今日見新々(4月3日=金)~①安倍さん!ハエぐらいは退治しては?②老女が痛ましい焼死
日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。
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【安倍さん! 中国を見習ってせめてハエぐらいは退治してはいかが?】
「トラもハエも一緒に叩く」――就任早々、中国共産党内の腐敗一掃を明言し、国家主席としての地位を固めつつある習近平主席(61)が、遂に〝トラの中のトラ〟とも言われる人物に手を掛けた。新華社通信によるとこの日、中国天津市の人民検察院は胡錦濤(72)政権時の序列9位に位置した党最高指導部の政治局常務委員会メンバーだった周永康氏(72)を収賄と職権乱用、国家機密漏えいの罪で第一中級人民法院(天津地裁)に起訴した。最高指導部経験者が起訴されるのは、中国共産党史上初めてのこと。先月には、すでに周氏の側近として知られる中国石油天然ガス元会長の蒋潔敏氏、四川省元副書記の李春城氏を起訴しており、外堀が埋められていた中での本丸着手、検察としては周氏の厳罰を求めている。
「中国は共産党一党支配の中で、一部の特権階級が甘い汁を吸ってきた歴史がある。その一方で、国内の経済格差は拡大する一方で、多くの国民の不満がくすぶり、いつ大爆発を起こしてもおかしくない情勢が続いている。習近平体制としては、前例のない厳しい姿勢を国民に示すことで、国民の求心力を高める狙いがあった」というのは外交評論家のA氏だ。
2011年に起きた英国人実業家殺害に端を欲した汚職事件で失脚し、すでに無期懲役の罪が確定しているかつての重慶市トップの薄熙来氏(65)は、一家で60億㌦(7200億円)の蓄財をつくったと言われ、当時、米国の名門ハーバード大に留学していた同氏の息子がフェラーリを乗り回し、贅沢三昧の生活を送っていたと話題にもなった。60億㌦でも驚かされるが、今回起訴された周氏は親族などの関係者を含めると145億㌦、日本円にして実に1兆7400万円が差し押さえられたといわれている。
さすがに日本には、ここまで巨額な不正蓄財をする政治家はいないが「だからと言って、許されるわけではないでしょう」というのは本サイト読者の東京在勤の50代の会社員Bさん。
「今年に入って政治資金が問題になって大臣を辞めた西川さん(元農相)でしたっけ? おカネは返した、大臣はやめました、それでおしまい。ふつうだったら議員は当然辞職するべきだし、法律に違反したとなれば起訴されたっておかしくない。それに昨年はブッチホンの娘の小渕優子さん(元経産相)? ほかにも政治資金で問題になった議員はいた。みんな、何ごともなかったように議員やっている。私は、中国共産党を絶対認めないけど、いざ今回のような状況になれば『おっ、中国やるな』『習近平やるな』というのが正直なところ。その点、日本の安倍さんはトラどころか、ハエ1匹退治できない。情けない限り」
政界関係者は自嘲気味にこういう。
「これは安倍さん…というか自民党だけの問題ではない。いまの議員は2世、3世ばかりになってしまい、若い時分から政界で育ってきた。選挙区が違えば、みんな仲良し。かつて金融機関が護送船団方式で守られ、金融自由化で一転、山一証券や拓銀といった大手金融機関が潰れた。それが時代の流れだったが、政治の世界だけは時代に逆行するように、『みんな仲良し、守れるところはみんなで守りましょう』こんな流れになってしまっている。感覚が麻痺してしまって自浄作用があまり働かなくなっている」
中国といえども見習うべきところは見習うべき、これは国民の総意と思うがいかがだろうか。
【友人の焼死現場にお参りしていた老女が焼死】
96歳の女性が住宅火災で亡くなった友人に花と線香を手向けていて、焼死したのではないかという事故が起こっていたことがこの日わかった。事故が起こったのは3月31日正午過ぎ、東京・東大和市内の空き地で、「助けて」という声を聞いた主婦がアパートの窓を開けて外を見ると、老人と見られる人が火に包まれて倒れているのが見えた。すぐに119番通報したが、女性は亡くなった。警視庁の調べで昨年、同じ場所で女性の友人が住宅火災で死亡し、その現場でお参りしていて、何らかの事情で衣服に火が燃え移ったとみて調べている。
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