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March , 2024
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今日見新々(4月24日=金)~①ジリ貧フジテレビの断末魔②本庄第一高が万引きサッカー部員&監督を処分=事なかれ主義に教育の進歩ナシの声

2015年4月24日(金)11時53分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースから厳選ネタをピックアッツしてお届けする「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【ジリ貧フジテレビの断末魔】

フジテレビの断末魔が聞こえてきそうだ

フジテレビの断末魔の叫びが聞こえてきそうだ

 フジテレビの亀山千広社長(58)がこの日、東京・お台場の同局内で定例会見に臨み、「正直、非常に苦戦しています」、「(テレビ制作は)視聴率に一喜一憂するなと言われますが、一喜一憂しています」と春の改編番組がことごとく低空飛行を強いられている苦しい胸の内を明かした。

◇あまりにひどい「グッディ」の終わり方

 特に30年近くにわたり夕方ニュースの顔だった安藤優子キャスター(56)を昼間の新情報番組「直撃LIVEグッディ!」にもってきて、俳優の高橋克実(54)とコンビを組ませ、満を持して他局追撃と意気込んだがこれが散々。ライバルの日本テレビ「情報ライブミヤネ屋」(制作は読売テレビ)が常時7~8%、時には10%を超す安定した視聴率を叩き出している中、グッディは2~3%をウロウロ。20日には1.7%(関東地区=第2部)を記録し、「遂に視聴率1%台の危険水域」などと報道したメディアもあったほど。

 話に聞けばこの番組、55分ずつ1部と2部構成に分かれており、北海道や宮城、静岡や富山、それに大阪を含めた関西テレビ視聴区域、また福岡、熊本を除く九州圏など、かなりの地域が1部で終了してしまう。これがすこぶる評判が悪い。「さすがに映像が流れている最中や会話が続いている途中で終わることはないが、話題がまだまだ続くのに、途中でいきなり番組が終わってしまう。その先知りたいのになにこれ?って番組でした。最初は、何かの間違いだと思ったんですが、頻繁にそんな終わり方をしていました。私は宮根さんの鼻につく司会があまり好きではなかったので、安藤さんならと思って期待したんですが、今はミヤネ屋に戻りました」(宮城県在住の50代の自営業男性)。

 実は放送事故に近い放送回もあったようなのだ。

「愛川欽也さんの亡くなられた17日の番組はひどかったですよ。『なるほどザ・ワールド』でしたっけ? 愛川さんと一緒に司会されていた楠田枝里子さんがゲストで出ていらっしゃって、さあこれからエピソードを聞こうとしている時でした。三田アナウンサーが前ふりをしている最中に、突然バッサリと番組が終わってしまったんです。これは放送事故レベルですよ。というより楠田さんが登場して正味、2~3分。これからジックリ話を聞けると思った矢先でしたから。もう呆れました」(北海道在住の40代の主婦)。

 残念ながら17日の番組自体は本サイトで確認できていないので何とも言えないが、もしこれが事実なら、視聴者の怒りもわからなくはない。

◇ドラマのフジも今やその影なし

 さらにかつてトレンディードラマで一時代を築いてきたフジテレビ。特に亀山現社長は「ロングバケーション」や「踊る大捜査線」などの大ヒットドラマを手掛けた名プロデューサーとしても知られている。ところがそのドラマ部門もジリ貧。相葉雅紀主演の月9ドラマ「ようこそわが家へ」だけは10%台の視聴率は辛うじて死守(第1話13.0%、第2話11.4%=関東地区=以下同)しているが、斎藤工主演の木10ドラマ「医師たちの恋愛事情」が8.4%(23日)、阿部サダヲ、水原希子、藤木直人、山口智子が出演する水10ドラマ「心がポキッとね」が7.5%、それとAKB48の渡辺麻友と稲森いずみのダブル主演で話題だった火10ドラマ「戦う!書店ガール」が第1回から6.2%と今クール全ドラマ(深夜帯とNHKを除く)の最低視聴率(24日現在)とフジテレビ火10史上最低視聴率を更新した。20日の第2回放送も6.4%と低調で、先行きは険しいと言わざるを得ない。

 話は変わるが亀山社長は、この日の会見で自民党がNHKやテレ朝幹部を呼んで番組に対する事情聴取を行ったことを聞かれ「基本的にコメントする立場にない」としながらも、「(聴取自体が)圧力になるほど、テレビの報道はヤワではないと信じている」と話したという。業界関係者の一人はしみじみとこう語った。

