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November , 2018
Thursday

昭和、平成の大エンターテイナー愛川欽也さん逝く

2015年4月17日(金)09時41分更新

 キンキンが逝った、ヤモメのジョナサンが一番星の桃次郎を追うようにあの世に旅立った。昭和のエンターテインメント界を若さで牽引し、平成に入ってからは重鎮として若手の手本となってきた。爽やかというより野暮ったい、でも温かみがあってスマート…昭和ひとけた生まれのダンディズムの矜持を我々に残し、また一人、芸能界は大きな大きな柱を失った。

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きっとあの世で文太さんと再会するに違いない(画像は映画「トラック野郎 望郷一番星」=76年、東映)

きっとあの世で文太さん(写真㊧)と再会するに違いない(画像は映画「トラック野郎 望郷一番星」=76年、東映)

 17日未明、愛川欽也さんの訃報が日本全国を駆け巡った。朝刊スポーツ各紙は一面トップで一斉に報じ、早朝のテレビの情報番組もいち早くその一報を伝えた。享年80。すでに15日早朝、肺がんによる心不全のため亡くなっていたことが、この日明らかにされたのだ。発表が2日遅れになったのは、妻でタレントのうつみ宮土理(71)のショックがあまりに大きすぎたという話もあるが、詳細は明らかになっていない。

◇哀悼コメントがズラリ

 その他の詳細については各紙、各局に任せるが、ネット上では「愛川さん、亡くなったんだ…」、「悲しすぎる!」、「愛川欽也さん、さようなら」と故人を偲ぶ書き込みであふれかえっている。中には「僕はアド街ック天国しか知らないけど、〝おじいちゃん〟って慕いたくなるくらい優しさの溢れる人だった。またきっと戻ってきて〝おまっとさん〟を言ってくれることを願っていたのに…何も言わずにいなくなるのは哀しいけど、今は無言の背中にありがとうって伝えたい」と思わず目頭が熱くなりそうなツイートも見られ、愛川さんがどれほど視聴者から愛されていたか伝わってくる。

男たちの夜を楽しませてもくれたキンキン(画像は「11PM」=78年6月21日放送、隣はかたせ梨乃)

男たちの夜を楽しませてもくれたキンキン(画像は「11PM」=78年6月21日放送、隣はかたせ梨乃)

 また本サイト愛読者の東京在勤の50代のサラリーマンは「私は声優としてのキンキンが今も懐かしい。『いなかっぺ大将』のニャンコ先生に『ハクション大魔王』のそれからおじさん、結構いろいろやっているんですよね。後々、大人になってから知るんですが、『スーパースリー』というアメリカのアニメの吹き替えで、マイトという一番カッコいいキャラクターが愛川さんだったってわかったんです。キンキンとマイト…エッ? そうだったの? と意外な驚きを覚えました。今の着ぐるみブームの先駆けのような存在だったロバくん(『おはようこどもショー』=日本テレビ)もキンキンがやってたんですよね。キンキンは、私が子どものころから親しみをもって接していた芸能人です。あなたのお陰で、人生の中の楽しいページが確実に増えました。ありがとう。今はゆっくりお休みになってください」(東京在勤の50代のサラリーマン)。

◇ケロンパが心配

 代表作を挙げればキリがない。ラジオの「パックインミュージック」(TBSラジオ)のパーソナリティーに「11PM」(日本テレビ=水曜イレブン)の司会、ジャック・レモンを代表とした洋画の吹き替え、俳優としては数多くのテレビドラマや映画に出演し、やはり代表作と言えば、昨年11月に他界した一番星こと星桃次郎役の菅原文太さん(享年81)とコンビを組んだヤモメのジョナサンこと松下金造役が当たり役だった「トラック野郎シリーズ」(東映)だろう。全10作に出演した。

これが地上波放送最後となった愛川さんの出演。いつもの笑顔が消えていた(画像は「出没!アド街ック天国」=3月7日放送)

これが地上波放送最後となった愛川さんの出演。いつもの笑顔が消えていた(画像は「出没!アド街ック天国」=3月7日放送)

 司会業はまさに天職で、前出の11PMのほかバラエティー番組「なるほど!ザ・ワールド」(フジテレビ)はタレントの楠田恵理子(63)とコンビを組んで大ヒット。1981~96年まで15年間続いた長寿番組になった。多くの番組で司会を務めた中でも、やはり情報番組の現役司会者として世界最高齢のギネス記録に認定された「出没!アド街ック天国」(テレビ東京)は燦然と輝く代表作。1995年4月15日の放送開始から今年3月7日放送まで、実に20年、ちょうど1000回の放送を一度も休まず完走した。だからこそ、突然降板が発表された直後は、誰もが「ナゼ?」、「トラブルでもあったの?」など揣摩臆測が流れたが、その時、まさに妻のうつみに支えられながら、愛川さんは必死に病魔と闘っていたのだ。

 われわれ第三者でさえ、愛川さんの訃報に接し、悲しさと寂しさに暮れる中、78年の結婚以来、37年間、最も身近で連れ添ったうつみの悲しみは、計り知れないほど深いに違いない。「芸能界一、二を争うといわれるほど仲のいいおしどり夫婦だったお二方だけに、宮土理さんのことが心配。看病疲れなのか、かなり憔悴しきった姿は、見るに耐えなかった」(芸能関係者)と各所からうつみを心配する声が挙がっているのだ。

 時が必ず心を癒してくれると言われるが、いまは心から哀悼の意を表し、そしてアナタの思い出に浸りたい――読者を代弁してキンキン、愛川さん、欽也さん…今まで笑いと涙、そして勇気と感動を与えていただきありがとうございます。今は安らかにお眠りください。合掌。


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