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April , 2024
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今日見新々(4月22日=水)~①俳優の萩原流行さん急死、一部に自殺説②ドローンは即刻販売中止にしろ!の声③直木賞作家の船戸与一さん死去

2015年4月22日(水)11時51分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースから厳選ネタをピックアッツしてお届けする「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【萩原流行さん、バイク事故で急死~一部に自殺説】

バイクで事故死した萩原流行さん㊨(画像は妻まゆ美さんとの共著「Wうつ」=廣済堂出版)

バイクで事故死した萩原流行さん㊨(画像は妻まゆ美さんとの共著「Wうつ」=廣済堂出版)

 俳優の萩原流行さん(本名・光男さん)がこの日午後6時ごろ、東京・高円寺南の青梅街道上で倒れているのが見つかったが、救急搬送先の病院で亡くなった。享年62。警視庁はバイクに乗っていた萩原さんが転倒したとみて、詳しい事故原因を調べている。

 萩原さんは19歳の時に劇団に入団し、1973年初舞台、82年につかこうへい事務所に入ったことで深作欣二監督(つかこうへい脚本)の映画「蒲田行進曲」で脇役の勇二役を好演し、脚光を浴びた。その後は94年公開の鈴木砂羽主演の映画「愛の新世界」でマゾ趣味のやくざ役という難しい役柄を演じ、田原俊彦主演の「教師びんびん物語」(フジテレビ)やNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」、「炎立つ」、「元禄繚乱」など数多くのテレビドラマでも個性あふれる演技をし、名バイプレーヤーとして活躍した。最近は妻で舞台女優の萩原まゆ美(62)とともにうつ病を患い、講演や著書で闘病生活を明かしていた。

 萩原さんは3月23日にも都内の道路をバイクで走行中に転倒し、右腕を打撲する事故を起こしたばかり。また2年前には車を運転していて自転車に乗った50代の女性と接触事故を起こし、女性に軽傷を負わせ、昨年10月にも都内の道路を車で走行中に50代男性に接触したまま逃走した疑いで、4月に書類送検されていた。様々な問題を抱えていただけに、前日明らかになった「ザ・ワイルドワンズ」の加瀬邦彦さん(享年74)の自殺が引き金になって、一部に自殺説も流れている。まずは故人の冥福を祈るばかりだ。

 【〝放射性ドローン〟が官邸に不時着~本サイトに寄せられた即刻販売中止の声】

「こんなの即刻、販売を中止させるべきだし、国が管理することになるにしたって、運用するための明確なルールづくり、法整備を早急に進めるべき」――この日、午前、無人小型機「ドローン」が首相官邸の屋上に不時着しているのが見つかり、大騒ぎになった。調べたところ、ドローンは直径50㌢ほどでプロペラが4つついていて、また高さ10㌢、直径3㌢ほどのペットボトルの容器が搭載され、中に入っていた液体には放射性物質のセシウムが含まれていたことがわかった。放射能を示すマークまで付いており、爆発物処理班なども出動するものものしい厳戒態勢の中で回収作業が行われた。警視庁では現在、さらに詳しく液体の中身を調べるとともに、誰が何の目的で飛ばしたのかを捜査している。

 今年に入って1月には米ホワイトハウス敷地内にドローンが墜落、事件性が無いことは分かったが、一時厳戒態勢が敷かれるほど騒然となった。2月には中東カタールの放送局アルジャジーラの記者3人がパリでドローンを飛ばしたとして拘束される事件も起きている。ドローンを利用するテロなどの危険性が叫ばれる中、日本でも放射性物質が検出された今回の事件。様々な危険性をはらんでいる。万が一、かつてのオウム真理教事件のように、サリンなど生物兵器を上空から散布でもされたらと考えると、想像するだけでゾッとする事件ではあるまいか。

◇下着ドロボウが心配?

 最近は夢の無人小型機として、その有効性、利便性など脚光を浴びていたドローンだが、本サイトの読者や街の声を拾うと、冒頭のように「ドローンを即刻、販売を中止するべき」という否定的な意見が多く寄せられた。

「アマゾン(世界最大級の米通販会社)が宅配で使う…なんて話が出ているらしいけど、我々の頭上を飛び回っていたら危険極まりない。今の宅配制度で十分便利、危険を増幅させてまで、こんなサービス必要ない」(東京在勤の50代のサラリーマン)。他にも「いまだって、あれだけ厳重に警備されている総理官邸に簡単に侵入できたわけですよね。個人宅なんてそれこそ簡単に侵入できちゃいます。マンションのベランダに侵入したり、盗撮したり…。ドローンを使って下着ドロボウだって、やろうと思えばできちゃうんじゃないですか」(東京都在住の20代のOL)という話もある。

