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March , 2024
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週間IDOBATA回顧録(9月20~26日)

2014年9月27日(土)09時06分更新

 今週はどんな出来事があったのか。本サイトが気になったニュースを振り返る「週間IDOBATA回顧録」。意外と毎日、いろんなことがあるもので…。早速、プレイバックといってみよう。

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 【20日(土)】

 ○…中国の電子商取引最大手のアリババグループがこの日(現地時間19日)、ニューヨーク証券取引所に上場し、93.89㌦の終値をつけて取引を終えた。同社がこの日、計上した時価総額は何と2300億㌦、日本円にして実に約25兆円に相当する。現時点では、これまでオンライン小売業トップを走ってきたアマゾンを一気に抜き去り、業界トップに躍り出た。

 この額がどれほどすごい数字かわかりやすく説明しよう。何と吉野家の牛丼並盛(税込み1杯300円)換算で8333億3333万3333杯分。ちなみに超低金利時代らしく、たった0.02%のスズメの涙程度の普通預金に預けたとする。するとどうだろう。さすがにスズメなんかと言ってはバチが当たる涙は流せそうな毎年50億円の利子がつき、20%の税金を差し引いても手元には40億円が残る計算だ。この数字、1年間毎日1095万円使ってもおつりがでる金額なのだ。そう言えばこの上場で、アリババの株を約3割保有する筆頭株主のソフトバンクは、5000億円ほどの会計上の利益が見込めるのだとか。カネは天下の回りモノ、あるところにはあるのだ。

 【21日(日)】

 ○…1957年に「大越百貨店」として創業、70年に社名を変更した「沖縄三越」がこの日、57年の歴史に幕を閉じた。沖縄観光の人気スポット国際通り沿いにあり、県内外からの買い物客でにぎわってきたが、那覇市北部の新都心にDFSなどの大型ショッピングセンターなどに客足を取られ、苦戦が続いていた。10月には社名変更(リウボウ商事)し、吉本の常設劇場や県産品の販売などが計画されている。

 【22日(月)】

 ○…本サイトでも速報したが、元プロ野球選手の清原和博氏(47)と妻の亜希さん(45)の離婚が所属事務所を通じて発表されたのがこの日。銀座の40代のクラブママに求婚したとか、金銭的に困窮しているとか、様々な推測情報が出るわ出るわ。夫婦間の問題に第三者が口挟むことは大きなお世話、ただ世間をいまだ納得させていない薬物疑惑だけはキッチリ肩をつけてほしい。

 【23日(火)】

 ○…米軍がこの日(現地時間22日)、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などの複数の国軍とともにシリア国内の過激派組織「イスラム国」を標的にした空爆を開始した。米軍は25日(同24日)にも「イスラム国」が支配する製油所などに対し、合計13回の空爆を実施するなど、現在も攻撃は続く。

○…11日から行方が分からなくなり、その安否が心配されていた神戸市長田区の小学1年・生田美玲ちゃん(6)の遺体がこの日の午後、発見された。遺体は美玲ちゃんの自宅から約150㍍、住宅街の一角の細い階段を上った雑木林に市指定のごみ袋やスーパーのレジ袋など6袋にバラバラにされ5~10㍍の範囲で無造作に置かれていた。当初は遺体の損傷が激しく、DNA鑑定の結果美玲ちゃんと判明。ゴミ袋に一緒に捨てられていたたばこの吸い殻、そして病院の診察券などが決め手となり、犯人が遺体の放置場所の目の前のアパートに住む無職・君野弘容疑者(47)と断定、死体遺棄容疑で翌日の24日、逮捕された。

 同容疑者はいまだ(26日現在)、犯行に対しては黙秘を続けており、犯行の動機や経緯はわかっていない。ただその一方で日を追うごとに、不明だった遺体の一部や美玲ちゃんが行方不明時に持っていたとみられるリュックが見つかるなど、懸命な捜査が続いている。

 ○…「りえママ」として知られていた女優宮沢りえ(41)の母、宮沢光子さんがこの日、肝腫瘍のため亡くなった。享年65。マスコミ発表は翌日の24日、すでに通夜、告別式は近親者だけで行ったという。

 りえは11歳の時、光子さんの知人の芸能関係者の紹介でモデルデビュー、その後、三井のリハウスのCMで一躍スターダムにのし上がった。りえの人気が上がるにつれ、光子さんのステージママぶりはいかんなく発揮され、遂には90年、個人事務所を設立。91年には人気絶頂期だった18歳のりえのヌード写真集「サンタフェ」を出版し、世間の度肝を抜いた。敏腕プロデューサー兼マネジャーとしての実力をいかんなく発揮した。かつて一卵性母娘といわれた歌手・美空ひばりさん&加藤喜美枝さん母子に匹敵するといわれたほど。

 りえは光子さんが亡くなった当日、東京・渋谷で上演中の舞台に出演、事務所を通じて「最後に、生きるということの美しさと、すさまじさと、その価値を教えてもらいました」などとコメントした。

