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連載コラム『クレーマー天狗』第6回~日韓ゴルフ戦争~

2014年10月20日(月)09時01分更新

 アラカン(還暦)ならぬアラサン(傘寿)世代の本サイトご隠居顧問が、あらゆる話題に斬り込む『クレーマー天狗』。今回、ご隠居のターゲットになったのは、さっぱり勝てなくなった日本人プロゴルファーたち。18日最終日のトーナメントは男子(日本オープン)の池田勇太がかろうじて優勝して何とか格好をつけたが、女子(富士通レディース)は現在賞金ランキングトップの韓国人選手アン・ソンジュが、三つ巴のプレーオフを制した。前の週は男女ともに最悪、日本人選手の不甲斐ない戦いぶりは目を覆うばかり。「日本はもう半分以上侵略されているぞ!」と、すでにご隠居の怒りは頂点に達したのだ。

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19日に男子ゴルフは優勝したが…

19日に男子ゴルフは優勝したが…

◇このまま手をこまぬいていていいのか!

 一体、これはどこの国の試合なのか、と思わせるのが男女の日本ゴルフツアーだ。まず男子の10月12日『トーシン・トーナメント』の一位から十位までを選手の国名だけで並べると、①韓②韓③日④日④日④韓④韓(4位タイが4人)⑧韓 ⑧日⑧韓(8位タイが3人)と、上位10人のうち6人が韓国の選手。一方、同じ日の女子スタンレー・レディースはと見れば①韓②韓③日④タイ ⑤日⑥韓⑥日⑥韓⑥日(6位タイが4人)⑩日⑩日(10位タイ2人)と、韓国が4人、タイ国が1人計5人が外国の選手という体たらく。

? いや、何も「日本のカネが韓国に流出しすぎている」などとケツの穴の小さなことを言うつもりはない。イギリスのウィンブルドン・テニスを思い出してみよう。ことしは男女ともに優勝賞金は176万ポンド(約3億円)という豪華さだが、英国の主催でありながら女子は1977年のバージニア・ウェード以来37年もイギリス人の優勝はない。男子にいたっては1936年のフレッド・ペリー以来なんと77年も優勝がなかったのだが、昨年ようやくアンディー・マレーがこの不名誉な記録に一応ピリオドを打ったところだ。こんなウィンブルドン現象に比べれば、日本のゴルフの賞金を韓国に持っていかれるくらいで目くじらを立てることないじゃないか…とまぁ、一応はジョンブル並みに鷹揚に構えてはみるものの、これをこのまま手をこまぬいていて良いものかどうか。

◇日本人プレーヤーに危機感がない?

 何も賞金のことを言っているんじゃないよ。メダルの数ではオリンピックで負け、アジア大会でもまた大敗し、ゴルフでもこのざまで悔しくないと言ったらウソになる。ここまで韓国に攻め込まれている原因はどこにあるのか。これを問いたい。解説にご出演の日本のゴルフ界のお偉方は、ただ韓国選手をほめ、日本の選手に「ぜひ頑張ってほしいですね」と決まり文句をいうだけではダメでしょう。

 聞くところによれば、韓国の選手は初日、二日目(4日間開催なら三日目も)のラウンド終了後に必ず日没までそのゴルフ場で練習してから宿に帰るという。この努力があの正確なショットやパッティングに繋がっているとしたら、日本の選手もぜひ見習うべきだ。このまま日本の衰退が続くと年々下がり続けているゴルフの視聴率からいって、あと2~3年でゴルフはテレビ番組から姿を消すことになる。そんな危機感は選手からはもちろん、ゴルフ界のお偉いさん達からもほとんど感じられないのはどういうわけか。

 ティーショット、セカンド(サード)ショット、リカバリーショット、アプローチ、パッティング、そのすべてが韓国の選手たちは世界的なレベルに達しているのに、わが日本軍の諸君のそれは、とくにパッティングは韓国の選手に比べて甘さが目立つ。だから、日本のゴルフ界の先輩諸君、この点をよ~く現役の選手諸君に教えてやってほしい。でないと、テレビからゴルフが消えて、スポンサーもつかなくなれば賞金も出なくなり、やがて……。そうなりゃぁ、見る方はイライラする材料がひとつ減って気が楽にはなるけどね。

(本サイトご隠居顧問=当コラムは毎週月曜、木曜の週2回掲載=都合により休載の場合もありますのでご了承ください)

 


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