枚3000円もする焼肉を食べたと報告する場面も出てくる。その一方で、長電話になった時に電話代を気にする気弱な場面も出ていたので、収入は多くて月数十万円、少なければ10万円以下ってところだろうか」

 現在、警察の取り調べに容疑を否認している少年。果たして出所後、改めて警察批判を展開するのだろうか。ネット上では「逮捕されて当然」などとおおむね逮捕を歓迎する書き込みが多く見られた。〝若気の至り〟で済むのも今のうち。ぜひ、釈放後は心を入れ替えて、その能力をプラスに使うよう努力してほしいものだ。


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