今日見新々（１月２４日＝土）
日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。
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【「イスラム国」拘束日本人続報】
フェイスブック上でも解放嘆願の輪が広がっている（Ｉ ＡＭ ＫＥＮＪＩから）
イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束され２億㌦の身代金を要求されている後藤健二さん（４７）と湯川遥菜さん（４２）の安否は以前不明のまま。交渉期限の７２時間を過ぎても、いまだイスラム国側からの動きがない。日本政府はトルコ、ヨルダンといった国、またイスラム国とコンタクト可能と思われる宗教指導者など、あらゆるチャンネルを使って情報収集、分析、解決の糸口を探っているが「何も進展はない」（政府関係者）というのが現状のようだ。
すでに外務省のホームページではイスラム国が身代金を要求する根拠となった２億㌦拠出の理由に対し、「あくまで人道支援など非軍事分野での支援」とアラビア語で説明、イスラム国側に誤解を解くよう呼びかけているが、ここにきて民間機関や民間人がフェイスブックなどのＳＮＳを使い、２人の解放を呼び掛ける動きが広まっている。報道カメラマンや映像ジャーナリストらで組織する「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会」では「ＩＳ（イスラム国）による日本人人質事件に対する声明」を同協会のホームページに掲載。その中で「私たちは、ＩＳ（イスラム国）の皆さんに呼びかけます。日本人の後藤さんと湯川さんの２人を殺さないように呼びかけます。人の命は他の何ものにも代え難いものです。イスラムの教えは、何よりも平和を尊ぶことだと理解しています」と日本語にアラビア語訳と英訳をつけて訴えている。
さらフェイスブック上では「Ｉ ＡＭ ＫＥＮＪＩ」（私は健二です）とするタイトルが開設され、「Ｉ ＡＭ ＫＥＮＪＩ」と書かれたカードを持ちながら自撮りした写真を民間人一人一人がアップ、後藤健二さんの連帯のしるしとして、その広がりを見せている。他にも「ＳＡＶＥ ＫＥＮＪＩ」（健二を助けて）など複数のタイトルが開設され、後藤さん、そして湯川さんの無事解放を訴えている。
これだけ皆が必死に２人の解放に向け、望みをつないでいる中、民主党の公式ツイッターで２人が「殺害された」とする投稿がされていたことが分かった。問題のツイートは２１日に投稿され、すでに削除と訂正はされているというが…。同党の枝野幹事長は「事務的なケアレスミス。大変申し訳なかった」と陳謝したが、今回ほど横文字が軽々しく聞こえるケースもない。ケアレス？ 日本語にすれば「軽率」とか「注意不足」ってことになる。ここはせめて「とんでもないミス」とか「犯してはいけない間違い」とすべきだったのでは？ マニフェストしかり、民主党ってどうしてこうも横文字を使いたがるのだろう。不思議でならない。
【ＥＴＣ】
・内閣府は５年ごとに行っている死刑制度に対する世論調査結果を公表した。調査が行われたのは昨年１１月、２０歳以上の男女３０００人を対象に行われた。それによると「死刑存続」は８０．３％（２００９年の前回調査８５．６％）、「死刑廃止」は９．７％（同５．７％）と平成に入って右肩上がりだった存続派が５．３?減り、その代わり廃止派が４?増えた。それでも１９７５年に存続５６．９％、廃止２０．７％だったことを考えると存続を訴える割合が依然として高水準。その理由として「被害者や家族の気持ちがおさまらない」（５３．４％）、「凶悪犯は命をもって償うべき」（５２．９％）が多く、また廃止理由としては「裁判に誤りがあったら取り返しがつかない」（４６．６％）と冤罪懸念が最も多く、「生かして罪の償いをさせたほうがいい」（４１．６％）と続く。
・ヤンキースからＦＡになっていたイチロー（４１）がマイアミ・マーリンズと１年契約で合意に達し、ようやく去就が決まった。ただ年俸は昨年の６５０万㌦（約７億７６７０万円）から大幅ダウンの２００万㌦（約２億３６００万円）。またマ軍の外野手は昨季３７本で本塁打王に輝いた右翼のＪスタントン（２５）、同２３本塁打の中堅Ｍオズーナ（２４）、左翼には走攻守三拍子揃ったＣイエリッチ（２３）の不動のレギュラー陣がおり、イチローの役回りは４番手以降。ナ・リーグには指名打者制もないことから、ヤ軍時代（昨季１４３試合に出場し３５９打数１０２安打、打率２割８分４厘）より出場機会が激減することは必至だ。それでも背番号はヤ軍時代の「３１」から、オリックス、マリナーズ時代に背負った自身こだわりの「５１」に戻る見込み。メジャー通算３０００本安打まであと１５６本に迫った記録達成のためにも、ぜひ初心にかえってレギュラーポジションを獲得してもらいたいものだ。
・全豪オープンテニスの男子シングルス３回戦に臨んだ世界ランク５位で第５シードの錦織圭（２５＝日清食品）は、同３８位のスティーブ・ジョンソン（２５＝米国）と対戦し、第１セットをタイブレークの接戦の末、６―７で落とす苦しい立ち上がり。いやな空気が流れたが、その後は６―１、６―２、６―３と全く寄せ付けず圧巻の逆転勝ち、ベスト１６入りを果たした。４回戦は２６日、世界ランク１０位で第９シードのダビド・フェレール（３２＝スペイン）とベスト８をかけ激突する。
