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March , 2024
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集中連載『テレビって奴は』第23回~仲良しクラブ~

2014年9月24日(水)09時02分更新

 あと○年と●ヵ月で傘寿を迎える本サイトご隠居顧問が物申す! いつも「テレビはわれら年寄りの最大の親友。だからこそのお節介な忠告です」というご隠居が、たまにはライバル? にも目を向けてみた。ご隠居顧問の小噺連載『テレビって奴は』の第23回は「新聞は弁当箱など物を包む紙でいいのかな」と古巣にチクリ釘を刺した。

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そもそも新聞の違いって〝不祥事〟の違いではないはずだが…(朝日新聞東京本社)

そもそも新聞の違いって〝不祥事〟の違いではないはずだが…(朝日新聞東京本社)

 新聞が史上最大のピンチだね。従軍慰安婦問題で、大新聞を代表する朝日新聞がまさかの集中砲火を浴び、世界中が注目した「社長の謝罪会見」にまで及んだのはご存じのとおり。「朝日新聞は永久に不滅です」とはだ~れも言わなかったけど、それは朝日がプロ野球チームを持たなかったためではなく、世の中の誰もが「朝日が沈む」なんて思ってなかったからだよ。それと前後して朝日攻撃の急先鋒とみられる某週刊誌の広告掲載を断ったり、自分の新聞を批判した自分の新聞の連載を休載したりと、その取り乱した姿は下世話な言い方をすれば過去の不倫を暴かれた女房みたいだった。

◇新聞は何を読んでも同じ?

 いま、おいら年寄りにとって活字を目で追うという作業は若い人の想像以上に億劫なことなのよ。人間、40を過ぎると大概の人が老眼を自覚するが、それに加えて50代、60代と歳を重ねるごとに老人性白内障だの網膜剥離症だのいろんな障害に悩まされる人が増える。おいらもご多分にもれず老眼、乱視に加えて70歳を過ぎたころ、白内障まで出てきやがってね。これには幾多の困難や障害を乗り越えてきたおいら(ホントかね)も参ったな。老眼鏡をかけたうえに特大のルーペを使わないと新聞が読めないんだ。いや、それでもまだ足りないこともあって、面倒なことこの上ない。

 おいらの場合、素晴らしい手術医に恵まれたお陰で、白内障はもちろん、ついでに老眼も乱視も治っちゃった。今ではルーペも眼鏡もなしで新聞が読めるようになったけど、読むのは1面の大見出しと最終面のテレビ欄だけで、あくる日は資源ごみの袋にきれいなまんま収まっている。だってさ、三面記事を読んだって、前の日にテレビで見たものが活字になっただけで、目の疲れ損だよ。たまに中のページをめくっては見るけど、日持ちのする読み物ばかりで、広告を見てる方がよっぽどおもしれぇのよ。ときどきスクラップするのは広告だけで、用がすめばこれだって資源ゴミだ。

 新聞はなにを読んでもおんなじ、だからつまらないと、どうしてこうなっちゃったのか。今の大学がみんな〝東大化〟して個性的な人物が少なくなったのと似ているけど、それだけじゃないかも…。

◇記者クラブの弊害

 国会には国会記者クラブ、警視庁には警視庁記者クラブがあるように、各官庁にもそれぞれの記者クラブがある。主な目的は情報源の役所の広報と新聞各社の記者同士の親睦をはかりつつ、事務的な無駄を省くことなど。他社を出し抜いてスクープを手に入れるため、担当大臣や担当刑事を自宅まで「夜討ち朝駆け」で追いかける…こんな無駄はやめようや、なんてのが本来の目的じゃない。

 以前、誰かが記者クラブの弊害を説いていたっけ。「どの新聞を読んでも同じなのはここにある」とね。おいらはこの辺のことはよく分からないけど、子供の仲良しグループの話ならできるよ。仲間のだれかが一人だけいい思いをすると、それがどんな苦労の結果でも、ガキ大将はじめ全員からいじめを受け、仲間からはずされる。それが怖くて余計なことはせず、冒険という名のいたずらや悪さには積極的に参加する。これを記者クラブにあてはめる気は毛頭ないが、毎日新聞の西山太吉記者が外務省の密約をスクープした当時の記者クラブがどう動いたかを、おいら凄く知りたいと思っている。

                    (本サイトご隠居顧問=次回もお楽しみに)


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