 ルール作りをシッカリする前から、すでにドローンは量販店などで安いものなら1万円前後から販売されており、10万~20万円も出せば、プロ並みの空中撮影ができるものもある。何より、ドローンの所有や操縦に許可や免許も一切必要ない。守るのは航空法(航空路内は地上から150㍍以内、航空路外は250㍍以内の飛行、空港付近の飛行禁止)があるのと、公道上を飛ばす場合は、飛行区域の所轄警察署長の許可を得なければ道交法違反、また私有地上空を飛ばす場合は、所有者の許可を得なければ不法侵入などの罪に問われる。

◇ドローンにより人間的な暮らしができなくなる

 ただそれとて、「今回の官邸への不時着でもわかるように、ヘリコプターのようにうるさくないので、街の騒音にかき消されてしまい、上空を飛んでいることに気づかれないケースも少なくない。そもそも罪を犯すような連中に順法精神があるわけないし、仮に上空を飛んでいることが分かったとしても、誰が操縦しているか突き止めない限り、犯人だって捕まりっこない。いまの技術力からするとGPSなど様々な機能を駆使して行き先などをプログラミングすれば、遠隔操作もできてしまう。当然、アシが付きそうになったら、自爆するという手もある」というのはドローンに詳しい関係者だ。

「仮に今後、ドローンの所有や操縦が、登録制や免許制になったとすると、無免許による事故や犯罪は防げるかもしれない。ただ私が心配するのは、あまりに便利になりすぎると、それだけ人間的な暮らしができなくなってしまうのではないか」と懸念を口にするのは、つい最近まで某マスコミで役員をしていたA氏(60代)だ。さらにこう続けた。

「いまでも街中にいくつもの監視カメラがあって、防犯という面では一定の効果は挙げている。ただその一方で、当初からプライバシーの問題が叫ばれていた。どんどんギスギスした世の中になっていく中で、もしドローンがさらに〝防犯〟を大義名分にして、昼夜問わずに飛び回る世の中になったらどうなるか。いや、確実にプライバシー権の保護より、犯罪抑止力、言葉を変えれば警察当局の犯罪検挙率を挙げるために、必ずドローンを活用するハズ。そうなればベランダの窓なんて開けられないどころか、一日中カーテンを閉めておかなければいけない、そんな世の中になる可能性だって十分考えられる。物質的にいくら便利になっても、精神的に抑圧されるような世の中や暮らしになっては元も子もない。ドローンによって便利にはなるが、少なくとも人間的な暮らしができなくなる可能性があることをもう少し考えたほうがいいかもしれない」

 何でもそう。便利になればなるだけ、失うものも少なくない。自動車や飛行機という乗り物がなければ、失われずに済んだ命は数えきれない。「ノンポリだった私でも、70年安保の時代に戻りたいとは思わない。ただ社会人になってからは、それなりに不便な中でもガムシャラに働いてきた自負はある。バブル時代にも戻りたいとも思わないが、ただ30年ぐらい前がちょうど便利さと人間的な生活のバランスが取れていたんじゃないかとつくづく思う。少なくともパソコンや携帯電話がない世の中のほうが、人間らしい世の中が持続できたのではないか…と。ドローンごときで悩むナンセンス…痛切にイヤな世の中になってしまったと感じている」

 A氏はこうしみじみと語っていた。読者の皆さんは果たしてどう感じ、どう思うだろうか。ご意見があれば、本サイトまで。

 【直木賞作家の船戸与一さん死去】

 冒険小説家として多くのファンに支持されてきた直木賞作家の船戸与一さんがこの日未明、胸腺がんのために亡くなった。享年71。船戸さんは早大卒業後、小学館に入社し、その後、フリーとして執筆活動をはじめた。「叛アメリカ史」などのルポルタージュを著し、漫画「ゴルゴ13」の脚本スタッフなどを務め、1979年、冒険小説「非合法員」で作家デビュー。85年には「山猫の夏」で吉川英治文学新人賞と日本冒険小説協会大賞をダブル受賞し、2000年には「虹の谷の五月」で第123回直木賞を受賞した。また88年に「伝説なき地」(89年に同作品で日本推理作家協会賞と日本冒険小説協会大賞受賞)で、93年に「砂のクロニクル」(92年に山本周五郎賞と日本冒険小説協会大賞受賞)でそれぞれ「このミステリーがすごい!」で1位に輝いている。


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