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April , 2024
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今日見新々(2月23日=月)

2015年2月23日(月)11時57分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【疑惑の農相ようやく辞任…これで幕引き?】

「私がいくら説明しても、わからない人にはわからない」――かつてロッキード事件で話題になった言葉に「記憶にございません」というのがあったが、それに匹敵する名言かもしれない。政治資金規正法違反や政治資金の私的流用など様々な疑惑(本サイト2月13日の「今日見新々」参照)にまみれ、野党からの追及が厳しさを増す中、遂にこの日、西川公也農相(72)は安倍首相に辞表を提出した。辞表提出後、西川氏が記者団に語ったのが冒頭の迷言だ。記者団には「じゃあ、わかる人は誰なのか」と突っ込んで聞いてほしかったが、それこそ、どこぞの公共放送の会長ではないが「言葉尻をつかまないでくれ」などと難癖付けられるのがオチかもしれない。

 余談はさておき、疑惑をもたれた献金は「返したから問題ない」とうそぶいていた西川氏だが、「大体、疑惑が発覚したら返せばいいという了見がいただけない。とどのつまりバレなければ、そのままフトコロに入れてたってわけだろ? そんなの安倍さんや与党が許しても、お天道様は許しちゃくれねえよ」と言うのは東京下町の70代のご隠居様だ。「この大臣、70幾つってんだろ? 俺とおんなじじゃねえか。いい歳こいて恥ずかしくねえのかねえ。まあ人は人相に出るってえけど、そろそろ人生しまいの準備に入るってえ齢だろ? ふつうはもう少し穏やかな表情してるもんだぜ」

 人相云々はご愛嬌として、とにかくこのご隠居様でなくても、西川氏の見苦しい言い訳は、今国会でコマ不足の野党の格好の標的にされてきた。それだけに、今度は任命権者として安倍首相の責任が問われることは必至だが、当の安倍首相はまるで判で押したような物言いで「任命責任は私にあり、国民におわびしたい」とコメントした。「全く心がこもってねえ発言だよな。どだいこの総理、小渕某と松島某の辞任の時もそうだったけど、大臣なんてえのは、問題起こしたら首をすげかえりゃあいいって了見だろ? 『おわびしたい』なんて、まさに取って付けたような発言よ。まあ反省なんてしてねえな」(同)。

 街中のご隠居様の発言など、何の説得力も持たないと思う前に、ある政界関係者はこう話す。

「最近、安倍政権に批判的な論調は、ないとは言わないが追及の仕方が甘い。西川農相の問題もそう。以前だったら野党が追及する前に、メディアが率先して、この手の疑惑を報道してきた。自主規制という言葉があるが、どうも世の中が良からぬ方向に進んでいるようで怖い」

 西川氏の後任に林芳正前農水相(54)を充てる人事を発表した安倍政権。TPP交渉や農協改革など重要課題に向き合いながら、決して忘れてならないのは辞任後の西川氏の疑惑解明だ。メディアの一部では西川氏が農相を辞任したことを「責任をとって辞任した」と報道したところもあったが、この書き方はハッキリ言っておかしい。疑惑にこたえて初めて責任を取ったことになるが、当の西川氏は冒頭の迷言のように疑惑を煙に巻こうとするばかり。お世辞にも責任を果たしているとは言えない。それこそ野党から追及される前に、まず安倍政権として、徹底的に西川氏の疑惑解明に乗り出せば、少なからず安倍内閣の支持率は今以上に上がるに違いない。まずは安倍首相の政権運営能力に期待したい。

 【ダルビッシュのサイ・ヤング賞確定!?】

山本の妊娠でダルビッシュの活躍が期待される(「ダルビッシュ有の変化球バイブル」=ベースボール・マガジン社刊)

山本の妊娠でダルビッシュの活躍が期待される(「ダルビッシュ有の変化球バイブル」=ベースボール・マガジン社刊)

 レンジャーズ投手陣の要、ダルビッシュ有(28)に子どもができた! 22日に自らのブログでこう報告した。

「私事ではございますが、かねてからお付き合いさせて頂いている山本聖子さんとの間に新しい命を授かりました。年末に入って分かったことですが安定期に入ったこのタイミングで発表させていただきます」

