「老人の直感」～知ったな！
アラサン（傘寿）世代の本サイト特別顧問がお送りするご隠居コラム、今回は犬でも食い付きそうなホットな話題を取り上げた。「なぜこんなバカなことを」、「震災被災者がこんなに苦しんでいるのに」などと各所から批判が飛び出すなか、齢の数だけ経験を積んだご隠居は悟った。一度味をしめたらドツボにハマる…そんな人間特有のサガが見え隠れするというのだ。
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２週にわたり中川、門両議院の政界失楽園を報じている週刊新潮
それにしてもあの二人はいかにも不チュー意でしたね。夜なおにぎわう東京・六本木の街中でいい年をした国会議員さん同士がなにを勘違いしたのか、路上でチューとはね。しかも、男には妻子がいるので、どう見たってこれは不倫です。「不倫は文化だ」と言ったトレンディーな俳優さんがいましたけど、決して文化などではなく、もしお二人の関係者のうちの誰かが不快感を募らせて訴えて出たとしたら、〝文化〟のはずの不倫は慰謝料で済むとは言え、一種の罪を形成します。たとえ総理が「二人は決して犯罪を犯したわけではないので、議会で謝罪して一日も早く職務に復帰してもらいたい」とかばったとしても…です。
◇人目もはばからず…
３．１１の災害復旧が遅々として進んでいないというのに、よこしまな恋はどんどん進んでいくとは世の中が腐っているのか、農水省だけが腐っているのか。国全体から見れば鼻くそのような寄付金、政治献金で泥水の掛け合いをして遊んでいる国会だからこそ生まれた、これまたスケールの小さい貧弱なスキャンダルだったと言えるでしょう。でも「中川郁子農水政務官と同僚の門博文衆議員議員の二人の仲はいま始まった事ではなく、数年前から不倫関係にあり、認められない間柄でありながら人目もはばからずに手をつないで歩いていた」と言う目撃情報もあるほど、堂々としていたものだったとも言います。
その話を聞いた瞬間に、ジジィにある直感が走りました。「知ったな」と。なにを知ったのかって？ ハッキリは言えませんが、それは多分〝ストレンジ・センセーション〟と言う奴ではないでしょうか。
◇親にバレたら、その時に考えます
話はガラリと変わりますが、いまＡＶ業界には驚くような異変が起こっているそうです。ある業者によれば「昔は主役の女性を探すのに大変な思いをしましたが、いまは女性のほうから進んで応募して来る」そうです。それも世をはかなんだり、すねたりした女性ではなく、「一度は経験してみたかった」とか、「思い切りエッチなことをしてみたかった」「すべてをさらけ出して自己を解放したかった」という、ごく普通のＯＬだったり、立派な職業についている女性が多く、職場や友人、いや、たとえ親にバレても「その時はその時」とも言っているそうです。やはり彼女たちが求めているのが、ふだんの生活では味わえない〝非日常的〟な感覚、つまりそれが〝ストレンジ・センセーション〟なのではないでしょうか。そして、その感覚を一度手に入れた女性は口々に「できるだけ長くこの仕事（ＡＶ）を続けたい」と言うそうです。そして「親にバレたら？ そのとき考えます」ともね。
そう言えば、魚しか食べたことのない筆者が、生まれて初めて牛肉を食べたとき「こんなにおいしいものが世の中にあったのか」と思ったのを覚えています。それは終戦直後の食糧難時代に配給になった、進駐軍払い下げのコンビーフの缶詰でしたけど、今でいえば賞味期限が切れていたかも知れないコンビーフに〝ストレンジ・センセーション〟を感じたものでした。だからと言って缶詰がなくなっても、ごく普通に雑炊やサツマイモの生活に戻れましたけどね。あれっ？ なんの話でしたっけ。あ、そうそう、この老人の直感ではあのお二人、行き着くところまで行くんじゃないでしょうか。聖心女子大を卒業したお嬢サマ未亡人がそれまでの生活では味わえなかったものを感じ取ったとしたら…。お二人をはじめ、怒髪天を衝いている周囲の人たちの〝鎮魂〟を祈るのみです。