「自分が得意とするドラマでさえカツカツの状況で、報道ウンヌン言えるほどもはや余裕はないはず。というより、もともとフジの報道姿勢は政権寄りだし、間違っても自民党にクレーム付けられることはないだろうけどね。結局、亀山さん世代のフジテレビマンって、みんなバブルの勢いにうまく乗ってのし上がってきた。本当に実力のある人材だったかどうかは、苦境に立たされた今こそ真価がわかる。フジテレビにとっても亀山さんにとっても今が正念場だろうね」

 1980年代初めから90年代にかけ、かつて振り向く相手は、すべて遠い後方で待機していた時代があったフジテレビ。いまや振り向いても…。図らずもこの日、北大路欣也主演のテレ東ドラマ「三匹のおっさん2」が始まった。2014年1~3月に放送された同シリーズの第1作は、平均視聴率10.2%を記録した。もしこの勢いも今作に続いていれば…もはやフジテレビには振り向いてもテレ東さえいなくなる!

 【本庄第一高校が万引きサッカー部員&監督の処分を発表~事なかれ主義に教育の進歩はない】

 3月に韓国ソウル市内で起きた日本の高校サッカー部員による集団万引き事件(4月10日付本サイト参照http://idobata-press.com/news/8993.html)は、各所で様々な物議を醸したのは記憶に新しい。この日、事件を起こした生徒たちが通う埼玉県の私立本庄第一高校が記者会見を行った。当初、事件にかかわっていた生徒は22人と発表されていたが、調査の結果さらに7人増え、総勢29人、また盗品総数は78点、被害総額は日本円にして約30万円相当だったことが明らかになった。現在29人の生徒は無期限停学中で、サッカー部監督として生徒たちを引率した教諭(48)は同日付で懲戒解雇処分、もう一人の引率教諭(32)は停職1カ月の処分としたという。

 この処分に関してある教育関係者はこう疑問を呈す。

「生徒が万引きに走ったことが、果たしてこの監督だけの責任にしていいのかどうか。監督にも当然家族がいるだろうし、クビというのもかわいそうな気がする。もしどうしても責任を取らなくてはいけないなら、まず真っ先に校長が自らの職を賭して詫び、その上で監督もクビにするというなら少しは分からなくもないが、校長の責任には触れていない」

 よもや〝この監督だったから〟生徒たちが万引きに走ったわけでもあるまいし、そう考えるとこの関係者の話も分からなくはない。

 また問題を起こしたことで現在、同校のサッカー部は関東大会の県予選などの出場を辞退している。同校では、今後について関係各所と相談して決めるというが「いつも思うことだが、出場辞退などナンセンス極まりない」として怒りをぶつけるのはスポーツジャーナリストのA氏だ。続けてこう語る。

「問題を起こした生徒は、そりゃあ停学でも退学でもすればいい。ただ何もしていない生徒まで責任を取らされる必要がどこにある。以前から高校野球でも、部員が暴力行為を行った、万引きをした、喫煙をしたといっては大会出場を辞退し、中には甲子園さえいけなくなった学校もある。今さら、そういう団体責任なんて古臭い考えはやめたほうがいい。一生懸命練習に励んできた生徒たちがかわいそう。人数さえ揃っているなら、補欠ばかりだって大会に出してあげるべき」

 今でも少なくないらしいが、強豪校の潰し合いでは怪文書が流れたり、タメにする噂話の類いが飛び交うこともシバシバあるという。情報ゴロのような怪しい人物から、ライバル校のスキャンダルを買うという話も実しやかに流れることもある。

「今回も学校側は高体連などに相談するなど言っているようだが、堂々と『問題ある生徒はしっかりと処分します。ただし犯罪に一切かかわっていない生徒たちには罪はありません。どうか、彼らを試合に出させてあげてください』と学校側が誠心誠意説明すれば、国民だってきっとわかってくれる。どこかの学校が、どこかでこれをやることで大きく風穴は開く。今回もいいきっかけだったハズなんだが…。本庄第一高校の処分も含め、中途半端と言わざるを得ない」

 A氏の嘆息は続いた。確かに罪を犯した生徒以外に責任はない。校長をはじめ、教職員やPTA、はたまた県教委や文科省など事なかれ主義でこのような処分で幕を引こうとするならば、結局、教育の進歩はないのかもしれない。


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