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November , 2018
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清原氏、いまこそ男気の真価が問われるとき

2014年3月12日(水)12時35分更新

 

地方のパチンコCMに登場する清原氏

地方のパチンコCMに登場する清原氏

 シロというならさっさと訴えろ!――週刊文春(3月13日号)が元プロ野球選手の清原和博氏の薬物使用疑惑を報じて1週間。報道直後、すぐさま所属事務所がマスコミ各社を通じて「報道は名誉棄損に当たる。法的手段を通じて抗議を検討」と発表したが、次のアクションが伝わってこない。「男清原」、「番長清原」と言われ、常に球界を牽引してきた選手だけに、中途半端な幕引きだけはご免こうむりたい。いまこそ同氏の真価が問われる場面。一刻も早く白か黒かハッキリしてほしいものだ。 ――――――◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――――

「清原和博緊急入院 薬物でボロボロ~カリスマモデル妻は『刃物を持って追いかけ回された』」――こう題された週刊文春の報道は衝撃だった。清原氏が覚せい剤など薬物の禁断症状に苦しみ、はた目にもわかるほど、言動に異常をきたしているという。あろうことか妻でモデルの亜希夫人にも刃物を持って追いかけ回すこともあるのだとか。

◇法的手段検討もいまだ動きなし

 実際、清原氏が都内の大学病院に入院していることを突き止めた同誌取材班が清原氏を直撃。うつろな目をし、口は半開きで取材に答え、最後は激高した同氏が記者からICレコーダーを奪い取り、へし折った挙げ句、鋭利に折れた部分で自傷行為を働いた。駆け付けたガードマンには記者に傷つけられたと訴えたという。

 言った言わない、やったやらないはひとまず置くとして、個人事務所の「オフィスキヨハラ」によると、清原氏は1月下旬に体調を崩したため病院で検査、糖尿病と診断された。ところがちょうどプロ野球のキャンプ視察で忙しく、ひと段落着いた27日から3月4日までの6日間、都内の病院で入院治療を受けていたというのである。

 事務所ではこの文春の報道がすぐさま名誉棄損に当たるとして、訴訟を含めた法的手段を検討すると発表したが、いまだ具体的な話は出ていない。それどころか同誌発売翌日には、写真週刊誌「フライデー」でも同氏の薬物疑惑を報道。こちらは約19年前、まだ西武の現役時代、当時付き合っていた女性の話として大麻に手を出していたというものだ。

 まあこちらは仮にやっていたとしても時効が7年、罪に問われることもなければ実証されることもない。ただ薬物依存がその当時から続き、さらに大麻より悪質な覚せい剤にまで手を出したとなると話は別。その社会的、道義的責任は、計り知れないほど大きなものになる。

◇清原の人生は桑田に裏切られて暗転した!?

 現役当時、本業だけでも黙っていて最高4億5000万円の年俸収入があったのも今や昔。自ら頭を下げて営業できるほど器用ではなく、最近はカネ回りに相当困っているという話もある。たまに声が掛かるバラエティー番組出演やDMM.com証券のCM、さらには東北や北海道を中心に店舗展開するベガスベガスという地方のパチンコホールのCMやイベントに出演し、何とか糊口をしのいでいるという。

 西武に入団し、最後はオリックスで22年間のプロ野球人生を終えた清原氏。PL学園時代は甲子園を沸かせ、常に表舞台で脚光を浴びてきた。しかし華やかに見える一方で「よく言われるが、やはり巨人、そして桑田に裏切られたことで、彼の人生は狂った」というのは在京球団のある幹部だ。

 このコメントで登場する桑田とは、PL学園で清原氏とKKコンビを組み、甲子園を沸かせたあの元巨人投手の桑田真澄氏(現野球解説者)のことだ。1985年のドラフト会議の目玉だったKKコンビのうち、桑田氏は早大進学を表明。清原氏は阪神か巨人以外だったら社会人野球へと進路を決め、相思相愛と言われた巨人、そして阪神の指名を待つばかりだった。

