「テレビ紳士録」第3回~三船美佳
あの人、この人、どんな人?――本サイトご隠居顧問が、テレビで見かける気になる人物をクローズアップ。不定期連載「テレビ紳士録」の今回は、すっかりドロ沼離婚の渦中の人となった二世タレントをウオッチする。数多の修羅場をくぐり抜けた傘寿世代のご隠居だからこそわかること…ついでに相手の男性にも「30年後の世界を想像してごらんなさい高橋さん」とアドバイスを送った!!…って一体全体どういうこと?
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すっかり成熟した色気と魅力を漂わせ始めた三船美佳さん(32)をテレビ画面で見るにつけ、しみじみ「惜しい」とつぶやいてしまいます。誰もなにも言いませんが、もし本人に父親の道を追う意思が結婚する前からあったなら、父親・三船敏郎のグローバルな七光りを受けながら、今頃はハリウッドを中心に活躍する〝国際女優〟として大成していたのではないか、と思うと残念で仕方がありません。
美佳ちゃんのあの顔に多少の硬さはあるものの、三十路に入ってもう2年も経つというのに、笑顔の何と美しいことか。てらい、けれんみ、屈託などみじんもない明るい笑いは、非嫡出子とはとても思えない育ちの良さがあるとは思いませんか? それに、日本人にありがちな歯並びの悪さなど(たとえ整形したとしても…いや、まさか!)みじんもなく、外国俳優とのキスがいかにも似合いそうな素晴らしさです。
◇相手は後期高齢者!?
でも、なぜか彼女は父親の七光りの道を選ばず、16歳の若さで結婚を選んだのでした。他人の人生にとやかく嘴(くちばし)を挟むつもりはありませんが、あのときは夫の高橋ジョージさんにはまことに失礼ながら「美佳ちゃんに魔が差したのかな?」とまで思ってしまいましたっけ。その後の10年くらいは幸せを絵に描いたようなアツアツぶりで、ジョージさんを褒めるのも忘れて「やっぱり美佳ちゃんの選球眼がよかったんだ」な~んて。そのお二人がどこでどうすれ違いが生じたのか、一転離婚話へ。さすがのジジィも予想外の急転回で、しばらくはあんぐりと開けた口がふさがりませんでしたよ。
美佳ちゃんご本人は「ジョージさんのモラハラが原因」と説明してますけど、それはあくまで表向き。このジジィほどの甲羅の厚さになりますと、身を持って体験させられることもあってよく分かります。ズバリ、申しましょう。このジジィはすでにこの世にはおりませんが、30年後の世界を想像してみてください。いま32歳で人生花盛りの美佳ちゃんが62歳。まだまだ元気で活躍できる年齢ではありますが、夫のジョージさんはその時86歳で、バリバリの?後期高齢者、そして母親の喜多川美佳さんはと言えばご存命なら何と96歳におなりです。
◇今のうちに負担は減らしておくべき
いくら世間から「美佳ちゃんはどちらかと言えば天然?」と評価されていても、このくらいの未来予測くらいはできるでしょう。「自分の未来はバラ色どころかまっ黒け」と読んだのです。30年なんかたたなくても夫のジョージと母親とは仲が良くなく、その二人を抱えての生活は耐えがたいものになるだろう…ことは自明の理。今でもジョージさんは世間に憐みを訴えるポーズを見せているのに、あと5年後、10年後に離婚訴訟を起こしたら、夫に70%の同情が集まって裁判も不利になる。ならば、モラハラが説得力を持つ今のうちに…という図式がこの年寄りにはハッキリ見えて来てしまいました。
そうですとも、年金問題や国の借金だけでなく、今や親の介護問題も次の世代に大きく、重くのしかかっているのです。今のうちに少しでも負担を軽くしておくべきでしょう。親の介護のため、70歳の独身男女を何人も知っていますが、それはもうお気の毒で。こういう人同士の縁組もありかな…なんて余計なことはさておいて、美佳ちゃん、裁判に勝ってぜひその笑顔をいつまでも失わないでください。
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