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なでしこ澤に政界が注目?

2015年7月8日(水)01時23分更新

 なでしこジャパンの面々が7日、激戦の地、カナダから帰国した。W杯女子サッカー決勝で米国に2‐5で敗れ、前回のドイツ大会に続く大会2連覇は惜しくも逃したが、すでに佐々木監督をはじめ、なでしこイレブンの面々は来年のリオデジャネイロ五輪の頂点を目指し、気持ちを新たにした。

 そんな中、ドイツ大会ではキャプテンとして得点王、MVPにも輝き、今回も精神的支柱としてチームを支えた澤穂希(36、INAC神戸)。彼女の去就が、がぜん注目されている。リオ五輪までの現役続行こそ明言は避けているが、W杯は今回が最後とされており、水面下で澤へのラブコールが起こっているという。

◇澤に期待する次回W杯熟女出場

 まずは日本サッカー協会(JFA)だ。同協会では2023年の女子W杯開催地として立候補する意向を表明しており、FIFAの理事でもあるJFAの田嶋幸三副会長が先月半ば、フジテレビの番組内でも「(開催地として)勝ち取りたい」と力説していた。

澤の去就が注目されている(画像は「負けない自分になるための32のリーダーの習慣」=本人著、幻冬舎刊)

澤の去就が注目されている(画像は「負けない自分になるための32のリーダーの習慣」=本人著、幻冬舎刊)

「何といっても澤はドイツW杯のMVPだし、同年のFIFA最優秀選手賞に選ばれた、誰もが認める日本女子サッカー界の至宝。女子E杯日本招致の顔は、彼女を置いて他にはいない。JFAは彼女を全面的に押し出すため、協会入りは既定路線と言われている」(スポーツ紙記者)。

 澤の今後については「五輪だけでなく、次のW杯(2019年、フランス)にもぜひ出てほしいですよね。テニスの伊達(公子=44)さんじゃないですけど、日本の女性は熟女の域に達してから、さらに魅力も強さも増すというところを世界に知らしめてほしい」(本サイト愛読の横浜在住の40代の主婦)と期待する声もあるが、果たしてどうだろうか。

◇勘違いタレントにはなってほしくない

 当然、テレビをはじめとしたメディアも、これだけインパクトのある人気者を放っておくはずはない。サッカーを中心にしたスポーツ番組のコメンテーターやキャスターとしてのオファーもあるだろうし、前回、W杯優勝時はバラエティー番組など、まさに澤を筆頭に、おしゃれ番長こと川澄菜穂子(29、INAC神戸)など、なでしこイレブンは引っ張りだこだったのは記憶に新しい。

 ただ「彼女が(サッカー)協会入りすることや、協会の活動の一環としてメディアに出ることに異存はありません。ただタレントにでもなったようにバラエティー番組などに出てはしゃいでみたり、騒ぐ姿はみたくない」というのは澤ファンを自認する東京在勤の男性会社員(40代)。

「前回のW杯優勝時も、なでしこイレブンが本業とは関係ないテレビで大はしゃぎ。批判も出ていた。中でも丸山桂里奈(32、大阪高槻)は何をトチ狂ったのか芸能事務所(ホリプロ)入りし、当時はテレビに出まくっていた。それが理由で本業(サッカー)に遅刻するなど物議を醸し、しまいには歌まで出した。中には『彼女は女子サッカーを盛り上げるため、あえて芸能活動をやっている』とフォローするファンもいたが、彼女の行動にあきれ果てたファンも少なくない。何より、彼女のお陰で女子サッカーが盛り上がったかといえばそうじゃないし、結局、前回の優勝、今回の準優勝もそうで、どんなスポーツも目立てばいいのではなくて、強ければ必然的に盛り上がる。残念ながら丸山の場合は、女子サッカー界を盛り上げるというより、自分が目立ちたかっただけと見られても仕方なかった。まあホリプロにうまく乗せられたところもあったのだろうけど、脇が甘いと言えば甘かった」(スポーツジャーナリスト)

 そういう丸山は、今回のなでしこジャパンの活躍にコメンテーターとしてテレビなどに登場することはあったが、もはや過去の人。芸能活動は決して成功しているとは言えない。まして本業も…。

「恐らく澤はあそこ(丸山)までミーハーではないので安心しているが、ホリプロしかり、吉本興業やエイベックスなどスポーツ選手やそのOBをマネジメントする芸能事務所は多くなっている。仮に現役を続行するにしても引退するにしても、純粋にサッカーだけを追い続けてほしい」(同)。

◇第二のヤワラになってほしくない

 メディア、芸能界だけではない。政界も密かに期待を寄せており、来年7月の参院選に澤を担ぎ出す政党が出てくるのではないかという話も実しやかにささやかれている。ただ参院選直後の8月には五輪が控えており、現役続行であれば不可能だし、「さすがにそれはないだろう」(野党関係者)という話もある。ただ「何が起こるかわからないのが政界の常識。彼女が立候補すれば選挙年齢が18歳に引き下げられて初めて行われる新選挙制度の大きな目玉になる。自民党をはじめ、各党のオファーがあってもおかしくない」(別の政界関係者)というが果たして…。

 この話を本サイトの愛読者で、三度の飯よりゴルフとスポーツ観戦が好きという東京在勤の中堅商社幹部氏(50代)にぶつけると、このような答えが返ってきた。

「スポーツ選手と国会議員でいうとヤワラちゃん(谷亮子参院議員=39)、彼女を見ていると、議員としての実績が全く見えてきません。柔道の指導者になっていたほうが、あれだけ実績のある選手だったわけですから、日本柔道界の発展にもつながり、ひいては我々スポーツファンのためにもなっていたはず。何より彼女自身、勝手知ったる柔道界にいたほうがやりやすかっただろうし、税金の無駄遣いなど言われずにすんだはずです。そう考えると、澤選手には〝餅は餅屋〟ではありませんが、専門分野を極めてほしい。第二のヤワラちゃんにならないためにも、純粋にサッカー界の発展だけに尽力してほしい。そしてゆくゆくは代表監督としてなでしこイレブンを引っ張る姿が見たい。恐らく彼女はバカじゃないですから、賢い選択をしてくれると思います」

 果たして澤の去就はいかに…。W杯がひと段落した今、これから騒がしくなるのは間違いなさそうだ。


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