元夕刊紙記者たちが、井戸端会議感覚で読者の皆さんに話題のニュースを広く浅く、たまに奥深く提供します

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　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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　【日テレ上重アナ　疑惑否定もスッキリ降板危機】

看板アナの便宜供与、スピード違反疑惑に揺れる日テレ（写真は東京・汐留の日テレ本社屋と名物の大時計）

　２日発売の週刊文春で、いまや日テレのエースアナウンサーの一人として知られる上重聡アナ（３４）が大騒動に巻き込まれている。何でも上重アナが、靴の小売りチェーンとして有名な「ＡＢＣマート」の創業者で、いまでも筆頭株主の三木正浩氏（５９）から１億７０００万円もの融資を無利子で受け、港区内の高級住宅街にそびえたつ４２階建て超高層マンションの最上階の角部屋に住んでいるというものだ。各局広告不況にあえぐ中、ＡＢＣマートはスポットＣＭとしては出稿量も多く、テレビ局にとって上客中の上客。そんな中での広告主サイドからの便宜供与とも疑われる行為に、「（上重アナが）そんなことをするような人には見えないのに」という世間から驚きの声が多く寄せられた。ちなみに日テレ社内の就業規則でも、便宜供与を疑われるような業者との付き合いは全面的に禁止されている。

　詳細については文春に任せるが、上重アナは日テレ朝の情報番組「スッキリ！」（月～金曜の８～１０時２５分）で、今週からそれまでのテリー伊藤に代わって、ＭＣの加藤浩次とともに司会を担当している。元ＰＬ学園のエースとして松坂大輔（横浜→現ソフトバンク）と甲子園で投げ合ったこともあるスポーツマンで、１８０㌢を超す長身に爽やかなマスクがトレードマークで、朝の顔としては申し分のない人選のはずだった。

「スポンサーからの便宜供与は、コンプライアンス上、報道機関に勤務する職員にはあるまじき行為。ましてアナウンサーは視聴者とテレビ局を結ぶ最も近い窓口。より高度な正義が求められるはず」というのは某新聞社の総務局幹部のＸ氏。

　上重アナは文春の疑惑報道を受け、マスコミ各社に「一部週刊誌報道で、わたくし上重聡が知人から便宜供与を受けていたとの指摘がありました。この方にはかねてより応援していただき親交がありましたがあくまでもプライベートな交友関係であり、会社や仕事について特別な便宜を図っていただいたことは一切ありません」とファクスでコメントした。

　一部では１億７０００万円の無利子融資を解消し、すべてをなかったことにするという話も出ている。「でもこれって、最近どこかで聞いたことがあると思ったら、政治家たちの政治資金ですよ。バレたから返しますってやつ。でもアナウンサーってうらやましい商売ですね。無利子で１億７０００万円もポンっと貸してくれる人がいるんだから。零細企業の経営者が聞いたらガックリ肩を落とすでしょうね」というのは本サイト読者の東京在住の中堅商社の幹部氏。

　上重氏はこの三木氏から、新車価格で２０００万円は下らない白いベントレーも借りて乗り回していた。問題は駐禁区域に長時間、路上駐車していた上に、文春の報道によれば法定速度５０㌔の一般道を１００㌔以上の猛スピードで運転していたというもの。「万が一、人身事故でも起こしていたらどうしていたんだろう。恐らく日テレの管理部門の人たちは、この記事を読んだ時、無利子融資より、まずこっちのほうに肝を冷やしたんじゃないか」（Ｘ氏）。

　地方のメディアは、交通事情の関係等でマイカー通勤を許可している社は多いが、首都圏のマスコミは、おおむね報道に携わる社員に対しては就業規則等で禁止している。日テレももちろんそうで、ここでも上重アナはコンプライアンス違反を犯している。かつてのライバルで、日本球界に復帰した松坂も、いまだ肩に違和感を覚え、登板のメドが立たずに苦しんでいる。朝の顔になったばかりの上重アナが、果たしてこのまま爽やかに司会業をこなしていけるのか、日テレが彼に下す処分ともども、要注目である。

　【南極と東京の最高気温が一緒になった！】

　地球上で最も寒い大陸の南極には世界３０カ国以上の基地があり、日本では１９５８年に開設した昭和基地をはじめ、みずほ（７０年＝現在は常駐なしの移動中継地）、あすか（８５年＝現在無人）、ドームふじ（９５年）の４基地が存在する。それぞれの基地で、様々な観測がなされているが、３月２４日のアルゼンチンのエスペランサ基地で、南極大陸観測史上最高気温と見られる１７．５度を記録していたことがわかった。これは米国の気象情報専門サイト「ウェザー・アンダーグラウンド」が伝えたもので、これから世界気象機関（ＷＭＯ）が観測条件や観測機器の正常な動作等を調べ、記録が正確かどうか見極めるという。結論は９～１０月ぐらいに出され、正確と判断されれば地球上で最も寒いといわれる南極で、実に２０度近い気温を記録したことになる。

　１７．５度といえば、この日（２日）、ソメイヨシノが散り始めた東京の最高気温とほぼ同じ。温暖化が遂にここまで進んだか、とビックリする気温だが、ちなみに昭和基地でのこれまでの最高気温は７７年１月２１日に記録した１０．０度、最低気温は８２年９月４日に記録したマイナス４５．３度。南極での最低気温は、地球上で最も寒い寒極の地といわれるドームＡ地点で２０１０年８月１０日に記録したマイナス９３．２度といわれている。これこそ南極、恐るべし！