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『テレビって奴は』~韓流ドラマの「またこれか」アイテム②

2015年1月14日(水)03時27分更新

 傘寿の大台まで、残り1年を切った本サイトご隠居顧問が物申す! いつも「テレビはわれら年寄りの最大の親友。だからこそのお節介な忠告です」というご隠居が、前回に引き続き、韓流ドラマの手法を独自の視点で分析した。夢にまでとは言い過ぎでも、ここ数年は起きている間じゅう、韓流ドラマ漬けのご隠居。ところが最近、食傷気味になっているのは、一にも二にもお決まりの韓流手法にあった。「韓流『またこれ!? アイテム』主役人物編」、とくとご覧になって、ぜひ一緒にお考えあれ。

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チャン・ドンゴン㊧はご隠居が認識する数少ない韓流スターの一人(写真左はキム・ハヌル=ドラマ「紳士の品格」DVDボックス=ポニーキャニオン)

チャン・ドンゴン㊧はご隠居が認識する数少ない韓流スターの一人(写真左はキム・ハヌル=ドラマ「紳士の品格」DVDボックス=ポニーキャニオン)

 筆者のような年寄り(自分ではあまり年齢は意識していないが、79歳にもなると、社会通念上こうでも言っておかないとね)が韓流ドラマに嵌った場合、それも時間を気にせず、出演者のえり好みをせずに片っ端から見てしまうタイプのマニアは、もちろん人にもよるが、私の場合は二つの苦手がある。一つは何百回も飽きずに見ていながら、そのドラマの主役を演じている男優も女優も、その名前をさっぱり覚えられないこと。顔と名前が一致するのはわずかにチェ・ジウ、イ・ヨンエ(女優)とぺ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン(男優)の4人だけ。だってさ、出演者の表記はすべてカタカナだし、おまけにみんな同じような「イ」「キム」「パク」「チェ」「チョン」「チャン」という姓が多いので、これだけでもうお手上げだョ。さて本題。現代劇で最も目立つアイテムを列挙すると…。

 ①主人公の職業=大企業の社長、会長、またはその後継者。弁護士、医師、検事、政治家などのスペシャリストなど。これらの人物に地位の低い恋人がからんで物語がヤヤコシク展開していく。

 ②生い立ち=金持ちの相手に最も多く登場するのが「施設出身者」。あれからもう65年も経っている朝鮮戦争が原因ではなく、主に親の再婚などの事情から捨て子同然にされた子供たちなのだが…。

 ③恋愛、結婚への障害=身分や財産、社会的地位の格差、双方の親同士の確執、誤解による本人同士のいさかいなどから、ほとんどの場合、途中で絶体絶命のピンチに陥る。

 ④不幸の要因=もっとも多いのが車による交通事故。本人、家族などの不注意による偶発的な事故が多いが、時にはライバルによる故意の事故も…。このほかでは、主要人物の流産、ショックや事故による記憶喪失、脳卒中、心臓発作なども欠かせないアイテムだ。もう一つ、お年寄りの認知症。もし、本当にこれだけの確率で韓国人が罹病しているとしたら、国際的な援助を受けてでも対処しなくてはダメでしょう。

 また、韓国のドライバーたちは被害者に危険を知らせるクラクションは鳴らしても、ブレーキを踏んだ音も形跡もないし、ドライバーが車から降りてくるシーンも撮っていないのも不思議のタネ。

 ⑤スマホ=「携帯などもう前世紀の遺物」と言わんばかりにすべての登場人物が画面を巧みに操っている。そして、これが重要な役割を演じている。何気なく机などにおいたスマホが敵役に悪用され、とんだ失敗につながったり、相手の罠にズッポリ嵌ったり…。とにかく、エキストラ何十人分にも匹敵するような八面六臂の働きをしているのには脱帽だ。もしかしてだけど電話会社から援助でも…?

 ⑥=恋人同士の会話、家族のだんらん、喧嘩、カーチェイスなど、大道具としての用途のほか、セットとしても使われている。日本ではスクリーンプロセスが主だが、韓流では演者を乗せた車をトラックの荷台に乗せ、そのトラックを走らせて撮影するようだ。このため、かなりの高速で走っている設定なのにごく普通の路線バスに追い越されたり、ハンドルを操作しないのに右折や左折をすることもあるわけだ。

 車は日本と比べてステータスを示す度合いが高く、したがって、日本のドラマとは比べようがないほどよく使われている。ただし、外車としての日本車は絶対出てこないョ。(この項終わり)


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