元夕刊紙記者たちが、井戸端会議感覚で読者の皆さんに話題のニュースを広く浅く、たまに奥深く提供します

Tweet

　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースから厳選ネタをピックアッツしてお届けする「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

――――――――◇――――――◇――――――◇――――――◇―――――――――

　【「下妻物語」原作者の嶽本野ばら容疑者逮捕～占い師が逮捕を当てていた?】

ゴスロリ界のカリスマが薬で逮捕された（画像は嶽本容疑者の著作「下妻物語～ヤンキーちゃんとロリータちゃん」＝小学館刊）

　警視庁はこの日、深田恭子と土屋アンナが共演してヒットした映画「下妻物語」（２００４年公開）の原作者として知られる作家でエッセイストの嶽本野ばら（本名・嶽本稔明＝４７）容疑者を麻薬取締法違反（所持）の疑いで逮捕した。同容疑者は３月、東京・上野の路上で警察官から職務質問された際、麻薬成分の「５Ｆ―ＱＵＰＩＣ」（昨年７月に危険ドラッグから麻薬に指定）を含む植物片２㌘を所持。所持は認めたものの「麻薬が入っているとは知らなかった」と容疑を否認しているという。同容疑者は０７年９月にも大麻取締法違反（所持）容疑で逮捕され、懲役８月、執行猶予３年の判決を受けている。乙女のカリスマとしてＳＫＥ４８の松井玲奈などにもツイッターでフォローされるほど（２３日現在）、ロリータファッション界、特にゴスロリ界をけん引してきただけに、多くのファンを落胆させている。

　実は４月５日の本人のブログに「売らない」というタイトルで〝当たると評判の手相占い〟に見てもらったことを報告していた。すると同容疑者には物凄く運がいい〝神秘十字〟という相が複数あり、先祖に守られていると説明を受けた。ただ健康面に不安があり「身体はボロボロですね」と言われたという。さらに海外によく行かれるんじゃないかと聞かれた同容疑者が、そんなには行かないと答えると、今年か来年あたりに必ず海外に住むことになる運命だと断言されたと振り返っていた。

　今回の逮捕に当てはめると興味深い。当然、麻薬に溺れれば体はボロボロになるし、留置所も言うなれば別世界（海外）。「当たってるのかなぁ…」と同容疑者はブログでそう感想を述べていたが、もはや偶然にしてはデキすぎかも。それに今回の逮捕劇が「これ以上、薬物に頼ったら大変なことになるぞ」と心配したご先祖様が、敢えて逮捕させることで薬物依存から守ってくれたとすればどうだろう。この占い師、只者ではない?…のかもしれない。まずは野ばら容疑者、しっかりと罪を償ったうえで、また乙女たちのカリスマとして再出発してほしいと願うばかりだ。

　【ＦＣ２動画の創業一族ら逮捕にアダルトファンが困惑、「性器解禁」の声も】

　京都府警はこの日、動画投稿サイト「ＦＣ２」（エフシーツー）の創業者一族の高橋人文容疑者（３８）とＦＣ２の事実上の運営者とみられ、同サイト開発委託先のホームページシステム社長の足立真容疑者（３８）の２人を公然わいせつの疑いで逮捕した。同サイトは米ラスベガスに本社を置き、一部には日本では違法となる動画を利用者から提供を受け、そのアクセス数などをもとに対価を支払って運営されてきた。特にアダルトサイトは男女の性器（性行為を含む）が露出した無修正動画のほか、今回、間接的に逮捕のきっかけになった昨年６月にライブチャットと称する動画中継などでも無修正動画を提供していた。この時は、当時３１歳の男が、女性とのわいせつ行為を不特定多数のユーザーに有料で公開したとして逮捕され、９月には京都府警などが関係先として、同社に家宅捜索に入っていた。今回は容疑が固まったことで逮捕に踏み切ったようだ。

　詳細は他メディアに任せるが、今回の逮捕で困惑しきりなのがＦＣ２のユーザーたちだ。まずアダルトとは関係のない無料ブログサービスの利用者たちから「せっかくＦＣ２で長年ブログをやってきたのに、いきなり止められちゃうなんてことないだろうか」とか「早いうちにアメブロ（アメーバブログ＝ＦＣ２とはライバルの同業他社のブログサービス）に乗り換得たほうがいいのだろうか」などと心配する声が聞こえてくる。

◇アダルトファンから悲痛な声

　またＦＣ２のアダルトサイトに対しては「寝る前に書斎のパソコンで見るのが大きな楽しみだったのに。まさかもう見られなくなったりしないだろうね」（埼玉在住の４０代の男性会社員）というファンは少なくない。「恐らくパソコンを持っているふつうにエッチなら、ＦＣ２のアダルトサイトを見たことないという男性はいないのでは」と言うのはアダルトサイトに詳しい関係者。

