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尾木ママ激怒の真相はマスコミの劣化!?

2015年5月18日(月)11時51分更新

 尾木ママが一部週刊誌の取材に烈火のごとく怒ったらしい――そんな話題がこの日、駆け巡った。早速、どういうことか取材してみたら…。

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 法政大学教授で同大教職課程センター長でもある教育評論家の尾木直樹氏(68)は、そのオネエ口調にオバサンチックな風ぼうから、尾木ママの愛称で親しまれていることはご存じの通り。ふだんから人当たりもよく、専門分野では視聴者目線で解説してくれることから、ファ

自身のブログで某週刊誌に大激怒した尾木ママ

自身のブログで某週刊誌に大激怒した尾木ママ

ンも多い。この日も横浜・戸塚で起こった高1少年の母、祖母殺害自首事件に触れ、自身のブログで「相次ぐ凶悪事件に茫然自失…です」と書き込んでいた。

 そんな尾木ママが「大変不快な思いした某週刊誌のコメントの使い方…」と題して、自身のブログ内で大手新聞社系の週刊誌に激怒したというのだから穏やかではない。

◇我田引水的な取材姿勢の問題

 事の発端は、あらかじめ同誌編集部から尾木ママの元に質問があり、下調べするなどして30分ほど丁寧に回答したことから始まる。その後、ゲラチェック(原稿内容の確認)の段階になって、本来の質問はほとんど無視された揚げ句、付録のように、ついでに話した会話が、都合よくコメントとして使われていたから尾木ママは黙っていられなかった。その一件を17日の自身のブログで「だったら最初からそこを質問項目にしておくべきでしょう…こちらだって忙しくても、もっと正確にちゃんと答えたいのですから」と触れ、さらに「猛烈に抗議したことは言うまでもありません!」とカンカンに怒った様を書き綴っていた。

 最終的に、尾木ママの意向に沿って文章は修正されたようだが、尾木ママの怒りは収まらない。「最近はスポーツ紙でもこんな扱いは受けません。(中略)一人の取材記者の問題では済まされない編集部全体、新聞社全体の我田引水的な取材姿勢の問題だと思います(中略)ことの重大さどこまで理解し受け止めるのか心もとない限りです」

◇メディアの没落に歯止めがきかない

 いやはやここまで叩かれると、件の週刊誌編集部とその編集者(記者)が気の毒にも思えるが、いまや悠々自適のシルバーライフを楽しむ、かつての敏腕記者A(60代)さんはこう話す。

「ネットの普及が後押しするように、ここ十年ほど、マスコミ志望者が激減し、それとともに記者の能力不足が深刻化していると聞いている。昔の新聞記者は相手が誰であれ、どんな実力者であろうとも、取材対象者に事前にゲラをチェックさせることは、まずなかった。取材相手が『事前にゲラチェックをさせろ』と言ってこようものなら『俺を信用できないのか!』と逆切れして、記事自体をボツにする記者も少なくなかった。よくも悪くも、昔の記者は自信とプライドがあった。それでいて、こういう類いのトラブルが少なかったことを考えれば、やはり能力も高かったのかな。でも最近の記者たちは、取材相手とトラブルになりたくないから、進んでゲラチェックをお願いする。今回の尾木ママのように、チェックをお願いして、トラブルになっていたら世話ない。いよいよメディアの没落に歯止めがきかなくなったと悟ったね」

 記者だけではない。「最近は日本テレビの上重アナウンサー? スポンサー筋から億を超える無利息融資や便宜供与を受けながら、いまだ帯番組の司会を続けている。20代どころか、30代、40代、いやマスコミ全体がもはや自浄作用が働かないくらいに荒廃していっているのかもしれない。もしかすると、そういう人材しか育てられなかった我々団塊世代に責任の一旦があるかもしれない」

最後はAさんはこう話し、自ら反省するように頭を掻いていた。


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