元夕刊紙記者たちが、井戸端会議感覚で読者の皆さんに話題のニュースを広く浅く、たまに奥深く提供します

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　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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　【多摩川中１殺人事件にみる日本の危機】

この平和を継続させるためにも何をすべきか、ジックリ考える時がきている（写真と本文は直接関係ありません）

　川崎市川崎区の多摩川河川敷で若い男性の遺体が見つかった事件で、この日、男性は同区内の市立大師中学１年の上村遼太君（１３）とわかった。中学１年生…当たり前だが去年の今ごろは小学生だ。そんなまだ年端もいかない上村君が殺害されたのは２０日午前２時ごろとみられ、遺体が発見されたのがその後、４時間ほど経った午前６時１０分ごろだった。衣服は着けておらず全裸の状態で、しかも首を鋭利な刃物で刺された傷や切り傷が複数個所あったという。死因は出血性ショック死、現場周辺には上村君が着ていたとみられる衣服の一部が落ちていた。また遺体発見の３時間ほど前に、現場近くの公衆トイレから煙が出ていると１１９番通報があり、衣服が燃やされたような跡があったという。神奈川県警は関連を調べている。

　また現場近くの監視カメラには自転車を押して歩く人物など、少年と見られる複数の人物が通り過ぎる映像が映っており、再び同じ人物たちが映った時には、人数が１人減っていたことがわかった。その減った一人が上村君ではないかと見て、映像解析等はじめ、捜査を進めている。上村君が通う中学校の校長によると「明るく元気で人懐っこい、そんな生徒でした」と上村君を評した。ただ２学期が終わるまではふつうに登校していたが、新学期以降は全く学校に来ておらず、心配していたという。級友たちの目から見て、人に恨まれるタイプではなかったようだ。

　犯人は間もなく逮捕されるだろうが、やはりがく然とするのがその凶行ぶりだ。まるでイスラム国を真似たように、首を執拗に刺し続け、失血死させている。また証拠隠滅を図ったのだろう。上村君の衣服をすべて脱がせ、遺体を野ざらしにした。「恐らく状況から察して少年の犯罪でしょうが、残忍さはもはや人間じゃありません。最近、起きる犯罪は常軌を逸しているものが多い。これから先、日本も外国並みに凶悪犯罪が増えてくるのかと思うと、日本の良さってどんどん失われていくようで悲しくなる」というのは東京在勤の５０代の男性会社員だ。それでも「日本は銃社会じゃないので救われていますよ。もし護身用に銃の携帯が許可されたら、毎日のように殺人事件が起きるかもしれませんね」（東京在勤の３０代のＯＬ）。

　まずは上村君殺害事件の一刻も早い解決を期待したいが、エスカレートしていく最近の凶悪犯罪。いよいよ自分の身は自分で守れという時代になっていくのは間違いなさそうだ。

　【沖縄でも凶悪犯罪】

　沖縄県警浦添署はこの日、沖縄・浦添市内の路上でバイクに乗り信号待ちをしていた男性の首を刺したとして、２０代とみられる男を逮捕した。被害に遭ったのは堀和生さん（６３）、背後から包丁で何度も刺されたという。堀さんはすぐに救急搬送されたが、救命の甲斐なく２時間後に死亡した。男は現在、殺人容疑で取り調べを受けているが奇声を発し、意味不明の言動を繰り返しているという。今のところ堀さんとの関係はないとみられ、通り魔犯罪の可能性が高い。責任能力の有無も問題になりそうだが、被害に遭った堀さん、そして残された家族はたまったものではない。「安全大国ニッポン神話」が揺らぎ始めている今こそ、度々問題になる心神喪失者と犯罪の絡みも含め、国を挙げて「犯罪防止＝防犯」をジックリ議論すべき時ではなかろうか。