「去年だったと思うけど、『無修正動画が無料で見放題。安心して楽しむ方法』なんて特集組んで何週にもわたってＦＣ２などを紹介していた有名週刊誌があったくらい。今さら法律なんて出して〝ワイセツだ〟〝けしからん〟って言ったところで、もはや法律が時代の流れについてきていないのではないか。もちろん児童ポルノは国際的にも許されないが、未成年が見られないようなルール作りをシッカリやったうえで、そろそろ性器が出たくらいで犯罪にならないように法律も改正すべきではないか。隠そうとするから犯罪が生まれたりする。全部出したほうが、よっぽど健全なばあいだってある」（同）

　警察官や裁判官、検察官や政治家でさえ、ＦＣ２のアダルトサイトを見たことがあるという人は、よもや１人や２人ではあるまい。かなりの数に上るはずだ。

　それはさておき、ＦＣ２では今回の事件を受けて、サイト上で以下のようなコメントを掲載した。

　「本日の報道に関しまして」

　平素はＦＣ２（ｆｃ２．ｃｏｍ）をご利用いただき、誠にありがとうございます。２０１５年４月２２日（日本時間２３日）に弊社の開発委託先会社の社長が逮捕されたとの報道がございました。報道では、開発委託先会社ではなく、ＦＣ２の代表者が逮捕されたとの誤った報道が散見されますが、ＦＣ２の代表者が逮捕されたという事実はございません。ＦＣ２は、今までどおりコンプライアンスを重視し、ユーザー様のご要望・ご期待に沿えるよう全力でサービスを提供して行く所存です。

　コメント通り、現時点では無修正のアダルト番組をはじめ、ＦＣ２のサイト自体に変化はなく、事件以前と変わらぬサービスが続けられている。

　さて今回の事件を踏まえ、個人が自分の性的行為を映像にして販売することの賛否については、かなり議論の余地はあるし、「（性器など）全部が全部出てしまっては、人間の想像力を減退させる。チラリズムの美学じゃないが、私はかつて、１９７０年代～８０年代にはやったビニ本程度で喜んでいた時代がちょうどよかったと、今でもそう思っている」（東京在勤の５０代のサラリーマン）というのもいる。ただ欧米など諸外国を見ても、頑なに性器露出（性行シーンも含め）を禁止している日本は、今や珍しい存在でもある。

縛り付けるだけが能ではない。いよいよインターネットの普及で様々な情報が氾濫する中、ルール作り（ペアレントロックなど）を明確にした中で、改めてアダルトサイトの規制緩和が図られる時にきているのかもしれない。

　【アダルトサイトの相談件数が遂に年間１０万件突破】

　前記の記事に関連しそうだが、この日、国民生活センターが発表した数字によると、昨年度（２０１４年４月～１５年３月）１年間でアダルトサイトに関する相談件数が１０万６２７９件（前年度８万４１４件）寄せられ、初めて１０万件の大台を突破したことが分かった。スマートフォンの普及が相談件数を押し上げ、約半数（４万７５１５件＝同２万８３７７件）はスマホの利用者からだった。

　アダルト業者から請求されるままに代金を支払ってしまうトラブルが後を絶たず、同センターでは注意を呼び掛けている。本サイトでは、年明け早々にいち早く警鐘を鳴らした記事を掲載しているので、詳しくは「要注意！　一時鳴りを潜めていた架空請求詐欺が急増中」

（http://idobata-press.com/society/8108.html本サイト１月２６日付社会面）を参照のこと。トラブル対処法等の記述あり。

　【また極悪非道な少年犯罪発生か～１８歳の少女が生き埋めにされた?】

　千葉県船橋市の１８歳の少女が１９日から行方不明になっている事件が発生し、千葉県警が少女と一緒にいた少年らに事情を聞いたところ、「（少女は）埋められている」と説明、事実関係を調べるとともに、少女の行方を追っている。

　この事件は２１日、県警船橋東署に男性の声で「数日前から（少女の）行方が分からなくなっている。埋められたという話が出ていて、トラブルに巻き込まれたかもしれない」と通報があった。同署は情報に沿って捜査を開始、すると１９日夜、少女が知人らと県内の道路を歩いているところを車に乗った成人男性１人と複数の少年から声を掛けられ同乗、そのまま行方が分からなくなったという。これら当該成人男性や少年の所在も不明になっていたが、別件で逮捕したそのうちの少年の一人が「成田方面で（少女を）埋めた」と供述しているとされ、慎重に裏付け捜査を急いでいる。よもや生き埋めなどあってはならない。少女の無事を願うばかりだ。