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April , 2024
Thursday

週間IDOBATA回顧録(12月13~19日)

2014年12月20日(土)02時55分更新

 今週はどんな出来事があったのか。本サイトが気になったニュースを振り返る「週間IDOBATA回顧録」。意外と毎日、いろんなことがあるもので…。早速、プレイバックといってみよう。

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 【13日=土】

 ○…J1復帰1年目での快挙だった。この日、横浜・日産スタジアムで第94回天皇杯サッカーの決勝が行われ、ガンバ大阪がJ2のモンテディオ山形を3‐1で下し、2009年の第89回以来、5大会ぶり4回目の賜杯を手にした。G大阪は昨年、J2降格の憂き目に遭いながら、わずか1年でJ1復帰。まずは11月8日に行われたヤマザキナビスコカップ決勝でサンフレツェ広島を破り1冠、12月8日に全日程を終了したJリーグ(全34節)では19節から首位キープの浦和レッズを33節で逆転し、そのままゴールイン、勝ち点わずか1差の薄氷優勝だった。今回の天皇杯制覇で2000年の鹿島アントラーズ以来14年ぶりに主要三大会を制する三冠、いわゆるトレブルを達成し、浪速の底力を見せつけた。

 【14日=日】

 ○…この日、投開票が総選挙、ふたを開けてみれば自民党の圧勝で幕を閉じた。与党は全475議席中、絶対安定多数の3分の2以上を占める325議席(自民290、公明35)を獲得し、安倍首相はしてやったりのえびす顔。ただ、心配なのは今回の総選挙、前回(2012年12月)記録した戦後最低の投票率(59.32%)をさらに大幅に更新する52.66%を記録したこと。安倍政権は、与党圧勝で国民のコンセンサスを得られたとばかりに集団的自衛権、原発再稼働を推し進めるというが、選挙区で全敗が示す通り、米軍基地の辺野古移設は沖縄県民から完全否定された。にもかかわらず、「そんなの関係ない」とばかりに移設はもはや既定路線と言い張る安倍政権。一部の沖縄県民からは「県民の総意が伝わらない今、もはや日本から独立すべき」という話も出ている。さらに中国もその動きに注目しているという物騒な話もあるだけに、辺野古問題の扱いいかんでは、ひと波乱もふた波乱もありそうだ。さて戦後最低の投票率を見てもわかる通り、半数近くも国民が投票すら行っていない今、果たして安倍政権は国民から支持、承認が得られたと胸を張って言えるのだろうか。

 【15日=月】

マックフライポテトは当面、Sサイズのみの販売

マックフライポテトは当面、Sサイズのみの販売になる

 ○…マックフライポテト好きにはショッキングなニュースがこの日、飛び込んできた。日本マクドナルドは、マックフライポテトの原料となるポテトが調達困難になっているとして、17日から全国約3100店舗のフライポテトのサイズを当面Sサイズのみの提供にすると発表したのだ。何でもポテトを米西海岸で荷受けする会社と港湾労働者とが対立、労使交渉が長期化し、ポテトの輸送ができなくなっているのだとか。航空便や東海岸からの調達ルートを模索したが、安定供給にはつながらなかった。ちなみに、これまでハンバーガーとのセットで提供されていたMサイズのフライポテトはすべてSサイズにダウンサイジング。そのためセット価格はすべて50円値下げされており、「Mサイズは多すぎた」という向きには逆にうれしい悲鳴になっている!?

 【16日=火】

 ○…この日未明、ロシア中央銀行は政策金利を10.5%から17%に大幅に引き上げた。これはロシア経済の生命線の一つである原油価格の下落やウクライナ情勢を巡る欧米諸国の経済制裁の長期化を受け、悪化の一途をたどる経済状況に歯止めをかける手段でもあった。この日、対ドル為替相場で一時58㌦台から65㌦台まで急落していたルーブルが中央銀行の利上げで60㌦台まで回復したがそれも一時的。その後、18日に開かれた年末恒例のプーチン大統領の記者会見では少なくとも2年は今の状況が続くと発言したことで、やはりルーブル安基調は変わっていない。2008年のリーマンショック以来、回復基調の世界経済にあって、大国ロシアの経済だけは予断を許さない状況にあるのは確かなようだ。

 【17日=水】

 ○…財務省がこの日、11月の貿易統計(速報値)を発表した。それによると輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は8919億円の赤字、これで貿易赤字の連続記録を29カ月に更新した。前年同月期の赤字額は1兆3011億円だったことから、完全な円安基調にもかかわらず4000億円(31.5%)も赤字額を圧縮できたことはプラスにとらえる向きもあるが、実はこれは世界的な原油安や国内電力需要の低下など、二次的要因が大きく作用した。いつになったら貿易収支は黒字に戻るのやら。教えて! 安倍さん。

 【18日=木】

 ○…2012年9月、東京・六本木のクラブ「フラワー」内で起きた傷害致死事件はまさに鬼畜の所業だったという。人違いで標的にされた客の男性(当時31)が、目出し帽をかぶった8人組に襲われ、金属バット等でめった打ちにされ、原形をとどめない姿で惨殺された。辺り一面、血痕や内臓の一部が飛び散り、まさに地獄絵図のそれだった。現場には居合わせなかったが、当初から計画に深くかかわってきた半グレ集団「関東連合」元リーダーの石元太一被告(33)の控訴審判決がこの日、東京高裁で行われた。

 河合裁判長は、東京地裁の裁判員裁判での懲役11年の判決を「被告の役割の重要性を不当に軽視した判決だった」と判断してこれを破棄、改めて懲役15年を言い渡した。芸能界や一部、政財界、さらにはマスコミにも顔が利くといわれる関東連合。いまだ海外逃亡を続け、国際指名手配されている主犯格のメンバー見立真一容疑者(35)も捕まらない今、果たして捜査の手がどこまで伸びるのか。今後も注目される。

 【19日=金】

 ○…〝リケジョ〟(理系女子)が大きくクローズアップされたのは、今年1月下旬のことだった。かっぽう着姿に研究室にはムーミンの壁紙。「常識を覆す大発見」「ノーベル賞級の夢の功績」…褒めても称えても足りないほどの賞賛の嵐が吹き荒れた。理化学研究所のユニットリーダー(当時=現研究員)小保方晴子氏(31)が新型の万能細胞「STAP細胞」を開発、一躍時の人となった。ところがその後、論文のコピペなど、様々な研究不正が発覚し、STAP細胞の存在自体に疑惑の目が向けられ、今度は一転、批判の嵐にさらされた。

 それでも4月9日、「STAP細胞はありまぁす」と記者会見で気丈に答えていた小保方氏。この発言が大きくクローズアップされ、バラエティー番組などで面白おかしく取り上げられもした。8月にはSTAP細胞主論文の共同執筆者で小保方氏の論文指導者であり、恩師、さらに最大の理解者でもあった理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が自殺(享年52)するというショッキングな事件も発生。それでも小保方氏は、9月からSTAP細胞の本格的な検証実験に入っていた。

 かつてSTAP細胞の作製に200回以上成功したと話していた小保方氏だったが、今回の実験は50日間、計48回にわたって試みたSTAP細胞の作製は結局、一度も成功することはなく、理研はこの日、検証実験の打ちきりを発表した。会見には出席しなかった小保方氏は「このような結果にとどまって困惑しています。多くの皆様にご迷惑をおかけし、責任を痛感しています」とのコメントを発表。小保方氏は21日付の退職願を理研側に提出、すでに受理されている。




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