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April , 2024
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「老人の直感」~若者の犯罪

2015年3月2日(月)11時12分更新

 川崎の中学1年生殺害事件で、これまで黙秘を続けてきた主犯格の少年が、ようやく殺害を認める供述を始めたという。事件の経緯は分かったとしても、果たして犯罪のメカニズムまでたどり着けるかはわからない。そんななか、世間では「どうして事件は起こったか」、「未然に防ぐにはどうすべきか」と侃々諤々の議論が沸き起こっている。ただ本サイト、アラサン(傘寿)世代のご隠居顧問は、笑止千万とばかりにこう言った。「秀才ぞろいの学者、評論家にわかるもんですか!」と。ご隠居の直感が議論に終止符を打つ!?

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殺害現場となった川崎河港水門付近の多摩川河川敷

殺害現場となった川崎河港水門付近の多摩川河川敷

 また一つ、日本中を震え上がらせる凶悪事件が起こった。全国的に有名な『川崎大師』のおひざ元ともいえる多摩川河川敷で中学1年の少年(13)が、17~18歳の3人組に全裸にされた上、手足を結束バンドで縛られてカッターのような鋭い刃物で首を切られ、殺害されたのだ。事件の詳報を書くだけでおぞましく、背筋が凍る思いがするので、これ以上は勘弁してもらうが、「イスラム国の処刑映像の影響」と見るか、「人を殺してみたかった」という女子高生、女子大生の事件と同列と見るか、評論家や元警察関係者、あるいは犯罪心理学を専門とする大学教授などがテレビのニュース番組でそれぞれの意見を述べておられる。

◇凶悪な犯罪を未然に防ぐ方法は…

 こういう重大な事件解明に一介のジジィが意見、進言などおこがまし過ぎることくらいは分かっているが、一つだけ言わせてもらいたい。「これは残念ながらどんな偉い人にも解明できない問題です」と。ましてや優れた両親の遺伝子を受け、恵まれた環境に育ち、勉学一直線で世に出た学者、評論家、ジャーナリストなどの方々に畏れ多い言い方ですが、あなた方にはこの種の事件の足元にも近づけないと思いますよ。

 まずそれらの方々にお伺いしましょう。『人類の敵』とも言える業病がんの究明・解明は出来ましたか? 昔に比べればその治療法(対策)は格段に進歩したとはいえ、とても制圧したとは言えない状況です。病気に限らず、民族間の戦争をはじめ、争い事は一向になくなりそうもありません。また、ウイルス一つとっても、人智をあざ笑うように今やエボラ出血熱にまで進化してしまっているではないですか。

 この種の凶悪な犯罪を未然に防ぐ方法は当分の間、恐らく今世紀中には見つけられないでしょう。これはおろかな年寄りの直感で、科学的な根拠はありませんが、根本的には〝犯人〟たちが持つ遺伝子に問題があると思うのです。その遺伝子が本人の育った環境やその他の要因が複雑に作用して、突然変異を起こすという図式でしょうか。これはどこか〝がん〟や〝ウイルス〟の進化と共通するものがあると思いませんか。したがって何十種類、何百種類の事件データを集めても、それはあくまで現象例の集積で、本質を追及する手掛かりは得られないと思うのです。それに本質は一つではなく、事件の数だけあると思わなきゃ…。

◇閣僚辞任半減させる妙案

 話はガラリと変わりますが、安倍内閣はどうして農林大臣と法務大臣に恵まれないのでしょう。まるでひところの巨人軍の4番打者みたいで、なにか祟りでもあるのかしらねぇ。ま、こちらの方は遺伝子レベルまで掘り下げなくても解明できそうですが、途上国の政治じゃないんだから、いい加減にしてもらいたいです。多分、これは献金や寄付を「気がつかなかった」「知らなかった」「もう返しました」と言わざるを得ない日本の政治の〝構造的な欠陥〟があるのでしょう。一日も早くこの欠陥を是正してもらわないと、このジジィは「遺伝子レベル」まで掘り下げてもらいたくなりそうです。

 その前に閣僚の辞任を半減する妙案があります。このジジィが尊敬する小泉純一郎氏にならって農水省と法務省を合併させるのです。両者には業務上の共通点はありませんが、両庁舎が地理的に近い距離にあり、引っ越しの費用が安く上がるのが最大のメリットです。そして、この合併により辞任する大臣が一人で済むので、安倍さんの任命責任も半分に減ることになり、万事めでたし、めでたし。かくて日本に平和が…訪れるわけないか!


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