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April , 2024
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またまた芸能界に復帰する清水健太郎に疑問の声

2014年10月14日(火)02時13分更新

 スポーツ各紙が一斉に清水健太郎の結婚と、12日に行われたその記者会見の模様を報じた。肩書は俳優であり歌手。ところが「エッ、まだ芸能人やってたの?」とか「まだ刑務所に入っているかと思ってた」と一部読者から本サイトに疑問の声が寄せられた。そして「批判する記事ならまだしも、お祝い会見よろしく、何でこんな男を報道するんだ」と批判は芸能マスコミにも飛び火した。

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これまでファンたちは裏切られ続けてきたが…(写真は「DREAM PRICE1000 清水健太郎 失恋レストラン」=ソニーミュージックのジャケットから)

これまでファンたちは裏切られ続けてきたが…(写真は「DREAM PRICE1000 清水健太郎 失恋レストラン」=ソニーミュージックのジャケットから)

 シミケンこと清水健太郎、本名・園田巌、御年62。中高年には「失恋レストラン」を大ヒットさせた歌手、また短髪にアイロンパーマをかけた〝健太郎カット〟で知られている。いわゆる一発屋だったが、1990年代からはヤクザの出世を描いた「首領への道」シリーズに主演しヒット、Vシネマの帝王と呼ばれた。

◇全く懲りない薬物常習者

 ところが彼の人生は薬物犯罪とともに歩んできた、まさに懲りない転落人生だったといっても過言ではない。まず最初に逮捕されたのが1983年、自宅の居間から大麻が見つかり現行犯逮捕、初犯ということもあり起訴猶予処分。3カ月ほどで芸能界に復帰した。ところが86年にもやはり大麻所持で逮捕され、この時は懲役1年、執行猶予4年の有罪判決、ふつうならこのあたりで心を入れ替えやり直すはずが、彼の場合はどんどんエスカレートしていった。

 94年にはついに覚せい剤に手を出し、懲役1年6月の実刑判決、04年にやはり覚せい剤で懲役2年4月の実刑判決、10年にも再度、覚せい剤に手を出し、1年10月の実刑判決を受けた。その間、08年には31歳(当時)の男性を自動車でひき逃げし、道交法違反で懲役7月の実刑判決。13年には合成麻薬を吸引し、東京都内の路上をふらついていたところを職務質問され逮捕、不起訴処分となったものの、これで薬物による逮捕は合計6度目となった。

 さらに不起訴処分になった後、いわゆるいま話題の危険ドラッグ(脱法ドラッグ)を吸って自宅で意識朦朧としているところを保護される騒ぎも起こしている。

◇不思議なのは簡単に復帰を認める芸能界

 それで今回の記者会見だ。本サイト読者から寄せられた疑問と怒りは、まず清水本人に向けられた。「捕まるたびに〝やり直したい〟とか〝覚せい剤は絶対やめます〟って反省するけど、どの面下げて言ってんだろうか」(40代、男性会社員)「今回の記者会見の写真を見たけど、胸元には太い貴金属ぶら下げて、ガングロにアイパー…どう見てもその筋モノ。出直そうという人の格好じゃない」(50代、男性自営業)。

 覚せい剤では、まさに時の人であるASKAのことを報道陣から聞かれ、「ファンを大切にしろ」とアドバイスした清水。理由は「懲役4度のボクでもファンは許してくれたから」という。これに対し、「もちろん犯罪者だって更生の道は与えられるべき」としながらも、50代の大手商社幹部A氏はこう言う。

「仏の顔も三度までじゃないですが、許すファンがいるといっても、裏を返せば、許すファンがいるからこそ甘えて何度も再犯してきたわけでしょ。そんなファンは本当のファンじゃない。それにファンもファンなら、復帰を許す芸能界って何なんだと思いますよ。世間を舐めているとしか言いようがない」とまくしたてた。

 さらにA氏をがく然とさせたのは、ウソかマコトか何と清水はテレビ局に対し、薬物コメンテーターを買って出たという報道があったこと。その理由が「薬物をやったこともない連中が、何を言っても説得力がない」としたうえで、「(説得力のない連中の説明聞いていると)腹立たしい」とまで言ってのけたという。「ここまで来ると開いた口がふさがらない」というA氏を引き継ぎ、A夫人(40代)が代わってこう続けた。

「別に犯罪に手を染めたわけではなのに、志半ばで芸能界を去って行ったタレントさんって結構いますよね。テレビで〝あの人は今〟的な特集がありますけど、皆さん、一からやり直しています。工事現場の警備員をしたり、営業マンをしたり…。この前もバラエティー番組に、かつてそこそこ人気だった40代の元俳優が出ていましたが、独り暮らしで食事はワンコイン弁当。一生懸命働く姿を見て、思わずテレビ画面に向かって『頑張って』と声をかけてしまいました。清水健太郎って人には、地道に働くって感覚はないのかしら」

◇情けないのは芸能マスコミ

 別の50代の会社員Bさんは「まず日本ほど薬物犯罪に甘い国はない。所持する量にもよるらしいが覚せい剤1㌔以上で中国は死刑、マレーシアやシンガポールは無期懲役と言われる。そういう国へ行って、1年でも2年でもいいから皿洗いして出直してくるなら応援するけど、手っ取り早く芸能界に復帰って、何考えてんだといいたい」と憤る。

 残念ながら10代、20代には清水健太郎、シミケン、失恋レストランと言ってもほとんどが「知らない」と答え、さらに女性よりも男性のほうが遥かに思い入れは強かった。

 前出A氏は、「清水健太郎以上に問題なのは芸能マスコミでしょう」と言ってこう続けた。

「よくもまあ、こんな記者会見を記事にしたもんです。スルーするか、さもなくば『どうしてまた芸能界に復帰できたのか』、『何度も捕まって恥ずかしくないのか』とか『今度、薬物に手を出した時には、芸能界から永久追放だ』と厳しく追及をするべきです。ホイホイやってきて宣伝の片棒を担いだ揚げ句、ASKAに対するコメントまで求めて…。いいですか? 彼は1度や2度の犯罪者じゃないんですよ。もし梨元さん(勝・芸能リポーター=享年65)が存命なら、徹底的に批判していたでしょうね」

 横浜の40代の主婦Cさんはしみじみとこう言った。「ASKAはまだ初犯。アナタのように何度も同じ過ち犯していないのよ。それにASKAはいい曲たくさん作ってファンも多い。アナタのように何度も犯罪繰り返せば見捨てることもあるかもしれないけど、今は何とか立ち直ってまた私たちにいい歌を聞かせてほしいと願っています」

 誰しも一度や二度、大きな間違いを犯すことはある。それがまさに「人間」だ。本サイトも、その更生にはエールを送りたいが、やはり同じ過ちを何度も繰り返すとなれば話は別。それでも50代の東京都内の男性会社員Dさんはこう言った。

「一発屋でもいい。私は彼の『失恋レストラン』が好きだった。どうしてああなっちゃったのかな。でも歌には罪はない。この歌は、これからも私の青春歌です」

 批判ばかりしていても仕方がない。何はともあれ新たな出発を公にした清水。今度こそ度重なる薬物犯罪を帳消しにしてくれるような、また今まで支えてくれたファンともども、おいしいカクテルが飲める日が来ることを祈るばかりだ。


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