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April , 2024
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今日見新々(2月22日=日)

2015年2月22日(日)11時59分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【坂東三津五郎さん、力尽く】

多彩な才能のあった坂東さん(写真は「三津五郎城めぐり」=三月書房刊)

多彩な才能のあった坂東さん(写真は「三津五郎城めぐり」=三月書房刊)

 歌舞伎界のヒーローがまた一人、この世を去った。歌舞伎俳優の10代目坂東三津五郎さん(本名=森田寿さん)が21日に亡くなっていたことがこの日わかった。享年59。死因はすい臓がんだった。

 坂東さんは2013年9月、すい臓がんの摘出手術を受け、昨年4月に「壽靭猿(ことぶきうつぼざる)」で舞台復帰、TBS系のドラマ「ルーズヴェルトゲーム」にレギュラー出演し、元気な姿を見せていた。ところが9月、3カ月後の12月に迫っていた自らの主演舞台を医師の勧めで急きょ降板を発表、改めて療養に努めるとしていた。

 今年の1月1日、自らの公式ホームページ上で「平成27年の元旦がやってまいりました。新年あけましておめでとうございます!今年はもしかすると生まれて一番嬉しいお正月かもしれません」と希望に満ちた書き出しであいさつし、その理由を「『あ~今年も新しい年を迎えられてよかったなぁ』と心の底から新年を迎える喜びが立ち上がってくるのです」としていた。元気そうだっただけに、関係者、ファンの嘆きは大きい。

 坂東さんは83年に元宝塚ジェンヌの女優、寿ひずる(60)と結婚、97年に離婚し、翌98年に元フジテレビアナウンサーの近藤サト(46)と再婚した。しかしこちらも00年に離婚し、その後は独身だった。寿との間には長男で歌舞伎俳優の坂東巳之助(25)と長女で女優の守田菜生(30)の一姫二太郎がいる。近藤との間には子どもはいない。

 坂東さんは歌舞伎の舞台だけでなく、日本舞踊の坂東流家元としても知られ、テレビや映画で俳優としても人気を博し、「粋にいなせに三津五郎」(ぴあ刊)や「三津五郎城めぐり」(三月書房刊)などの著書もあり、マルチな才能で活躍していた。12年12月に18代目中村勘三郎さん(本名、波野哲明さん=享年57)、13年2月に12代目市川團十郎さん(同、堀越夏雄さん=同66)、そして坂東さんと誰もが認める歌舞伎界の名優が相次いで鬼籍に入った。歌舞伎界にとって大黒柱を失った影響は少なくないが、次世代を担う若手たちがその遺志を引き継ぎ頑張るしかない。

 【東京マラソンは日本勢惨敗】

 第9回「東京マラソン」がこの日行われ、国内外の招待選手を含む、3万6000人のランナーたちがゴールを目指した。今回は「イスラム国」によるテロ警戒のため、胸と背中に「POLICE 警視庁」と赤字で印字された〝ゼッケン〟を付けた64人のランニングポリスたちがランナーに交じり10㌔ずつ併走し、沿道や周辺には警視庁の警察官4500人、大会警備誘導員を含めると1万人を超す大警備態勢でテロに警戒した。また参加者たちには、これまで許されていたペットボトルや水筒などの持ち込みを全面禁止し、万全を期した。その甲斐あり、大きなトラブルがなく、無事大会も終了したが、果たして結果はいかに…といきたいところが、日本勢は…。

 レースを放送したフジテレビがとにかく大絶賛したのが、箱根駅伝の元祖山の神、今井正人(30、トヨタ自動車九州=順天堂大)。レースを中継していたアナウンサーはゴールが近づくにつれ「これは大記録が期待されます!」と大絶叫、うるさいぐらいに「記録」「記録」を連発していた。さてゴールしてからまた絶叫、その内容が「日本歴代6位の記録です!」、「2時間7分台は3年ぶりの大記録です!」。「???」…おいおいおい、日本歴代6位がそんなに凄いのか、3年ぶりの7分台が凄いのか…まあ優勝したなら許せるところだが、果たして記録は2時間7分39秒で日本勢最高の7位。優勝したエンデショー・ネゲセ(26、エチオピア)の2時間6分ジャストから1分39秒遅れ。

