ブラピ&アンジ―夫妻の賢人ぶり
エコノミークラスの飛行機に乗って家族旅行を楽しんだ。「あっ、そう。時間が取れてよかったね」とか「家族の絆が深まったね」などと声がかかりそうなワンシーンだが、これがあのハリウッドセレブのブラッド・ピット(51)&アンジェリーナ・ジョリー(40)一家(ブランジェリーナ一家)の旅行とすれば、随分と話が違ってくる。「エッ? 何で?」、「何を悲しくて…」、「さては事業に失敗して夜逃げでもした?」…とまあこんな反応でもありそうだが…。
◇一般搭乗客と一切の差別なし
アンジ―&ブラピ夫妻には慈善活動で養子にした長男(13=カンボジア人)を筆頭に次男(11=ベトナム人)、長女(10=エチオピア人)、そして2人の間にできた次女(9)と双子の三男、三女(ともに6つ)の合わせて6人の子どもがいる。今回は週末を利用して、仏プロヴァンスにある別宅のシャトー・ミラバル(古城)で過ごすため、ロスからパリ経由で現地入りした。2人合わせて4億㌦(500億円)とも5億㌦(625億円)とも言われる総資産のあるセレブ一家。当然、飛行機での移動はプライベートジェットかファーストクラスと相場が決まっていたが、今回は違った。英デイリー・メール紙の電子版(7日付=現地時間)によると「Angelina Jolie and Brad Pitt shun First Class luxury as they fly ECONOMY with their six children from Paris to Nice」(アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット夫妻は6人の子どもを連れて、パリからニースへはファーストクラスではなくエコノミーで移動した)と前文を付けて報じたのだ。
同紙によると、パリ到着後の乗り継ぎの際は、個室を使うわけではなく、2時間近くも他の乗客たちと一緒に次の便を待っていたという。さらにボディーガーなどは付けず、同行者は子どもたちの世話をするシッターだけだったとか。さらに同紙電子版には、他の乗客から投稿された一家の写真が、動画を含めて30カット以上も掲載。それぞれに一家が特別扱いされることもなく、ブラピや長男、次男が家族の分も含め、自らの荷物を機内上部の棚に持ち上げて載せる姿などが写っていた。下の子どもたちは各自、自分の上半身ほどある大きなリュックを背負い、ブラピはもちろん、アンジ―も自ら肩に大きめのボストンバッグを提げ、手にはコンパクトサイズのスーツケースを持って移動。そこにはポーターなどは存在しない。ニースに到着した後は、さすがに混乱を避けるため、出口は別に用意され、航空会社が用意したミニバンに乗り、空港を後にした。
◇学ぶべきところは学ぶ
ところで日本には、セレブを売りに、そのゴージャスぶりをアピールする姉妹や、親がカジノホテルのオーナーで、「一晩に1億円カジノで負けても平気」と豪語するタレントはいるが、この一家は超が付く正真正銘のセレブ。何を悲しくて、「エコノミーなんて…」そう思うのは早計で、デイリー・メール紙によると「自分たちも、また子どもたちも勘違いしないように、現実的な世界を見ておく必要がある」とするブランジェリーナ夫妻のポリシーがあるのだそうだ。
アンジ―は難民支援活動などに積極的に参加し、それをブラピも後押しをする篤志家夫妻でもある。これまでの寄付の総額は数十億円に上り、その功績は誰もが認めるところだ。ハリウッドセレブの中でも特別の存在であるのは確かだが、それでも、どうだろう。「学ぶべきところは学ぶ」…これは万国共通の常識ではなかろうか。ハリウッドスターから比べると数段レベルは落ちるが、日本にも一応、エセではないセレブタレントは存在する。もちろんブランジェリーナ一家のように、贅沢に染まらない教育を施している家庭もあるだろうが、ワガママ放題に育てられ、他に職がなくて親の七光りで芸能界入りする二世も少なくない。結果、我慢が足りずに芸能界を去り、横道に逸れるような〝ガラスのセレブ家庭〟も時に話題になる。「エコノミーな感覚を若いうちから身に着ける」これこそがセレブな人たちには大事なことではなかろうか。
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