今日見新々(3月22日=日)~①白鵬優勝も、いまだわだかまり!?②東急プラザ渋谷が半世紀の歴史に幕③〝官兵衛の叔父〟が暴行容疑で拘束
日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。
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【白鵬優勝も、いまだわだかまり!?】
大阪府立体育会館で行われていた大相撲春場所(3月場所)がこの日の取り組みで千秋楽を迎え、結びの一番で横綱日馬富士(30)を寄り切りで破った同白鵬(30)が14勝1敗で34度目の優勝を果たし、自らの史上最多優勝記録を更新した。まさに熱闘と呼ぶにふさわしい一番、途中、日馬富士優位の体勢になりながら、2分4秒に及ぶ大相撲は白鵬に軍配が上がった。負ければ勝ち星で新三役史上最多タイ記録(13勝2敗)に並んだ照ノ富士(23)との優勝決定戦にもつれ込むところだった。一旦、花道を引き揚げる白鵬の息は上がりっ放し。途中、あまりの疲れからか立ち止まる場面も見られた。
初場所の審判団批判や人種差別発言などの影響で、いまだ記者たちとの冷戦状態が続き、また日本人にも少なからず不信感を持っているといわれる白鵬。優勝インタビューで「先場所、大鵬さんの記憶を塗り替えてこの場所に入りました。どんな気持ちでこの春場所に臨んだんですか?」と聞かれた白鵬と観客席の間で、こんな光景が見られた。
「まあ、いろいろ騒がしましたけど。ええ」
白鵬のこの回答に場内からまず笑いが起こり、次いで拍手と歓声が起こった。10秒ほどそのざわつきが続いたのち、「ええ、まあ」と言葉を発し、言葉を探すかのように2度3度軽くうなずいた白鵬。すると「がんばれー」「はくほー」などの掛け声とともに割れんばかりの拍手が場内を包んだ。15秒ほど無言だった白鵬はようやく口を開き「まあ、頑張ります。ハイ」
一連のインタビューを聞いたのち、この日の相撲中継で解説していた元横綱の北の富士勝昭氏(72)は、NHKのアナウンサーから「いつもファンサービス的なリッピサービスもありますが、今日は言葉を選んで、どこまで説明しようか考えている(ようだった)」と振られ、こう答えていた。
「まだわだかまりがね、奥歯にモノが挟まったような…僕は正直そう感じました。何かまだ納得できないものが彼なりにあるんだろうね。ちょっと迷惑そうだったね」
今回の優勝で白鵬は大鵬が1963年に記録して以来となる2度目の6連覇(前回は2011年=この時は7連覇達成)を飾り、来場所は元横綱朝青龍とタイ記録を持つ自らの最多連続記録のV7に挑む。大相撲記録を次々に塗り替え、それこそ角界史上、歴史にその名を残す大横綱であるのは誰もが認めるところ。それだけに白鵬の頑なまでのわだかまりは、北の富士氏にも歯がゆい思いと、角界の大先輩であり元横綱としても腹立たしい思いもあるのだろう。
「このままでは本人にも相撲ファンにとっても不幸なこと。ここは、白鵬にどんなわだかまりがあるにせよ、一度、頭を下げればすべてが丸く収まる。そうしない事には、恐らく白鵬はどんどん孤立していく。白鵬にはぜひ横綱としての品格以前に、大人の度量というものを見せてほしい」というのは、ある人材コンサルタントのアドバイスだ。5月10日に初日を迎える夏場所(5月場所)までに、ぜひこの状況が打破されることを祈るばかりだ。
ちなみに今場所で唯一白鵬に土をつけ、さらに優勝争いを演じた照ノ富士が殊勲、敢闘の2賞を受賞と一人気を吐いたが、情けないのは他の横綱大関陣。まずはA級戦犯の日馬富士、いくら千秋楽で白鵬を苦しめた大相撲を取ったといっても、結局負ければ意味がない。それに横綱でありながら10勝4敗、優勝戦線に残るどころか2ケタがやっとの体たらく。大関は壊滅状態で、稀勢の里(28)が〝クンロク(9勝6敗)大関〟、琴奨菊(31)と豪栄道(28)に至っては穴があったら思わず入りたくなるほど恥ずかしい〝ハチナナ(8勝7敗)大関〟に終わった。話しは変わるが、参考までに余談を一つ。13年九州場所(11月場所)から立行司の第37代木村庄之助(本名・畠山三郎さん=65)が定年を迎え、この日の白鵬―日馬富士線が最後のさばきになった。慣例からいくと、38代目は現在、立行司の第40代式守伊之助(本名・野内五雄さん=55)が襲名することになる。
【東急プラザ渋谷が半世紀の歴史に幕】
スクラップ・アンド・ビルドの良し悪しは他に譲るとして、また東京の歴史の1ページが静かに幕を閉じた。1965年6月13日、「東急プラザ渋谷」は当時としては珍しかった衣料品や食品売り場、オフィスビルなども入る地上9階、地下2階の複合ビル「渋谷東急ビル」としては開業。73年に「渋谷東急プラザ」、2012年に現在の店名に改称した。駅前にありながら駅ビルとは直結しておらず、またパルコや西武百貨店、マルキューなどが林立する繁華街とも離れており、観光客や若者が立ち寄るというより地域密着型、近隣住民が末永く愛したショッピングモールでもあった。とくにロシア料理の草分け的存在で、渋谷の別の場所に51年に開業した「渋谷ロゴスキー」は、東急プラザが開業と同時に移転して入居した。ピロシキやボルシチ、ビーフストロガノフにきのこと鶏肉のつぼ焼きなど、ロシア料理の魅力を広めた功績は大きく、昔からの馴染みの客も多かった。今回の閉店で一旦は店を閉め、当面は通信販売や催事販売で営業を続け、移転先が見つかり次第、再オープンの予定という。
この日は2万人を超す買い物客でにぎわった同プラザ、いつもの午後8時より2時間前倒しの午後6時、多くの買い物客やファンたちに見送られ、49年8カ月の歴史に幕を閉じた。跡地は3年後の完成を目指して、地上18階、地下4階の複合ビルが建設される予定だ。
【〝黒田官兵衛の叔父〟が暴行容疑で拘束】
映画「乱」や「影武者」、最近ではNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で官兵衛の叔父、黒田休夢役で知られる俳優の隆大介(58)が21日、プライベートで訪れた台湾で暴行事件を起こしていたことが地元紙「中国時報」の報道で明らかになった。
この日、隆所属の事務所が明らかにしたところによると、1人で台湾に出掛け、夕方に台湾桃園空港に到着。税関出口で入国カードの提出を求められたが持っておらず、その場で係官から記入を求められたという。ところが口論となった挙げ句、もみ合になり、騒ぎで駆けつけた空港職員らに取り押さえられ、そのまま障害と公務執行妨害の容疑で拘束されたという。現在も拘留中と見られるが、この事件を報じた中国時報によると、暴行を受けた入国管理官は左足を骨折、隆は機内の飲酒で酔っていたとされている。
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