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March , 2024
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今日見新々(3月21日=土)~①「遂に開花した桜に春の予感」②「進展なき3カ国外相会談」③JR石巻線全線開通

2015年3月21日(土)11時55分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【遂に開花した桜に春の予感】

桜の季節がいよいよやって来た

桜の季節がいよいよやって来た

「は~るよ来い、は~やく来い」と歌いながら、歩き始めたみいちゃんが、赤い鼻緒の草履(じょじょ)をはいて、外(おんも)へ出たいと待っている…。と言っても北国を除けば、すでに20度を超す日も珍しくなく、外では子どもたちが元気いっぱいに飛び回っている。でもそこは日本人、春は〝これ〟がやってきて「初めて実感」という読者も多いハズ。そう、国花でもあるさ・く・ら(参考までに菊も国花)。この日、日本全国トップを切って鹿児島市内でソメイヨシノの開花が観測されたのだ。昨年より1日遅く、平年より5日早かった。まだつぼみが大半で、開花といっても実感はわかないが、アレヨアレヨという間に3分咲、5分咲と進み満開、そして桜の絨毯を敷き詰め終焉を迎える…いえいえ、これからが本番。

 20日に日本気象協会が発表した開花予想によれば、開花日は全国的に平年より1~3日早く、関東甲信越は4~5日早いという。ちなみに九州地方で満開日が最も早く訪れるのが熊本市で30日、四国地方が高知市で28日、中国地方は広島市などが4月2日、近畿地方は和歌山市で31日(大阪市は2日)、東海地方は静岡市で30日(名古屋市は2日)、関東甲信越地方は東京都心が31日、東北地方は9日の福島市となっている。

 ただ来年には新幹線開業を控え、一気に陸上輸送のスピードアップが図られる北海道は別世界。桜が津軽海峡を超えるのは容易ではなく、最も早い函館市が5月1日、札幌市が同5日、最も遅い根室市に至っては実に同22日の超遅咲きだ。一応、これでも平年より2日早いというのだ。他の国々から比べると国土が狭いと言われる日本も、いざ桜前線を見る限り、縦に長いながら意外に広いことを実感できる?

 【進展なき3カ国外相会談】

 結局、どこがどう進んだか全く見えてこない外相会談だった。この日、実に2012年4月の中国・寧波以来、約3年ぶりとなる日中韓3カ国外相会談がソウル市内のホテルで開催された。3外相はともに、いまだ現政権になってから行われたことのない3カ国首脳会談の早期実現に向け努力することと、北朝鮮の非核化を実現するため、これまで以上に関係強化を図っていくことを確認した。

 また3カ国外相会談に先駆けて行われた岸田文雄、王毅両外相による日中会談では、王外相が日本の歴史認識に対し、真摯なる態度を求めたことに対し、岸田外相は「安倍首相は歴代内閣の立場を踏襲している」と強調した。また岸田外相は尖閣諸島周辺で中国船が領海侵犯を繰り返していることに触れ、日中両国間の関係悪化につながると警鐘を鳴らすとともに、今後はやめるように要求した。日韓外相会談では、尹炳世外相が従軍慰安婦問題の早期解決を求め、岸田外相は、朴槿恵大統領を誹謗中傷した記事を書いたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、いまだ出国禁止になっていることに大きな懸念を示した。また両外相とも2009年12月以降、4年以上も開催されていない日韓の外交防衛当局による「日韓安全保障対話」の早期開催で一致した。

 とまあこんな流れで行われた3カ国外相会談だったが、ある外交専門家はこう解説した。

「お互いの立場を再確認しただけで、結局、日中、日韓ともに平行線のまま。株主総会ではよくシャンシャン総会というが、ニュアンスはかなり違っても、サンシャ(3者=3カ国)会談ならぬシャンシャン会談だったのでは。何の進展もなし。結局、今後、戦後70年談話で、安倍首相がどういう発言をするか。中韓ともに注目しているのはそれだけ。安倍首相の発言次第で中韓の態度が決まるといっても過言じゃない。まあ今回の外相会談に限って言えば、開催されないよりは開催されてマシという程度だった」

 とりあえず岸田、王、尹の3外相のメンツだけは保たれた会談だったということだけは間違いなさそうだ。チャンチャン。

 【JR石巻線が4年ぶりに全線開通=残る未復旧区間は5路線234㌔】

 東日本大震災の津波の影響で甚大な被害を受け、宮城県のJR石巻線で一部不通となっていた女川駅と浦宿駅間の2.3㌔がこの日、開通し4年ぶりに全線開通(44.7㌔)となり午前6時12分、一番列車がJR女川駅を出発した。午前10時半からは、土地を7㍍ほどかさ上げされた上に建てられた3階建てにリニューアルされ同駅前で記念式典が開かれた。石巻線全線開通で、東日本大震災により不通となった総区間5055㌔のうち4821㌔で運行が再開され、これで鉄道復旧率は21日現在、95.4%に達した。これで残る未復旧区間は常磐線(竜田―原ノ町間、相馬―浜吉田間=68.6㌔)、仙石線(高城町―陸前小野間=11.7㌔)、気仙沼線(柳津―気仙沼間=55.3㌔)、大船渡線(気仙沼―盛間=43.7㌔)、山田線(宮古―釜石間=55.4㌔)の5路線234.7㌔となっている。


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