「もう見苦しいやら聞き苦しいやら。かつてマラソン王国ニッポンと言われた時代があって、それを知る我々世代からしたら『7位? ふざけんな』という順位。もちろん選手たちには罪はない。何より一生懸命走っていたし、『よく頑張った』と拍手を送りたいけど、何だろうねあの放送。そこまでして盛り上げたいのかね。ありゃ逆効果だよ。鼻白むだけ。良かったのは増田明美(51、元マラソンランナー)の解説だけだった」というのは東京都在住の60代の無職男性だ。

 増田の解説は選手のプライベートまで詳細に取材し、それを解説に織り込むことで人気がある。この日も随所にテンポのいいコメントで視聴者を引き付けていた。さすがに一般参加ランナーに対しての個人情報はなかったが、それでもゴール近くの豊洲を走る上位ランナーを説明する際、「豊洲の人は(体型が)細いですけど、後ろに行くとふくよかですね」と珠玉のコメント。速い人は常にランニングをしているから、スリムといいたかったようだ。また、今井が日本人最高タイムで7位に入った時に、フジテレビのアナウンサーにコメントを求められ「(今井は)山の神から万能の神になりましたね」と返していた。恐らく、アナウンサーの期待通りのコメントを意識した結果だろう。

 ちなみにタレントでカンボジア国籍を持つ猫ひろし(37)が2時間27分52秒で86位に入り、12年2月に記録した2時間30分26秒(大分別府マラソン)を上回り、自己ベストを更新した。猫は6月に行われる東南アジア大会(シンガポール)に出場予定で、メダルが取れれば16年のリオデジャネイロ五輪出場が内定するのだとか。

 【サイテー映画決定!】

 2014年に公開された最低の映画を決定する「ゴールデンラズベリー賞」(通称ラジー賞)がこの日(現地時間21日)発表された。今年で35回目を迎える同賞は、アカデミー賞授賞式の前夜に発表される。栄えある、いや恥辱的な最低映画賞に沈んだのが全米11月公開のコメディー映画「セービング・クリスマス」(主演カーク・キャメロン=44)で他に男優賞、脚本賞、スクリーンコンボ賞を含め、最多の4部門で受賞した。また監督賞は「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」などの製作を手掛け、「アルマゲドン」や「トランスフォーマー」シリーズなどの監督でも知られるマイケル・ベイ監督(50)が「トランスフォーマー/ロストエイジ」(全米6月公開)で受賞し、09年の「トランスフォーマー/リベンジ」に続き、監督人生に2つ目の汚点を残した。

 最多7部門でノミネートされていたのが、日本でもおなじみのキャメロン・ディアス(42)、1月にミュージシャンのベンジー・マッデン(35)と結婚したばかりでラブラブだった。これまで2度のノミネートを何とかかわしてきたが遂に年貢の納め時。三度目の正直で「ジ・アザー・ウーマン」(同4月公開)、「セックス・テープ」(同7月公開)で最低女優賞を受賞し、遂にどん底に突き落とされた。ダンナに〝下げチン〟説が持ち上がったりして。

 他の受賞は次の通り。助演男優賞は「エクスペンタブルズ3 ワールドミッション」(同8月公開)、「トランスフォーマー/ロストエイジ」のケルシー・グラマー(60)、助演女優賞は「ミュータント・タートルズ」(同8月公開)のミーガン・フォックス(28)、リメイク・盗作・続編賞は「アニー」(同12月)。もちろんすべての頭に「最低」もしくは「サイテー」という文字が入るので、右念のため。


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