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　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースから厳選ネタをピックアッツしてお届けする「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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　【イチローが王さんのプロ野球最多得点記録を更新＝ジャ・リーグ発足に期待?】

イチローが王さんの記録を抜いた（画像は雑誌「Ｎｕｍｂｅｒ　５月７日号」＝文藝春秋刊）

　マーリンズのイチロー（４１）が〝プロ野球得点記録〟を更新したと話題になっている。この日未明（現地時間２５日）に行われたナショナルズ戦に７番、左翼で先発出場し、８回の第３打席に右前打で出塁し、続くエチャバリアの２号３ランでホームイン、現ソフトバンクの王貞治会長（７４）が現役時代（巨人）に記録した日本プロ野球最多得点記録（１９６７得点）を抜き、１９６８得点（日本６５８、メジャー１３１０）の新記録を達成した。現役選手であるイチローだけに、これから得点するたびに記録は更新されていき、２０００得点（イチローは昨年１年間で４２得点）の大台も完全射程圏に入っている。ある　球界関係者はこう言う。

「王さんは少なくとも本塁打（通算８６８本）で自ら稼いだ得点があるが、イチローは安打（参考までに本塁打は通算２３０本＝日本１１８本、メジャー１１２本＝２６日現在以下同）で出塁して重ねた得点の割合が高い。後続の選手たちが返してくれなければ達成できなかった記録だ。そういう意味でも、イチローの記録は王さんとはまた別の意味で価値がある。まさに団体競技である野球を象徴する記録ではないか」

　できればこのまま記録を積み重ね、世界記録（メジャーリーグ記録）も塗り替えてほしいのが日本人ファンの人情だが、さすがに本場の壁は厚い。メジャーの最多得点記録を見るとＲ・ヘンダーソン（５６＝２００３年引退）の２２９５得点を筆頭に２位がＴ・カップ（１９６１年没。享年７４＝２８年引退）の２２４６得点、３位がＢ・ボンズ（５０＝０７年引退）の２２２７得点と続く。現在のイチローは７位のＷ・メイズ（８３＝７３年引退）の２０６２得点に次ぐ８位に位置し、現役メジャーでは最多得点。ただ薬物使用のペナルティーが解け、今季から１年ぶりに現場復帰したヤンキースのＡ・ロドリゲス（３９）が１９３１得点（２６日現在）とイチローを追撃しており、年齢や出場機会、さらに長打力のあるホームランバッターだけに、自らのバットで得点記録も重ねられる。もしＡロッドが本来の実力を取り戻し、あと３～４年現役を続けられれば、メジャー記録更新は間違いないとも言われている。

◇ジャ・リーグ発足?

　話は戻るが、「イチローの記録はあくまで日米の合算記録。これをプロ野球記録と考えるのはどうかと思いますよ」というのはあるスポーツ紙の野球担当記者だ。その理由を「どだい日米では試合数も違えば、ボールの仕様も違う。単純に合算したからといって、王さんの記録と同列に比較しちゃいけない」と語る。また、ある球団幹部は「現時点ですぐにとはいかないが」と前置きしてこう話す。

「いろいろな分野で日米の連携が図られる中、いっそのこと野球界も一緒になってはどうかという話は以前からなかったわけではない。現在のメジャーはア・リーグとナ・リーグに分かれており（さらに両リーグとも東と西に地区が分かれる）、それに日本も参加する。勝手に想像すれば、ジャパンリーグ、略してジャ・リーグとでもして、さらに現在のセ・パ、もしくは東西で地区分けする。そういう日が来て、初めて日米の記録も対等に扱われることになるのではないだろうか」

　それでもこの幹部氏は「まあアメリカ国内の東海岸、西海岸を移動するだけでも難儀なのに、もし日米を行ったり来たりするとなれば、選手の体が持たないし、選手会が黙っちゃいない。仮にジャ・リーグが発足しても、数試合程度、交流戦を行い、大半はそれぞれの国内でシーズンを戦い、ア・リーグ、ナ・リーグ、ジャ・リーグの各覇者３チームでワールドシリーズを戦うことにする。もちろん公式球やルールも全て統一する」

　イチローは記録更新後のインタビューでこう答えた。「（王さんの記録を更新したことは）ただただ光栄です。ただ試合数が違うので全然比較できない」と自らも記録更新とされる話に違和感を覚えているようだった。それでもマリナーズ、ヤンキースと渡り合い、今季からスーパーサブの扱いでマーリンズ入りしたイチロー。ここにきて外野レギュラーの一角だった左翼のイチエリ（２３）が腰の張りを訴え、２４日にＤＬ（故障者リスト）入り、復帰は最短で５月５日になるという。その間、イチローの先発出場の機会は確実に増えるだけに、球団内外にアピールする絶好のチャンス。レギュラーポジションを自らの手でつかみ取り、イチローのさらなる飛躍と記録更新に期待したい。

　【ネパール地震被害甚大、日本人に犠牲者】

　ネパール中部で２５日の午前１１時５６分（日本時間同日午後３時１１分）に発生したマグニチュード７．８の巨大地震は、首都カトマンズを直撃し、またインドや中国（チベット自治区）、バングラデシュなど周辺国にも被害が拡大し、死者の数も発表されるたびに激増、確認されているだけでも２３００人以上、負傷者も約５０００人（日本時間２６日午後１０時）に上っている。また海外赴任などでネパールに滞在する日本人は約１１００人、さらに旅行などの短期滞在の日本人がいるとみて外務省は確認作業を急いでいる。

　そんな中、エベレスト登山中に被災した５０代の日本人男女２人が、ヘリコプターでカトマンズまで運ばれたが、男性の死亡が確認されたという（名前は不明）。女性は無事。いまだマグニチュード６クラスの余震が続いており、また日本人をはじめ、いまだ安否確認のできない被災者が多数いることから、引き続きネパール政府をはじめ、周辺各国が連携し捜索に当たっている。日本政府もこの日、警察庁や消防庁、海上保安庁の職員などを中心に７０人の国際緊急援助隊を組織し成田空港を出発、現地時間２７日の昼ごろにはカトマンズに到着し、現地での救助活動に参加する。

　【レジェンド葛西紀明が１０年先まで現役続行を明言】

　この日、東京都内のホテルで全日本スキー連盟の創立９０周年記念式典が行われ、オリンピックの歴代メダリストをはじめ、国内の新旧トップ選手たち約５００人が一堂に会した。式典ではスキージャンプ女子の第一人者、高梨沙羅（１８）やソチ五輪スキー複合個人銀メダリストの渡部暁斗（２６）、モーグルの上村愛子（３５）などが優秀選手として表彰された。

　同じく表彰された選手の中で、やはりひと際注目を集めたのが、スキージャンプというより、スキー界、いやスポーツ界の至宝とさえ言われるレジェンドこと葛西紀明（４２）。同連盟１００周年を迎える１０年後のことに触れ、「まだ（現役で）いると思う」と語った。当初は５０歳くらいで現役引退を考えていたともいう葛西、しかし地元の札幌市が２０１６年の冬季五輪に立候補していることで、がぜんやる気がみなぎっているのだとか。ぜひどこまで挑戦できるのか、人間の限界に挑戦してほしいものだ。