 早速、ダルビッシュのファンたちが反応。ダルビッシュの公式ブログやツイッターには「おめでとう」書き込みであふれていた。中には「遺伝子が凄いですね」の書き込みも。そう、山本聖子(34)とは世界選手権を4度制覇した女子レスリングの元世界女王。父は元レスリング五輪代表の山本郁榮氏(70)、姉はやはり女子レスリング元世界女王の山本美憂(40)、兄は総合格闘家の山本〝KID〟徳郁(37)という格闘技一家として知られ、ダルビッシュとは昨年の11月から交際をオープンにしてきた。

 片やメジャーを代表する大投手、片や世界を制した元レスリング女王、いまからどんな子どもが生まれてくるか楽しみだが、気になる入籍はまだとのこと。ダルビッシュのブログによれば「これから共に生きていく人としてお互いお付き合いさせて頂いている事もご理解頂ければ幸いです」という。

 ダルビッシュは12年に離婚したタレントの紗栄子(28)との間に6歳と5歳(26日で6歳)の年子の息子がいる。子どもたちは紗栄子が引き取り育てており、山本は昨年9月に離婚を発表したハンドボール選手の永島英明(37)との間に男児(7)をもうけ、こちらは山本が引き取っており、子ども好きで知られるダルビッシュとも仲がいいという。

 昨シーズンは前半こそ、野茂英雄氏(46)以来となるメジャー3年連続二けた勝利や、メジャー初の完封勝利を挙げるなどの活躍を見せたが、8月に右肘故障でDL入り。結局、後半戦は戦力にならず10勝7敗、防御率3.06と本人も全く不本意な成績で終えてしまった。チームもア・リーグ西地区の最下位に沈み、今季こそは期待される中での朗報は、間違いなくダルビッシュに励みになること請け合いだ。15勝、いや20勝、そしてサイ・ヤング賞も夢じゃないかも。

 【アカデミー賞は鳥男が大勝利】

 第87回アカデミー賞の発表と授賞式がこの日(現地時間22日)、米ハリウッドのドルビー・シアターで開かれた。作品賞は、落ちぶれたかつての人気俳優を描いた「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(A・Gイニャリトゥ監督)が受賞し、監督賞、脚本賞、撮影賞を含め、最多の4部門で受賞した。同映画は全米で昨年10月に公開され、日本では今年4月10日からロードショーが始まる。

 主演男優賞は理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士(73)とその元妻の関係を描いた「博士と彼女のセオリー」(全米昨年11月公開、日本公開は今年3月13日)のエディー・レッドメイン(33)、主演女優賞は若年性アルツハイマーで記憶を失っていく女性を描いた「アリスのままで」(全米今年1月公開、日本公開は今年6月27日)のジュリアン・ムーア(54)が自身、5度目のノミネートで初受賞となった。

 また長編アニメ映画賞にノミネートされていた高畑勲監督の「かぐや姫の物語」(全米昨年10月、日本は一昨年の11月公開)は、ディズニー映画「ベイマックス」(全米昨年11月、日本同12月公開)にオスカーをさらわれ、第75回(2002年)の「千と千尋の神隠し」以来となる受賞はならなかった。

 短編アニメ映画賞で受賞が期待された米国在住の日本人、堤大介監督と日系米国人ロバート・コンドウ監督の共同作品「ダム・キーパー」は、こちらもディズニー映画の「愛犬とごちそう」が受賞し、第81回(08年)でオスカーを手にした「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)以来となる日本人2人目の受賞はならなかった。その他の受賞は以下の通り。助演男優賞J・Kシモンズ(「セッション」)、助演女優賞Pアークエット(「6才のボクが、大人になるまで。」)、脚色賞「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」、美術賞「グランド・ブダペスト・ホテル」、音響編集賞「アメリカン・スナイパー」、録音賞「セッション」、編集賞「セッション」、作曲賞「グランド・ブダペスト・ホテル」、歌曲賞Glory(「セルマ」)、衣装デザイン賞「グランド・ブダペスト・ホテル」、メイクアップ・ヘアスタイリング賞「グランド・ブダペスト・ホテル」、視覚効果賞「インターステラ―」、外国語映画賞「イーダ」(ポーランド)、短編実写映画賞「一本の電話」、長編ドキュメンタリー賞「シチズンフォー」、短編ドキュメンタリー賞「クライシス・ホットライン」


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