〝快優〟ロビン・ウィリアムズさん逝く
残念なニュースが飛び込んできた。米国の人気俳優ロビン・ウィリアムズさんが11日(現地時間)、カリフォルニア州の自宅で死亡しているのが見つかった。享年63歳。死因はまだ特定されていないが、自殺を図っての窒息死とみられている。
ウィリアムズさんはもともとコメディアンとして役者人生をスタート。軽妙な演技と人懐っこい風ぼうで、日本でも人気が高かった。1994年(日本公開=以下同)の「ミセス・ダウト」では、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。妻に愛想をつかされて離婚した夫が、息子と娘会いたさに女装して家政婦として潜り込む役を演じた。抱腹絶倒のコメディータッチの作品が大受けし、今でも度々、地上波、BS等で放送されることが多い。
他にも「グッドモーニング、ベトナム」(88年)や「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」(99年)、最近では脇役ながら「ナイトミュージアム」シリーズ(1は07年、2は09年)などに出演し、コメディアンとしての才能をいかんなく発揮、ほのぼのとした笑いを提供していた。
その一方で、シリアスで落ち着いた演技にも定評があり、91年公開の「レナードの朝」では主演ロバート・デ・ニーロ(70)演じる難病患者を受け持つ医師役を好演。88年の「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」では心理学者を演じ、アカデミー賞助演男優賞を受賞した。この映画は共同脚本も手掛けた主演のマット・デイモン(43)が同脚本賞を受賞し、俳優としても確固たる地位を築いた作品として知られている。
また声優としても活躍し、ディズニーアニメの「アラジン」(93年)や「ロボッツ」(05年)などにも出演している。
突然の訃報に、各界からもウィリアムズさんの死を悼む声が寄せられた。
「彼は様々な役を演じ、得難い人物だった」(米オバマ大統領)「驚きで言葉が出ない。とても賢く、偽りのない人物だった」」(俳優スティーブ・マーティン)「友人である彼がいなくなったなんて、とても信じられない」(スティーブン・スピルバーグ監督)
ウィリアムズさんは1980年前後に薬物やアルコール依存で悩み、一時克服したとされたが、最近もアルコール依存専門のリハビリ施設に入院していたこともあったという。また重度のうつ状態だったとも言われ、周囲も心配していた矢先の出来事だったようだ。合掌。
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