 【24日(水)】

 ○…この日、こんな住民訴訟が東京地裁に起こされた。何でも東京都渋谷区が区民のための保養所として購入した静岡県河津町の旅館「菊水館」、今年3月末に休業したことで、同区で4月、1億1000万円で購入する契約を結び、10月にオープン予定で改修改装などが進んでいた。ただこの旅館、ちょっといわくつきで、2006年から13年までAV女優、男優入り乱れて11本のアダルトビデの撮影が行われた。

 これを問題視したのが同区の堀切稔仁区議。「アダルトビデオ撮影が行われた旅館は保養所になり得ない」として、桑原敏武区長らに旅館の購入費や改修費など約1億8000万円の請求をするよう区に求める住民訴訟を起こしたのだ。同区議が〝AV現場〟などの使用状況を踏まえ、独自に鑑定した結果、旅館購入の評価額は約4000万円と弾き出されたという。「購入費は適正とはいえない」というのがそもそもの問題提起らしい。ただどうだろう。殺人や自殺といった瑕疵物件ならいざ知らず、〝AV現場物件〟が半額以下どころか3分の1近くまで価格が落ちるものなのか。というより、一般の物件扱いで問題ないと思うのだが…。何より、AV女優、男優も職業としては世間的に認められているはず。ある意味、東京地裁がどう判断下すか、気になる問題ではある。

 ○…故中内功氏(2005年没、享年83)が1957年、神戸市に「大栄薬品工業」として創業したのがダイエーで、今の量販店の礎を築いたといっても過言ではない存在だった。かつては小売りトップの座を続け、バブル全盛時にはハワイのアラモアナ・ショッピングセンターまで所有していた。また銀座にプランタンを開業、リクルートを傘下に収め、球団経営も行っていた。ローソンの日本展開も、もともとはダイエーが行っていた。その栄華も今は昔。現在はイオングループ傘下の経営不振の一企業の位置づけで、この日、イオンの岡田元也社長が記者会見し、来年1月に同社を完全子会社化すると発表した。ダイエー店舗はイオングループのスーパー事業の一部となり、2018年にも、とうとう「ダイエー」の屋号自体をなくす方針だという。

 【25日(木)】

 ○…有毒の「セアカゴケグモ」は文字通り背中が赤く、大きさが1㌢程度で、熱帯や亜熱帯に分布し、もともと日本に生息していなかった。ところが1995年に大阪で初めて発見され、その後、生息地が拡大し、これまで北は岩手県から南は沖縄まで34府県で確認されていた。遂にこの日、未確認地域の一つだった東京都でも三鷹市内のマンションの庭からセアカゴケグモの死骸が見つかったと東京都が発表。また同日、死骸発見場所の近くの公園でセアカゴケグモとみられる10数匹が見つかり、市の職員らが駆除した。メスは神経毒を持ち、攻撃性は低く、噛まれると全身の痛みや発熱、発汗の症状が出るという。海外では死亡例もあるが、日本ではまだない。もちろん君子危うきに近寄らないのが鉄則、決して見つけて素手で触るべからず。

 【26日(金)】

 ○…巨人がこの日、横浜スタジアムで行われたベイスターズ戦に6‐3で勝利し今季79勝目、2位の広島が阪神に負けたためリーグ優勝を決めた。原巨人3連覇、リーグ優勝は通算36度目、1リーグ制の通算は45度目となった。

 今年の巨人はチームは圧倒的な強さで優勝をさらったが、突出して活躍した選手は皆無に等しかった。現在(26日時点)でリーグ防御率1位(2.36)と勝利数2位(12)の菅野が目立つだけ。他にセーブではマシソンが30セーブでリーグ2位(1位は阪神・呉の37セーブ)と気は吐いたが、突出するほどの活躍ではなかった。特に打者に目立った数字は見られず、特に打率ベスト10には誰も入っていない。長野が2割9分7厘で13位が最高位で、以下17位の坂本と続き、規定打率到達27傑ワースト3(25位村田、26位片岡、27位阿部)が巨人で占めているのも何とも不思議。本塁打はリーグ5位のロペスがチーム最高位の21本(1位は広島エルドレッドの36本)、打点は同14位の村田の65打点(1位は阪神ゴメスの107打点)…ざっとこんな感じだ。原監督の優勝コメントにもあったように「全員団結」した結果の優勝だったのかもしれない。

 ○…ドカベンの愛称で知られる元プロ野球選手の香川伸行さんがこの日、心筋梗塞のため福岡県朝倉市内の病院で亡くなった。享年52。香川さんは午後4時ごろ、意識のないまま自宅で倒れているところを2人の娘が発見、救急搬送されたが目を覚ますことはなかった。

 香川さんは浪商高3年のとき、捕手として牛島和彦氏(53=中日、ロッテと渡り歩き横浜の監督としても活躍)とバッテリーを組み、1979年の春の甲子園で準優勝、夏の大会は準決勝で敗退したが、自ら3試合連続本塁打の活躍を見せた。同年のドラフト2位で南海入団、89年に引退した。プロ10年間の通算成績は1807打数460安打、打率2割5分5厘、本塁打78本、打点270。引退後は野球評論家のほか、讃岐うどんの通販や居酒屋経営など実業家としても活躍した。あまりに早すぎる死だった。通夜、葬儀等の日程は未定(26日現在)。


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