 ところが急転直下、巨人はドラフト1位で桑田氏を強行指名。指名を受けた桑田氏は、あっさり巨人入りを決めた。この結果に「早大進学はブラフで、他球団に指名させないための巨人と桑田サイドの出来レースだったんじゃないか」と言われた。一方、阪神、中日、南海、日本ハム、近鉄、西武の6球団の競合指名を受けた清原氏は、結局交渉権を獲得した西武に入団することになった。巨人、そして盟友桑田に裏切られたという衝撃は、まだ18歳だった清原氏にとって、どれほど辛かった経験か想像に難くない。その後の人生において、良くも悪くも巨人、そして桑田氏に対する反骨心が、清原氏の振る舞いをコワモテにし、生活を派手にしていったと見る球界関係者は少なくない。

 前出の球団幹部は「まあこれもよく言われることだが、桑田が早大に進学し、巨人が清原を1位指名していたなら、清原の人生は大きく変わっていたはず」という。「もちろん薬物疑惑で騒がれることもなかっただろうし、彼の野球センスをもってすれば、メジャー挑戦野手第1号になっていたかもしれない」とまでいう。

 それでも現役通算2122安打、525本塁打、1530打点は、それぞれ歴代25位、5位、5位の記録(2013年シーズン終了時点)。特に2000安打、500本塁打、1500打点を達成したのは、王貞治氏や野村克也氏を含め6人しかおらず、あの長嶋茂雄氏さえ達成していない大記録だ。

 1996年シーズン終了後にはFAで念願の巨人に移籍したが、「最初から巨人に行かせてあげたかった」(前出球団幹部)。

◇男なら正々堂々とケリを付けろ! 

 引退後は日刊スポーツの専属評論家になったものの、やはり現役当時に比べれば注目度は激減。それでも2012年にスカパーのCMで桑田氏と夢の共演を果たし、話題をさらった。ただそれも一時的で、手打ちをしたというより、CM収入という大人の事情があったとする見方が強い。

 KKコンビでいえば、桑田氏は引退後、早大大学院へ進学し首席で修了、最近は東大野球部の特別コーチを務め、昨年騒がれた統一球問題では日本野球機構の特別アドバイザーを務めるなど、球界を代表する有識者として幅広い活動を展開させている。

 この桑田氏の活躍に対し「清原の思いを代弁すれば」と前出の球団幹部は口を開く。 「早大進学を袖にして巨人に入団した桑田のせいで、しばらくの間、それまであったPL学園からの早大推薦がなくなったと聞く。後輩にさんざん迷惑を掛けた張本人がぬけぬけと大学院、それもよりによって早稲田に進学するとは、後輩思いの清原にとって腹立たしかったと思う」

 自分を裏切るような形で巨人に入団し、引退後は過去を忘れたように振る舞うかつての戦友に、清原氏に清算したくてもし切れない感情があったとしてもおかしくない。それでも巨人に1位指名されなかった思いのはけ口を〝番長〟と呼ばれる振る舞いで球界に君臨してきたとすれば、この薬物疑惑に番長らしくきっちりケリを付けてほしい。それもチンピラのような言動ではなく、論理的に身の潔白を証明してほしい。身に覚えのない誹謗中傷であれば、それこそ名誉棄損は十分成り立つ大誤報ではないか。〝男気〟は買って出るのが清原氏の信条のハズ。ここはぜひ男清原の本領を発揮してほしいところだ。

 でもどうだろう。「清原」「キヨ」「清原さん」「キヨさん」「番長」…そう呼んで親交を持ち、さんざん持ち上げ、利用してきた関係者だ。疑惑が真実か虚偽かはさておき、悩んでいる時こそ親身になって相談に乗るのが人間性というものだろう。特に清原シンパと呼ばれてきた友人知人、球界関係者に報道関係者…もし火の粉をかぶりたくないと思っているとするのなら、あまりに冷たいと言わざるを得ない。


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