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集中連載『テレビって奴は』第18回~韓国女子プロゴルファー強さのワケ~

2014年9月19日(金)08時51分更新

 あと○年と●ヵ月で傘寿を迎える本サイトご隠居顧問が物申す! 「テレビはわれら年寄りの最大の親友。だからこそのお節介な忠告です」というご隠居が、前回に引き続き女子プロゴルフ界に熱い思いのたけをぶちまけた。ご隠居顧問の小噺連載『テレビって奴は』の第18回は「韓国選手、強さのワケ」。早速、アプローチショットといってみよう。

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現在、獲得賞金トップのイ・ボミ(コニカ・ミノルタのCMから)

現在、獲得賞金トップのイ・ボミ(コニカミノルタのCMから)

◇不謹慎ながら「ホッ」

 おいら、決してイ・ボミ選手が嫌いじゃないよ。いくら「整形美人」疑惑があったって、そんなの関係ない。女子フィギュアスケートのキム・ヨナ選手の「ビフォー、アフター」写真も見たけど、美しければすべて良しだ。以前はどんな顔をしていようが、アン・ソンジュや李知姫、申ジエの各選手とは違う韓国人離れしたパッチリおメメが好きなんだから…。その彼女に突然の不幸!

 先週行われた日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は、イ・ボミ選手にとっては、2連覇の栄誉と今年の賞金女王を決定づけるダブルの檜舞台だったのに、韓国から「チチキトク」の知らせが3日目の10番ホールのグリーン上に届いたんだって。そして、あのまさかの途中棄権。「国に忠、親に孝」が最優先する儒教のお国柄だけに、カネも名誉も親孝行には勝てなかったようだ。

 しかも彼女、グリーン上で迷った気配はまるでなく、知らせに呆然としながらも、当然のようにその場でパターを投げたらしい。おいら、柄にもなく感動の拍手を送ったね。その拍手の中に正直言って「これで日本の選手にも賞金女王のチャンスが残された」なんて気持ちも少しはあったことは確かだけど、そのくらいは目をつぶって貰わないとね。

◇韓国の選手がなぜ強いか…理由は明々白々

 ところで、賞金といえばテニスの錦織圭選手が日本人として史上初のメジャー準優勝を果たして獲得した賞金が1億5千万円。「うわ―、スゲェ」と目をテニスボールのように大きくして驚いたり羨ましがったりした人は、ぜひ聞いてほしい。もし、イ・ボミ選手があの試合で優勝していたとしたら、トータルで1億3千万円になっていた。エア圭があの力闘、死闘を繰り返して得た賞金が、美しい緑のゴルフコースを日傘で優雅に歩きながら得た賞金とほとんど変わらないって、両方の仕事の質と量から言って、おいらどうも納得がいかねぇのよ。これを貿易に例えてみると、原材料にうんとカネをかけた車や船を輸出して獲得した外貨と、それほどでもないファッション雑貨を輸入して使った外貨と同じとしたら…。あっ、これ目方や大きさの比較じゃないのよ、断っとくけどサ。

 いま、日本円で1億円を韓国ウォンに替えると公式レートで9億6千万ウォン。現地・韓国での実勢価値は20%増し、物によっては30%増しくらいの使い手があるそうだから、1億3千万円の現地での価値は1億7千万円て計算にもなる。これじゃァ、ハングリー精神があろうと無かろうと、そりゃぁ目の色を変えて取りに来るだろうさ。

 一部ゴルフ場の関係者の話によると、試合が終わって全ての人が帰った後、日が落ちて暗くなるまで練習に打ち込んでいるのは韓国の選手だけだって。日本の選手はどうしてるかって? テレビほかマスコミの皆さんは試合が終わったらどうします? はやばやと仕事を片付けたら、土地のうまいものを食べに行くか、家路を急ぐか。日本の選手も同じようなものでしょう、おそらく。

 これでお分かりでしょう。韓国の選手がなぜ強いのか、ショットもパットもなぜうまいのかってことが。日本の選手のパットがなぜ入りにくいのかってこともね。

                    (本サイトご隠居顧問=次回もお楽しみに)


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