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April , 2024
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今日見新々(3月12日=木)~①TWエクスプレス最終列車が出発②株価1万9000円台回復も厳しい見方③戦艦武蔵が生中継

2015年3月12日(木)11時51分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【トワイライトエクスプレス最終列車が出発】

「トワイライトエクスプレス」の最後を見送るファンたち(本サイト読者の花田さん提供=北海道・JR東室蘭駅)

「トワイライトエクスプレス」の最後を見送るファンたち(本サイト読者の花田さん提供=北海道・JR東室蘭駅)

 大阪駅には約3500人、札幌駅には約1000人の鉄道ファンが集まり、日本最長となる全長約1500㌔を22時間ほどで結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」のラストランを見守った。大阪駅午前11時50分、札幌駅はそれから2時間15分遅れの午後2時5分、歓声と惜別の涙に見送られ発車した同列車。JR西日本が1989年7月21日に運行開始してから26年間、運んだ乗客は延べ116万人にも上った。車両の老朽化や来年開業予定の北海道新幹線の試験走行に支障を来すことなどから、運行廃止が決定され、この日のラストランにつながったのだ。

 今年に入って、鉄道ファンを中心にラストランフィーバーが沸き起こり、最終列車の切符はわずか数秒で完売。こんなこともあった。大雪のため、いずれも上り列車が立往生、1月6~8日には約16時間、2月1~3日には約15時間半、同13~15日には25時間32分遅れという前代未聞の遅延運行となった。本来なら大迷惑な話で、先を急ぐ乗客は新幹線などに乗り換えたが、ほとんどの乗客は車内にとどまり、動く豪華ホテルの客室を存分に満喫した。大阪駅到着後は疲労困憊というより満面に笑み。請求すればもらえる遅延証明書も思い出になったと喜んだ乗客もいた。

 ドラマはまだ続く。運休はこれまでも2000年3月に起きた北海道・有珠山の噴火や04年の新潟県中越地震、そして11年の東日本大震災などにより度々あったが、ラストラン直前の10、11と連日で、どちらも悪天候による強風のため運休してしまった。最終運行も危惧されたが、いままさにラストラン中、「大雪でも降って立ち往生してくれないかしら」と願っている乗客は少なくないハズ。

 ラストランを飾るにふさわしくない事件も起きてしまった。去る2月23日に、たまたま寝台特急「北斗星」で乗り合わせた17歳の少年からトワイライトエクスプレスの最終チケットを盗んだとして、JR貨物グループの社員、横川純一容疑者(21)が11日に逮捕されたのだ。盗んだチケットを横川容疑者がネットオークションに出品していたため、それを見つけた少年によって犯行が発覚し、あえなく御用となった。結局、少年には盗まれた切符は戻らなかったものの、知人の好意で最終列車に乗車できた模様。何はともあれメデタシメデタシ…。

 13日には下り上野駅発午後7時3分、上り札幌駅発午後5時12分の最後のブルートレイン「北斗星」もラストランを迎える。

 【株価一時1万9000円台回復、いよいよ景気回復か、それとも…】

 株式市場は大いに沸いた。この日の日経平均株価は2000年4月21日(高値1万9269円06銭、終値1万8252円68銭)以来、約14年11カ月ぶりに一時1万9000円台(高値1万9008円13銭)を回復、終値は1万8991円11銭(前日比267円59銭高)に落ち着いたが、年初来高値を更新した。市場関係者は「これで終値ベースで1万9000円台(00年4月17日=1万9086円62銭)どころか、2万円の大台(00年4月14日=2万434円68銭)も見えてきた」と予想する。「確かにここ2日続けてNYダウが下落し、これまでだとつられて日本株も落ちるところ200円以上値を上げた。外資を中心に日本に期待が高まっている証拠」と分析するのは大手証券アナリスト氏だ。

 ここにきて、漏れ伝わる春闘相場も株価に少なからず好影響を与えている。春闘相場に最も影響力があるといわれるトヨタでは、労働組合が要求する6000円のベースアップに対し、去年妥結した2700円を1000円ほど上回る3000円台後半で調整に入ったといわれる。また東京海上日動火災、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険の損保大手3社の労組は約20年ぶりに2%のベアを要求、経営サイドも容認する方向で交渉は進むとみられ、5月中の妥結を目指す。さらに地銀大手の横浜銀行も1995年以来20年ぶりに1~2%のベアを実施する見通しで、これら聞こえてくる景気のいい話に株価も反応したと見る専門家は多い。

 ただ「気を付けたいのは、市場サイドがあおるほど、日本の実体経済は回復していない。最近の株高も、円安や公的資金投入を期待する外資が下支えしている。さらにトヨタのように史上最高益を確実にした大企業がある一方、シャープのように経営不振で早々にベアを見送った企業もある。何より、ベアで大騒ぎしているのは大企業だけで、中小企業の中にはベアどころかカツカツの経営を続け、明日さえ見えない会社も少なくない。怖い言い方をすれば、日本の実体経済を反映していない株価は、弾けると怖いということ」(大手民間信用調査機関の幹部氏)。

 別の金融関係者も声を潜めてこういう。「何だかんだ言っても、株価が上がって喜ぶのは一部の金持ち投資家と政府、日銀、それに経団連加盟の大企業くらい。仮にベアが実施されても、こう何度も物価が上がっては、値上げ分に追いつかない。ベアがある家庭でさえそうなのだから、ベアの無い家庭は推して知るべし。デフレ解消は結局、単なる国民イジメになっている。アベノミクスは本当に罪つくり」

 路上でチューや、それこそ、いつの間にやらうやむやになっているが、選挙民を舞台観賞に招待したり、ワインを贈ったり…そんなヒマやカネがあるなら、その力や時間を国民のために使ってほしいものだ。国会議員って、そもそもそれが本来の仕事と思うがどうだろう。郁子さんも優子さんも、それこそ男女平等の世の中だからこそ「女だからといって許しません」――そんな声が聞こえてきそうだ。実体経済を反映した株高…ぜひ期待したいところだ。

 【13日に戦艦武蔵の映像が生中継】

 ビル・ゲイツ氏とともにマイクロソフト社を立ち上げた米国の資産家、ポール・アレン氏が、自身のツイッターで旧日本軍の「戦艦武蔵」と見られる(ほぼ確実)船体を、フィリピンのシブヤン海の海底で発見したことは本サイト既報(3日)通り。これまでも一部画像や映像は公表していたが、日本時間の13日午前10時から、無人探査機で撮影された映像が1時間以上にわたり、アレン氏のサイト(http://musashi.paulallen.com)で生中継される。興味のある人はご覧あれ。


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