元夕刊紙記者たちが、井戸端会議感覚で読者の皆さんに話題のニュースを広く浅く、たまに奥深く提供します

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　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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　【２１世紀枠の進学校が〝漱石対決〟を制す】

漱石はどちらも応援していたに違いない

　２１日に開幕し、連日熱戦が繰り広げられる第８７回選抜高校野球大会１回戦でこの日、第３試合に登場した２１世紀枠の愛媛県立松山東高校は、東京都代表の二松学舎大付属高校と対戦し、５―４の僅差で激戦を制した。同校が選抜出場したのは１９３３年、旧制松山中学時代に出場して以来、実に８２年ぶり。２度目の出場で、選抜初勝利を挙げた。甲子園は５０年の夏に松山商業と統合チームで出場し、その時は全国制覇を遂げている。

　同校は１８２８年、修来館を拡充した藩校・明教館の流れをくむ県内最古の高校で、東大や京大、早慶など有名国公私大へ多数進学する四国を代表する受験校の一つ。さらに俳人の正岡子規や海軍中将の秋山真之（ともに同級生で同校を中退し、東京・共立学校＝現開成中高に入学）、俳人で小説家の高浜虚子、コラムニストの天野祐吉や映画監督の伊丹万作、刑事ドラマ「太陽にほえろ」の山さん役で知られた俳優の露口茂（以上、すべて故人＝敬称略）など多くの著名なＯＢを輩出した。また子規とは東大予備門で同窓だった作家の夏目漱石が１８９５年に１年間、同校に嘱託の英語教師として着任し、その時の経験が後の小説「坊っちゃん」につながった。実は縁があったのは松山東高だけではない。１８８１年、漱石が１４歳の時に府立一中を中退し、１年半ほど二松学舎で学んでいたのだ。まさに漱石ゆかりの両校の激突は、松山東が相手主戦の大江に１６三振を奪われながら、そつのない攻めで逃げ切った。次回対戦は８日目第３試合（２８日）で、２６日に行われる東海大四高（北海道）―豊橋工高（愛知県）の勝者と対戦する。

　【テレビイメージランキングトップは男が錦織、女は浅田】

　ビデオリサーチが年２回実施している「テレビタレントイメージ調査２０１５年」（２月度）の結果が発表された。調査は１月３１日～２月８日の期間、東京駅を中心に半径３０キロ圏内の男女に対して行われ、１１３０人から回答があった。それによると男性部門は前回調査（１４年８月度）の７４位から一気に７３人をゴボウ抜きしたテニスの錦織圭（２５）がトップ、女性部門はフィギュアスケートの浅田真央（２４）が昨年２月度から３連覇、綾瀬はるか（２９）も前回２位から浮上し、浅田とトップを分け合った。

　イメージと現実が果たしてリンクするかどうかは別にして、これまでの顔ぶれとは大きく変わらず、女性のベスト３に関してはトップの浅田と綾瀬、３位の天海祐希（４７）と変動なし。男性も前回トップだった阿部寛（５０）が錦織の大躍進で２位に沈んだ程度でさほど変わりはなかったが、昨年２月度に初めてベスト２０入り（１５位）を果たしたマツコ・デラックス（４２）が前回１４位から大幅に順位を上げ３位に躍進し、１２年８月度から５回連続ベスト３入りしていた明石家さんま（５９）を４位に追いやった。

　今回から調査対象に加わったフィギュアスケートの羽生結弦（２０）は１３位、前回、錦織と順位が同じだった松岡修造（４７）も錦織効果と自身の熱い言葉を記した〝日めくりカレンダー〟が大好評で、こちらも大幅アップの６位と順位を上げた。幅広い年代層で調査をすると、歴然とするのがアイドルたちの順位。まず今やＣＤを出せば、確実にミリオンの大ヒットを飛ばし、ベスト１０を独占してもおかしくないＡＫＢ４８グループは、何とベスト１０どころかベスト５０まで順位を広げても現役、ＯＧどころかグループでもランクインしていない。アイドルユニットでようやくランクインしたのがＰｅｒｆｕｍｅの４８位だけだった。

　男性ユニットで見ても結果は一緒。今もっともメジャーと言えばＥＸＩＬＥだが、こちらもベスト５０には個人、グループとも入っていない。アイドルでみると、いわゆるジャニーズ系はベスト５０にこそ入ってくるが、それでも１９位の嵐のメンバー相葉雅紀（３２）がようやくトップ。以下、嵐だけでみると２９位の大野智（３４）、３７位の櫻井翔（３３）、４８位の二宮和也（３１）と続き、ＳＭＡＰメンバーでは３６位の香取慎吾（３８）と４３位の中居正広（４２）の２人がランクインし、Ｖ６は昨年、ＮＨＫの大河ドラマ「軍師官兵衛」で主役を務めた岡田准一（３４）がベスト５０圏内に入った。意外なのは嵐で唯一圏外に沈んだマツジュンやＳＭＡＰのキムタク。ランクインした他のメンバーに比べ、世間ではさほどイメージが高くないということか。果たして、この順位が納得できるかどうかは別にして、下位のタレントには申し訳ないが、「結果は正直」なのだ。（参考資料＝「テレビタレントイメージ調査ベスト２０」の推移①男性編②女性編? 「テレビタレントイメージ調査ベスト５０　２０１５年２月度」）

　【あまりにもミステリアスな痛ましい事故】

　偶然と片付けるには、あまりにも不幸で気の毒な事件が起こってしまった。２４日夜、香川県三豊市豊中町のため池「裏新池」の岸近くで、近くに住む幼稚園児矢野龍毅ちゃん（５つ）が浮いているのが発見され、すぐに病院に運ばれたが、命は救えなかった。溺死だった。

　母親によると同日夕方、自宅前で遊んでいた龍毅ちゃんを一旦家に戻るよう声をかけ、その後、午後５時半ごろに自宅を出たまま戻らなかったという。同７時ぐらいに警察に通報後、近所の人たちの協力も得て探していたところ、約１時間半後に変わり果てた姿で発見された。実は龍毅ちゃんの姉で次女の麻弥ちゃん（当時３つ）も２０１０年４月３日、同じため池で心肺停止の状態で発見され、溺死するという痛ましい事故が起きている。その時は、麻弥ちゃんが姉（同５つ＝現在１０歳）とため池の土手で遊んでいて転落、すぐさま姉が自宅に戻って母親を呼んだ。駆け付けた母親が麻弥ちゃんを引き上げたが、残念ながら間に合わなかったという。

　当時、池の周り（約２７０㍍、最大幅１００㍍）に柵などはなかったが事件以降、部分的に１㍍ほどのフェンスが設けられていた。わずか５年のうちに可愛い盛りの幼子を同じ場所で死因も一緒、しかも３月２４日と４月３日とほぼ同時期に失うという不幸、その心中を察すると余りあるものがある。よもや可愛かった弟を姉が呼び寄せたとわけでもあるまいが、偶然にしてはあまりにもミステリアス。警察は事故と事件の両面で捜査を続けている。