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March , 2024
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今日見新々(2月15日=日)

2015年2月15日(日)11時35分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【前代未聞の大遅延、それでも大雪に感謝!】

ラストランまであとわずか(写真は「豪華寝台列車トワイライトエクスプレスラストガイド=学研ムック」)

ラストランまであとわずか(写真は「豪華寝台列車トワイライトエクスプレスラストガイド=学研ムック」)

 実に25時間32分遅れ、前代未聞の遅延事故が起こった!? と言っても疲れた顔がある一方、「遅れてよかった」、「特別な思い出になった」と喜ぶ乗客も多かった。寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪駅―札幌駅間)は来る3月12~13日の運行で26年の歴史に幕を閉じる。最終列車の切符は、発売と同時にほぼ瞬時に売り切れる大盛況で、ラストランに向けて、毎日が記念運行のような盛況ぶり。ところが今年に入って悪天候による遅延が重なった。まず1月6日、強風の影響で約16時間、2月1日、今度は大雪のため約15時間半、ともに札幌駅発大阪行きが遅延した。もちろん仕事など、どうしても時間に余裕のない乗客は途中で新幹線などに乗り換えて先を急いだが、多くの乗客はこの動く豪華ホテルの遅延を逆に喜び、予想外の長旅を楽しんだ。

 今回はそれをさらに上回った。約130人の乗客を乗せたトワイライトエクスプレスが札幌駅を出発したのが13日午後2時5分、太平洋を左手に眺めながら室蘭本線、函館本線と雪の北海道を順調に進み、青函トンネルに突入した。国境の長いトンネルを抜けると雪国…いや雪国を過ぎると、大雪が降り積もる豪雪地帯であった。午後10時前、青森駅までたどり着いたまではよかったが、そこから先は青森県内の奥羽本線区間の大雪のため、先には進めず立ち往生。結局、青森駅を出発したのは翌日の午後7時ごろだった。約30人は事前に東北新幹線に乗り換え、先を急いだが、100人ほどはほぼ丸1日、約22時間を列車内で過ごした。結局、大阪駅に到着したのが15日午後2時25分(定刻が14日午後零時53分)、定刻より25時間32分遅れだった。最終的に大阪駅まで乗車したのが約90人、「平成27年2月13日 札幌駅発 トワイライトEXP号 奥羽本線での大雪のため 25時間32分遅れで、大阪駅に到着しました。」と印字された遅延証明書が発行され、こちらも乗客にとっては大きな思い出になったに違いない。

 大雪のお陰でうれしい悲鳴が聞こえる一方、やはりやむなく新幹線に乗り換えた約30人の乗客は、大雪を恨むことしきりだったに違いない。ふつうの特急や在来線だと丸1日以上、運行再開を待つなど異例中の異例、それこそ全員を新幹線で振り替え輸送するところ。車掌が社内でクイズ大会を開くなど、乗客の退屈しのぎをいろいろ考えていたのだとか。「最近、東京駅100周年記念Suica販売時の不手際など、何かとお騒がせのJRも粋な計らいをするものだ」(40代の東京在勤の会社員)と感心する声しきり。少しは民間企業の自覚が出てきた!? かも。

 【オランダの赤鬼、鬼籍に入る】

 1972年のドイツ(当時=西ドイツ)・ミュンヘン五輪で柔道男子93㌔超級と無差別級の2階級を制したオランダの格闘家ビレム・ルスカ氏が14日、死去した。享年74。国際柔道連盟がこの日、発表した。死因は不明だが、2001年に脳内出血で倒れ、リハビリ生活を送っていた。

 ルスカ氏が柔道を始めたのは10代のころで、選手として活躍し始めるのは20歳と遅かった。しかし柔道を極めるため、来日して研さんを積み、20代半ばでオランダ国内でもトップクラスの選手に成長し、67、71年の世界選手権93㌔超級で金メダルを獲得した。特に柔道での五輪同一大会2階級制覇は、84年のロス五輪を最後に階級を重複しての出場ができなくなったため、唯一、彼のみがなし得た偉業として今でも歴史に残っている。柔道引退後は本格的にプロの格闘家として活動を開始し、76年に行われた「格闘技世界一決定戦」ではアントニオ猪木と対戦し、柔道王VSプロレスラーの闘いとして話題を集めた。この時は猪木にバックドロップを決められ負けている。その後も猪木率いる新日本プロレスに参戦し、94年、再度猪木に挑戦する(敗戦)などして日本のリングを沸かせたが、柔道家として活躍したように、無敵の強さは発揮できなかった。


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