元夕刊紙記者たちが、井戸端会議感覚で読者の皆さんに話題のニュースを広く浅く、たまに奥深く提供します

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　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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　【同性愛者は渋谷区に住もう！】

同性愛差別解消に動き始めた渋谷区役所

　・東京都渋谷区はこの日、２０１５年度予算案を発表した。と言ったところで渋谷区民以外、いや渋谷区民だって興味のない話だが、何と、その予算案に同棲カップルの事実婚を証明する「パートナーシップ証明書」を発行する条例案を盛り込もうというのだからお立ち合い。おっといけない。同棲ではなく、いや同棲しているかもしれないが同性カップル、いわゆるゲイやレズのカップルを指す。これまでも賃貸住宅の入居や入院患者の面会の際、同性カップルだと断られるケースがあり、証明書を持つカップルはふつうの夫婦と同等の扱いをするよう各業界にも協力を呼び掛けていく。世界的には性的少数派（ＬＧＢＴ）の権利を尊重し、保障する制度が整いつつある中、日本の場合、自治体が同性カップルを証明する制度を導入するのは今回が全国初。何より憲法下では異性の合意に基づいてのみ認められる婚姻が、自治体レベルで解釈を変えていいのかという批判もある。これには渋谷区も「憲法の婚姻とパートナーシップは全く別制度と考えている」と答えており、今後同様な解釈で同性婚を事実上認めようとする動きが増えてくるかもしれない。

　それはそうと世間的にゲイのメッカと呼べば新宿２丁目（東京都新宿区）や堂山（大阪市北区）が思い浮かぶ。渋谷とは意外だが、実はＬＧＢＴとは縁が深い。２０１２年から毎年、渋谷区内の代々木公園をメーン会場にＬＧＢＴの祭典「東京レインボープライド」と称するイベント（フェスティバル＆パレード）を開催している。今年も４月２５、２６の両日開催が予定されており、計３万人の動員を見込んでいるのだ。

　話しは戻るが、このパートナーシップ証明書の対象となるのは渋谷区在住の２０歳以上の同性カップルで、カップル解消時のトラブルや条例が悪用（偽装など）されるケースなどを盛り込んだ条例案を３月の区議会に提出する。可決されれば新年度がスタートする４月１日から施行、証明書も同年度内に発行したい考えだ。

　【ＥＴＣ】

　・航空保安法違反（航路変更）や業務妨害など５つの罪に問われていたナッツ姫こと大韓航空の元副社長、趙顕娥（チョヒョナ）被告（４０）の判決公判が韓国・ソウル西部地裁で開かれ、裁判所は趙被告に懲役１年（求刑懲役３年）の実刑判決を言い渡した。最大の焦点となっていた航路変更について「飛行機が動いていることに気づいていなかったし、どだい飛行機は空路どころか滑走路にも入っていない。航空保安法違反に当たらない」と主張してきた趙被告側に対し、「安全運航を妨害し、極めて非常識な行動で、他の乗客に多大な損害を与えた。その責任は重い」と断罪、滑走路や空路だけでなく、すでに航空機が移動し始めた時点で航空保安法上の航路変更罪が問えると判断した。韓国で同法が適用されるのは初めて。「懲役３年の求刑に１年は軽すぎる」や「ぐうたら娘が１年間は塀の中で暮らすわけだから、少しはいい薬になるのでは」と韓国内でも意見はいろいろあるようだが、別に財閥令嬢の身分が剥奪されるわけではない。１年なんて終わってしまえばあっと言う間。生まれた時から蝶よ花よで育てられてきたお姫様が、そう簡単に改心などできるとも思えない。今後とも同被告、大韓航空の出方は要注目である。

　・「ＪＲってなぜこうも使えないんだろう」そんな嘆き節が聞こえてきそうだ。この日、３月１２日で運行が終了する寝台特急「トワイライトエクスプレス」（大阪―札幌間）の最終列車の切符が上下線で計２６０席分が一斉に発売された。ＪＲ大阪駅では切符を求めて早朝から２０人ほどのファンが行列をつくった。切符は全国のＪＲみどりの窓口や旅行代理店などで発売されたが、窓口の係員が端末入力で発券していく。午前１０時、発売開始！　待ってましたと、行儀よく並んだファンたちはお目当ての切符を…と思った瞬間だった。ＪＲ大阪駅で買えたのはたった一人。発売開始と同時、まさに瞬時に完売してしまったのだ。

「東京駅の記念Ｓｕｉｃａの発売の時もそうだったけど、こんな販売方法しとったら、そのうち流血騒ぎが起きるんとちゃうか」と大阪・堺市内に住む鉄道ファンの会社員Ａさん（４９）は呆れ顔。明日１３日には３月１３日が定期運行の最終日に当たり、現在唯一残るブルートレイン「北斗星」（上野―札幌間）の切符が午前１０時から発売される。こちらも発売と同時に完売となりそうだ。また同列車は４～８月まで合計１１２本の臨時列車として運行される。正真正銘、最終運行となるのが８月２１日午後４時２０分（上野駅発）と２２日午後４時１２分（札幌駅発）。JRの切符は運行当日のちょうど１カ月前の午前１０時から発売が開始される。７月２１、２２の両日はまた発売と同様に瞬時完売は確実。Ａさんいわく「座席数も限られているわけだし、何時間も並んで買えないファンを出さないためにも事前申し込みの抽選制にするとか、何か方法を考えた方がよろしいで」とアドバイスするが果たして…。JRの方、ぜひ今後の参考にされたし。しっかし、すでにネットオークションでは何十倍ものねだんを付けてこのトワイライトエクスプレスの乗車券（特急券含む）が出品されているとか。こういった転売目的の不届き者がいるから余計に厄介なのだ。せめてプレミアムが付くような乗車券は、航空券のように乗車本人しか買えないようなシステムをつくる必要があるのかもしれない。

　・日本サッカー協会はこの日、東京都内で行われた理事会で、八百長問題で先日解任された日本代表アギーレ前監督の任命責任について協議した。その結果、協会トップの大仁邦弥会長（７０）はじめ、アギーレ招へいでは中心的役割を果たした原博実専務理事（５６）、霜田正浩技術委員長（４７）の３人について責任は問わないとの結論に達した。３人とも給与の一部自主返納はするというが、今後も協会内には残る。後任監督の人選は急ピッチに進んでいるというが、これ以上〝ババ〟をつかまされることだけは避けてほしいものだ。

　そんななか、ＦＩＦＡの最新ランキングが発表された。アジア各国が軒並み順位を上げる中、日本だけが先日ベスト４さえ逃したアジア杯の影響が大きく響き、前回１月に発表された順位から１つ順位を下げて５５位に後退した。ちなみにアジアナンバー１は４１位のイランで前回より１０位も順位を上げた。韓国が日本のちょうどワンランク上の５４位（１５位上昇）、アジア杯優勝のオーストラリアが１４位上がって６６位に浮上した。トップ１０は以下の通り。１位ドイツ、２位アルゼンチン、３位コロンビア、４位ベルギー、５位オランダ、６位ブラジル、７位ポルトガル（上記は前回と順位は変わらず）、８位フランス（前回７位）、９位ウルグアイ（同１０位）、１０位スペイン（同９位）。