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April , 2024
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今日見新々(3月31日=火)~①操縦室2人体制は逆に危険!?②同性カップル条例成立③甲子園でゴジラ、番長を超越する大記録④AI投資銀行で日本がいよいよ孤立化!?

2015年3月31日(火)11時58分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【コックピット2人体制は逆に危険が増す!?】

空の安全はどう守るべきか。議論は尽きないが…(写真は本文とは直接関係ありません)

空の安全はどう守るべきか。議論は尽きないが…(写真は本文とは直接関係ありません)

 独ルフトハンザ系格安航空会社のジャーマンウィングス(GW)機の墜落事故を受け、国土交通省はこの日、日本でもコックピット(操縦室)内の乗員を「常時2人体制」にする方針で、新年度入りする1日以降、各航空会社に要請するとともに、実行に移していく意向を明らかにした。GW機の事故では乗員乗客150人(うち日本人乗客2人)が犠牲になる大惨事、副操縦士がコックピット内からトイレタイムで立った機長を締め出し、故意に墜落させた疑いが強まっている。

 これを受けて欧州航空局は、機長や副操縦士がトイレ等でコックピットを出る際、代わりに客室乗務員などを配置し、コックピット内には常時2人以上の乗員を確保することを勧告した。米国では、すでに同じ措置は取られていたが、日本での対応は、これまで各航空会社に一任されていた。これで日本でも2人体制に移行するものとみられるが「チーフパーサーやパーサーがその任に当たることになるが、仮にコックピット内が常時2人になったからといって安心できるものではない。逆にそうしたばかりに、危険が増すこともある」というのは危機管理にも詳しい人材コンサルタントのA氏だ。続けてこう話す。

「今となっては推測でしかないが、今回の副操縦士が決死の覚悟だったのなら、仮に機長がトイレに行かなかったとしても、何らかの形で機長を殺害、もしくは動けないようにして、本懐を遂げていたに違いない。たまたま機長がトイレに立ったので締め出せただけで、コックピットが2人であっても状況は変わらなかった可能性は高い。何より、コックピットに入れる人数を増やせば、それだけリスクは高まる。機長、副操縦士がどちらも正常なのに、交代要員の客室乗務員におかしなのがいたらどうするか考えれば自ずと答えは出る」

 リスクマネジメントに詳しいB氏によれば、「旅客機の構造はよくわからないが」と前置きしてこう話す。

「今回のような事件を防ぐには、まずコックピット内にパイロット専用のトイレをつくるしかない。現行の旅客機にすぐに取り付けられるかどうかわからないが、コックピットをこれ以上は狭くできないだろうから多少、客席を削ったとしてもそうするべき」

 それだったら我々庶民がドライブの時など、万が一の時に備える簡易トイレがあるではないか。「小用ならそれでもいいが、さすがに国際線での長時間フライトとなると、そうもいかない。やはりコックピット専用のトイレをつくるのがベストとまでは言わないがベターだ」とB氏は力説する。

 今回の事故でボイスレコーダーには扉を開けるよう、副操縦士に懇願する機長の声や怒鳴り声、ハンマーで扉を壊そうと試みる音が録音されていた。そして最後に乗客たちの悲鳴とともに衝撃音だ。山肌に激突する直前まで意識があった乗客たちの気持ちを察すると、どれほどの恐怖だったか。そう思うだけで、おぞましくも悲しい事件だった。

「トイレ問題はさておき、今回のような事件を再発させない一番の対策は、パイロットに対して徹底した体調管理を義務付けることだ。ひとたび事故を起こせば、多くの人命にかかわる仕事なのだから、肉体だけでなく精神面も徹底検査が求められる。そこにプライバシーの侵害など言っていられない現実がある。今回の事件で痛いほどわかったハズ」(B氏)

 安全運航を前提に航空機が存在するなら、B氏の発言が我々利用者すべての切なる願いである。政府には小手先ではない、徹底した防止策を講じてほしいものだ。

 【渋谷区で遂に同性カップル条例成立】

 本サイトでも2月12日付でお伝えした通り、渋谷区在住の同性カップルに夫婦同様の関係(事実婚)を認める「パートナーシップ証明書」を発行するための条例がこの日、区議会本会議で可決、成立した。4月1日から施行される。これで渋谷区内では区民や区内の事業者はゲイやレズのカップルを差別することなく、最大限の配慮がなされることになった。法的拘束力はないものの、違反した事業者には勧告を行った後、名前を公表されることになる。これまでも賃貸住宅の入居や入院患者の見舞いなど、同性カップルの場合、断られるケースもあり、このような差別が極力防げるようになると期待される。

