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April , 2024
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御嶽山噴火で片山議員がトンデモツイートで大炎上

2014年10月1日(水)11時31分更新

 御嶽山噴火による甚大被害は民主党政権時の事業仕分けのせい! 自民党参院議員の片山さつき氏(55)が、まるでそう言いたげな書き込みを自らのツイッターで行い物議を醸した。ようやく本人が謝罪し、一件落着したが、さすがに「政治家失格」の声が多いようで。ネットや街の声を拾った。

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すでに削除された片山議員が9月28日に投稿した問題ツイート

片山議員が9月28日に投稿した問題ツイート(すでにツイッター上では削除済み)

◇ツイッター発言が大きな波紋

 9月27日の御嶽山(3067㍍)の噴火以来、連日、長野、岐阜両県警や自衛隊などによる懸命な捜索救助活動が続いている。そんな中、噴火翌日の28日、片山氏はツイッターにこうつぶやいていた(一部抜粋=原文ママ)。

「22年の民主政権事業仕分けで常時監視の対象から御嶽山ははずれ、政権奪還後漸く予算共々少し戻せたが、この状態では『予知困難』と気象庁も連絡会も言うだろう」

 もちろん当人はどのような気持ちでこうつぶやいたか真意はわからないが、文面から素直に解釈すると「民主党が事業仕分けで御嶽山の監視体制を緩和させてしまった。自民党が政権奪取して、少しは改善されているが、民主党が余計な予算削減をしなければ噴火予知もできていたに違いない。被害も最小限に食い止められていたはず」というところだろう。もっと過激に解釈すれば「民主党のせいで、失わずに済んだ多くの尊い命が失われた」。

 これに1日、民主党の榛葉参院国対委員長が国会内で自民党の吉田参院国対委員長に抗議文を提出。すぐさま吉田議員は謝罪したうえで、片山議員に厳重注意することを約束した。

 政党同士では一応、落着は見せた感はあっても、まず黙っていなかったのはネット民。すでに片山氏の問題ツイートがアップされた直後から批判が噴出していた(以下原文ママ)。

「今の現状で前政権が悪いとか!言ってる現政権がオカシイのでは。貴女は何をトボけた事を言っているんだ!今の現状でまだまだ他に現政権がやらねばいけない事が有るだろ!」、「未だ被災中の人がいる最中、『民主党のせい』と言わんばかりの的外れでデリカシーの無いtweetをする愚昧さ。政治家の看板を掲げた選挙家に過ぎない」、「片山さん、嘘を流すのはやめましょう」、「御嶽山を強化対象から外す方針にしたのは2008年12月、つまり自民党政権時」(編集注=文科省は当時、大学の研究機関が観測していた全国33火山のうち、強化する火山を16と定め、御嶽山をはじめ他の17の火山は大学サイドの裁量に任せ、強化対象から外した)。

◇党内も持てあます?

 当初、自民党が民主党に謝罪した後も、片山氏は「対応は国対に任せています」と記者団の質問にも答えず逃げていた。ところが与党内からも「何をバカなことやったんだ。かばい切れん」(自民党関係者)などと批判が続出。さらにネット上は大炎上し、片山批判のボルテージは上がる一方だった。

「この人って、目だってナンボでしか生きられない方なんでしょうね。だから調べもせずに、あんな発言をしてしまう。ただ被災者やそのご家族の心情を考えると、この発言はあまりに無責任すぎますよ」(横浜市内の40代の主婦)や「恐らく第二次安倍改造内閣での入閣を期待していたんでしょう。でもダメだった。次期入閣のためにこのツイートでアピールしようと思ったんだけど、完全に裏目に出てしまった。まさにヤブをつついてヘビが出てしまった心境じゃないのかな」(東京・町田市在住の50代の会社員)と街の声を聞いても片山批判が大半だった。

 某大手紙の30代の政治部記者はこういう。

「本当にバカなツイートをしたと思いますよ。自民党新聞といってもよさそうな○○新聞(某大手一般紙)も、真っ先にこの問題を取り上げていましたからね。自民党内でも彼女を持て余している証拠なのでは」

◇謝罪はしたが…

 出るべくして出た失態としても、やはりデマまで流した責任は決して軽くはない。ただ少数派ながら、片山氏に同情する声もある。

「片山さんは東大出て旧大蔵省に入省し、大変な競争を勝ち抜いて女性初の主計局主計官にまで上り詰めたお方。次官までなられたかどうかわからないが、大変な才女でいらっしゃる。ところが飛び込んだ政治の世界は、能力の有無にかかわらず親の地盤・看板・鞄で議員になる方が実に多い。そのうえ元首相の娘、かつ美人で毒も吐かないという理由で入閣するような女性議員がいるものだから、彼女のプライドはズタズタなのしょう。どうにかして点数を稼ぎたい。そんな焦りが今回のツイッターになってしまったのでは。お気の毒です」(大手商社の幹部氏)。

 余談はさておき、この日、片山氏は夕方になってようやく自身のツイッターで「事実誤認に基づく発信でありました。深くお詫び申し上げます」と謝罪した。ネット上では「勇気ある謝罪に敬意を表します」や「応援しています」などの書き込みがあったものの、「片山さつきでも謝ることがあるんだ」とさすがに呆れた文面が目立って多い。

 ほかにも「ねえねえ、これでOKなの?」や「謝罪は謝罪の対象に届かなくては意味がありません。片山さつきさんは誰に〝お詫び申し上げる〟のでしょうか」とか、「なぜ片山さんが誤報ツイートしたのかを、きちんと検証し、報告されることを望みます。その上で、再度謝罪をしてください」というようなごもっともな意見も多数見られたが、やはり大半は批判評だ。

 いつも舌鋒鋭く論陣を張る片山氏、謝罪は済んだ、あとは嵐が過ぎ去るのをひたすら待つだけだと、三流と呼ばれる政治家たちと何ら変わりない。才女を自認し、もし自らを一流と認識するのなら、ここは公の場でしっかりと説明責任を果たすべき。真の政治家といえるのではなかろうか。

 さて1日現在、今回の噴火による死者は、47人に達し、1991年と93年に噴火した雲仙・普賢岳(長崎県)の死者行方不明者44人を上回る戦後最悪の大惨事になった。いまだ安否が確認されていない登山者もおり、被害はさらに拡大されると思われる。いざ甚大な災害が発生した時には本来、どの政党がいい、悪い、またどの議員が好き、嫌いなどと言っている場合ではないのだ。ね、片山さん。


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