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November , 2018
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ハイサイおじさんが鳩山元首相に沖縄県知事選出馬を打診

2014年3月17日(月)03時12分更新

周囲でも目を引く建物だが、今は時間が止まったようにひっそりしている(北海道室蘭市の「はとやま会館」)

周囲でも目を引く建物だが、今は時間が止まったようにひっそりしている(北海道室蘭市の「はとやま会館」)

?  こりゃ面白い。16日、民主党沖縄県連代表で元衆院議員の喜納昌吉氏(65)が那覇市で記者会見し、何と鳩山由紀夫元首相(67)に、11月にも実施が予想される沖縄県知事選への出馬を打診したことを明らかにした。鳩山氏自身はすぐさま、この打診に完全否定の態度を示したというし、もともと沖縄県民には〝鳩山に裏切られた〟という嫌悪感がある。鳩山氏の県知事選出馬など荒唐無稽な話と思っていたら意外や意外、「鳩山さんに沖縄県知事? やらせてみてはどうか」という意見も聞こえてきた。宇宙人と言われ、その言動がたびたび注目される元首相、果たして…。今後の動向が注目される。 ――――――◇――――――◇――――――◇――――――◇――――――◇―――――

 鳩山氏と言えば、民主党代表として2009年8月の総選挙を控えた7月、沖縄・宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設について「海外、最低でも県外」を明言。選挙公約にも基地問題をはじめとした米軍再編を掲げ、民主党は史上最多の308議席を獲得し圧勝、鳩山氏は第93代の内閣総理大臣に指名された。

◇沖縄県民に根強くある鳩山元首相への恨み

 ところがその後、政権内部からも海外・県外移設が困難であるとする意見が飛び出し、また米国政府から不評、不信感を買い、鳩山氏は結局、前言、公約を撤回して、普天間基地の名護市辺野古移設を念頭に米国と交渉することに方針を転換した。沖縄県民の裏切られたという怒りと落胆ぶりは計り知れない。

 その後、民主党が下野し、自民党が政権を奪取してからは、辺野古移設がいよいよ既定路線になっていく。遂には2013年末、もともと県内移設を反対してきた沖縄県の仲井眞弘多知事(74)が政府から出された辺野古の埋め立て申請を承認するに至った。すでに政界を引退していた鳩山氏は、この仲井眞知事の方針転換にすぐさま反応。「沖縄県民の県外移設の願いを踏みにじるもの。誠に残念」と批判した。

 ところが鳩山氏は、逆に沖縄県内外から「途中で方針を180度転換させた張本人がよく言うよ」「落選確実の情勢で政界引退した男に仲井眞知事を批判する資格はない」などと手厳しい非難が集中した。

「仲井眞知事をかばうつもりはないが」と沖縄県内のある中小企業の経営者はしみじみ言う。 「言うは易し行うは難しの典型で、仲井眞知事も苦渋の決断があったと思いますよ。それを一番分かっているはずの鳩山さんが、それを批判したってことは、どうしようもない人だ。あくまで自分は悪くないって言い訳しているようなもの。総理大臣までやった人が、情けなさすぎる」

◇売国奴に県は任せられない

 その後、年明け1月に行われた名護市長選で、普天間の辺野古移設、埋め立てに反対する現職の稲嶺進氏(68)が再選され、移設容認の県と市で真っ向対立する結果になっている。  この4月には鳩山氏が理事長を務める東アジア共同体研究所が那覇市に沖縄事務所を開設、普天間飛行場の県外・国外移設に改めて取り組む意欲を示しているという。

 どこまで本気なのかわからないが、さて冒頭の喜納氏の鳩山氏への沖縄県知事出馬要請だ。喜納氏は沖縄ポップ(うちなーポップ)の歌手としても有名で、代表曲に「ハイサイおじさん」や「花」がある。

 鳩山氏の周辺によると、鳩山氏は「あり得ない」と完全否定したというし、沖縄県民も「そりゃそうだ。どの面下げて県知事なんて…。できっこない」と否定的。前出、中小企業の経営者も「米軍基地だけの問題じゃない。あの人の様々な言動を見ていると、どうしたって信じられない。例えば…」と挙げたのが尖閣問題。「尖閣諸島は日本固有の領土。領土問題はそもそも存在しない」と一貫して主張する日本政府の見解を、あろうことか鳩山氏は「領土問題は存在する」と明言、今もなお中国寄りの発言を繰り返し、国内外で物議を醸している。 「元首相の発言だけに、責任は重いですよ。キツイ言い方をすれば。売国奴ですよ。あんな信用できない人物に県の将来を託せますか?」

 その一方で、「だからこそ、沖縄県知事をさせて、今度こそキッチリ責任を取らせるべきだ」(政治アナリスト)という意見もある。 「首相当時、いろいろな圧力で県外移設を断念せざるを得なかったと言い訳するのであれば、尚更、県知事選に出馬すべき。リベンジにもなるじゃないですか。ある意味、これまで失ってきた信用を取り戻す千載一遇のチャンスですよ。逆に出馬しないって言うのなら、それは結局逃げているだけ」

 第三者を立てて普天間飛行場の県外移転を後方支援するだけなら、70億とも100億ともいわれる総資産のある鳩山氏のこと。万が一のことがあっても、自分が火の粉をかぶることなく院政を敷くことはできるだろう。ただ県知事という表舞台に立てば逃げ道はなくなる。それだけに、県知事になって、自分の過去を清算する必要があると強調するのだ。

◇旧選挙区からも寄せられる鳩山批判

 鳩山氏が敵前逃亡したと批判される前回の総選挙。選挙区である北海道9区、とくに地盤としては最も強力な応援をしていた室蘭市の関係者はいう。 「鳩山さんは1986年の総選挙で自民党から出馬して初当選した。でもあの人は、結局、地方なんてどうでもいいんですよ。目は常に中央を向いていた」

 こう言うと、徐々に怒りが込み上げてきたように「馬鹿もんだよ。あの人は」と怒りをあらわにした。

 鳩山氏が初当選した時、室蘭市の人口は13万5000人だった。ところが今や10万人を割り込み、近々9万人も割ると言われている。同市は新日鉄住金や日本製鋼所など大規模な工場を擁し、北海道を代表する工業都市として知られている。しかし度重なる規模縮小や、撤退などでその衰退ぶりは目を覆うばかり。最大5航路あったフェリー航路も2008年にはすべて休廃止、この3月には操業開始して約60年のJX日鉱日石エネルギーの室蘭製油所も操業を停止する。

 この関係者によると「鳩山さんが少しでもこの田舎町を大事にしてくれていれば、不況は不況でも、ここまで悪化することはなかった。鳩山さんに託した我々室蘭市民の敗北です」という。さらに今回、持ちあがった沖縄県知事への出馬要請も「裏切られることを覚悟で要請するべき。ただ…」と前向きな発言が飛び出した。

「せめてあの人にも人並みに良心があり、責任を感じているなら、ぜひ沖縄県知事を引き受けて、今度こそ途中で投げ出さないで、ご自分の命を賭して基地問題に取り組んでもらいたい」

 さあ鳩山さん、これを聞いて何と答える。


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