 全国で初めて施行されるこの条例は、当初からさまざまな問題を提起してきた。「婚姻は異性の合意に基づいてのみ認められる」とする憲法解釈を変えていいのか、というのもその一つ。それでもいまや芸能界でも性的少数派は市民権を得、活躍の場を広げている。これも時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、渋谷区の出した結論に、果たしてどれほどの自治体が追随してくるか、けだし見ものである。

 【甲子園でゴジラや番長を上回る史上初の大記録】

 連日熱戦が繰り広げられ、この日が準決勝となった第87回選抜高校野球大会で大記録が生まれた。第1試合の大阪桐蔭(大阪)―敦賀気比(福井)戦で、6番左翼で先発出場した敦賀気比の松本哲幣(3年)が第1、第2打席で大会史上、春夏含めて甲子園では初となる2打席連続満塁本塁打を放った。満塁を除けば2打席連続本塁打は清原和博(PL学園=西武、巨人、オリックス)や松井秀喜(星稜=巨人、ヤンキース、エンゼルス、アスレチックス、レイズ)、直近では2007年の中田翔(大阪桐蔭=日ハム)などに次ぐ11人目、1試合の最多打点はこれまで桑田真澄(PL学園=巨人、パイレーツ)や松井秀喜など5人が記録した7打点だったが、それも塗り替える8点、選抜記録を更新した。ちなみに夏の甲子園では筒香嘉智(横浜=ベイスターズ)含め2人が8点を挙げている。

 背番号は本来控え選手の17を背負いながら、今選抜では1試合目の奈良大付、2試合目の仙台育英戦に先発出場、準々決勝の静岡戦こそベンチスタートだったが、これまで打率5割4分5厘(11打数6安打)8打点の大活躍、北陸勢としては1978年の福井商以来、37年ぶりの決勝進出に導いた。1日に行われる決勝の相手の東海大四も、北海道勢としては1963年の北海以来、実に52年ぶりの決勝進出。片や大阪桐蔭、片や浦和学院(埼玉)という優勝候補を破っての快進撃だけに、どちらが勝っても番狂わせ、裏の世界で行われているであろう野球賭博は大穴に違いない!?

 【AI投資銀行に、遂に台湾まで参加表明】

 中国が主導し、この日を期限に創設メンバーを募っていたアジアインフラ投資銀行(AIIB)参加へのタイムリミットが訪れ、当初から「運営に不透明な点が多い」として不参加を表明していた日本と米国を除き、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアの西欧諸国をはじめ、ロシアに韓国やオーストラリア、インドに加え、期限ギリギリで台湾まで参加を決め、これで中国側から参加を断った北朝鮮を除き、創設メンバーは48カ国、地域に膨れ上がった。

 参加見送りを決めた日本政府は「日本が参加すると最も多くの出資を求められる可能性が高く、融資が返済されない可能性もある。簡単に(参加には)応じられない」(麻生財務相)とし、今後6月に行われるサミットの場などでG7各国と協議するとした。ただ専門家筋からは「G7と協議と言っても、すでに過半数(英、独、仏、伊の4カ国)がAIIBの創設メンバーに加わっている。今さら何を協議するというのか。日米としては当初、これらの西欧諸国に不参加を期待していたんだろうが、結論が出てしまった今、協議するだけ無駄。つくづく日本という国は外交ベタ。根回しもなく、恐らくアメリカが付いているから大丈夫、なんて呑気に構えていたに違いない。アメリカだって、いつ日本を裏切るかわからない。中国のことだから、もしアメリカが途中で参加を表明してきたら、創設メンバーと同等、もしくはそれ以上の権限を与えるだろう。ヘタすると、いよいよ日本は世界的に孤立する可能性もある。ここまで来てしまったら、情けない話だが、あとは日本としてはAIIBが失敗に終わることを祈るばかり」(国際金融に詳しい外交評論家)。

 アジアのインフラ整備でも、いよいよ大国の牙をむき出しにしてきた中国。日本に打つ手はあるのか、安倍政権の〝二の矢三の矢〟に期待したい!?


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