元夕刊紙記者たちが、井戸端会議感覚で読者の皆さんに話題のニュースを広く浅く、たまに奥深く提供します

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　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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　【魅力半減！？　それとも新たな魅力発見！？　トワイライトエクスプレスの旅】

　ＪＲ西日本はこの日、１２日に定期運行（大阪―札幌間）が終了した「トワイライトエクスプレス」を５月から旅行代理店専用の臨時団体列車として再運行させることを発表した。定員は４０人で、これまでのＢ寝台を廃止し、すべてＡ寝台の「スイート」と「ロイヤル」だけに特化し、客車に食堂車とサロンカーを連結させた全７両編成で再出発する。２０１７年春に運行開始を予定している後継列車「トワイライトエクスプレス瑞風（みずかぜ）」までのつなぎの役割を果たすが、残念ながら運行区間はこれまでの大阪―札幌間とはいかず、すべてＪＲ西日本エリア内の運行となる。

　現時点で明らかになったのは５月１６日～６月２９日までの運行で①下り＝毎週土曜日の午前１０時ごろに大阪駅を出発→琵琶湖を１周→再び大阪駅に戻り→最終目的地の下関駅へ向かう行程（翌午後３時ごろ到着）②上り＝毎週月曜日の午前１０時ごろに下関駅を出発→大阪駅を経由→琵琶湖を１周→終着駅の京都駅に向かう行程（翌午後６時ごろに到着）。どちらも瀬戸内海沿線をメーンに走る「山陽ルート」となる。７月以降の詳細は未定だが、起点となる駅は同じで、日本海側をメーンに走る「山陰ルート」で検討しているようだ。

　旅程は１泊２日で食事は朝食１回、昼食２回、夕食１回が付いている。これがなかなかの豪華版で、夕食は従来のトワイライトエクスプレスのフレンチコースをさらにグレードアップし、提供されるパンは神戸・三宮の「サ・マーシュ」、大阪・上本町の「パリゴ」、デザートは兵庫・三田の「エス・コヤマ」、京都・北山の「マールブランシュ」と地元でも評判の名店を揃えた。北海道への旅は残念ながら再現できないが、トワイライトエクスプレスが大阪以西を走るのは初めて。きっと新たな旅の醍醐味が味わえそうだ。

　申し込みは旅行代理店を通じて受け付けるが、いまのところ主催者、また料金等の詳細は未定で、決まり次第、主催者から告知される。

　【世田谷一家惨殺事件に新たな目撃情報】

世田谷一家殺害事件で新たな目撃情報がわかった

　２０００年１２月３１日、東京・世田谷区上祖師谷３丁目在住の会社員、宮沢みきおさん（当時４４）一家４人（妻４１、長女８、長男６）が無残な他殺体で発見、子どもでさえメッタ刺しにされたこの残忍な事件は、大みそかを迎えた世間を震撼させた。現場には犯人のものと見られる指紋や血痕が多数残され、さらに一家を殺害後もアイスクリームを食べたりパソコンを触るなどして、長時間滞留した形跡があった。また犯人が現場に脱ぎ捨てていったトレーナー（全体が薄い灰色で両袖が薄紫色＝当時同じトレーナーは東京都内４店舗で１０着しか売られていなかった）や犯行に使われた凶器の柳刃包丁（商品名「関孫六　銀寿」）、凶器を包んでいたハンカチに付着していた香水（同「ギラロッシュ　ドラッカーノワール」）、さらに現場に残されていた韓国製のスニーカー（同「スラセンジャー」＝サイズ２８㌢）の靴底跡など物的証拠がありすぎるほど残されていた。当然、犯人逮捕も時間の問題と誰もがそう信じていた。

　ところが捜査は難航し、犯行から１４年３カ月経とうとしている現在も、犯人逮捕どころか、完全な手詰まり状態が続いている。そんななか事件に関連して、これまで発表されていなかった事実を警視庁が明らかにした。犯人は犯行時、手にケガをしていることはこれまでもわかっているが、犯行があった直後の３１日未明、現場近くを車で通りかかり、犯人らしき男と接触した女性がいた。１０年前にその女性から警視庁に電話があり「車を降りると、男の左手に血が付いていた」という目撃情報が寄せられていたというのだ。ただその女性が通報してきたのは一度きり。また名乗らずに電話を切っているため、情報自体の真偽も含め、最終確認は取れていない。ただ場合によっては重要な手掛かりになる可能性も捨てきれず、警視庁では改めて情報提供を呼び掛けている。

　つい最近も、９５年７月３０日に起きた東京・八王子のスーパーナンペイ大和田店で起きた女性３人（うち２人は女子高生）射殺事件で、警視庁が証拠品として押収していたガムテープから犯人のものとみられる指紋採取に成功したという情報があったばかり。もちろん今回の世田谷事件の目撃情報もマユツバの可能性もあるが捜査当局、何より遺族にとっては事件解決の糸口であれば、ワラにもすがりたい思いでいるのもまた確か。「巨悪は眠らせない」「凶悪事件を迷宮入りさせない」…これらは平和な国をつくるうえでは最低限のスローガンでもある。どんな小さな情報でも精査して、最後はゴール（事件解決）にたどり着く。手がかりとなる情報があれば「世田谷一家殺人事件」は成城警察署（０３‐３４８２‐０１１０）、「スーパーナンペイ事件」は八王子警察署（０４２‐６４５‐０１１０）まで。