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November , 2018
Thursday

「コトワザウルス」~人間は考える〝足〟

2015年4月4日(土)03時10分更新

 アラカンならぬアラサン世代の本サイトご隠居顧問が世に伝わる諺、名言(迷言?)、慣用句…などなど言葉の数々をクローズアップしてお届けする「コトワザウルス」。今回は高齢者に身につまされる事件をきっかけに、ご隠居は同世代にこう呼びかけた。「♪老人よ、その日のためにアンヨを鍛えておこう♪」と。

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歳を取っても歩くのが大事!

歳を取っても歩くのが大事!

《3月31日、愛知県警守山署はケアホームひまわりの男性介護士(36)、(29)、(26)の3人を暴行の容疑で逮捕した。調べによると3人は女性入居者(93)に対し鼻の穴に指を入れたり、口に手を差し込んだりした疑い。3人はその様子を動画に撮影して楽しんでいた。》という信じられない事件が起きました。しかも、この施設は月額20万円の有料老人ホームだというので、二度びっくりしました。毎月20万円も払って預けた大事な母親の人格を土足で踏まれるような扱いを受けるなんて…いや、有料・無料に関わらず、人生の最終段階を送る人たちをこんな辱めに遭わせるなんて、これは重大な刑事事件ですよね。法律はどう裁くか知りませんが、このジジィの判決は「報酬を得ながら超マイナスの仕事をした悪質な詐欺罪、人生の功労者に対する暴行罪および名誉棄損罪等を重くみて執行猶予なしの実刑とする」としておきましょうか。

◇歳を取るにつれ…

 この世に生を受けた以上、人は例外なく齢を取り、やがてその何%かの人たちが介護施設や病院の世話を受けることになります。平均寿命が延びれば延びるほど、その率は上がるでしょう。しかし、受け入れ態勢はますます悪化することはあっても、いまのところ改善される見通しはどこにもありません。もちろん自分も含めて、日本のお年寄りの行き着く先は決して明るくはなく、場合によっては生き地獄も覚悟しなければならないと思うと、怒りと恐怖で足に震えが来ます。私はそんな施設への入所は死んでもゴメンです。では、どうしたらいいかを述べる前に、一つの例を紹介しましょう。

 このジジィの身近でこんなことがありました。私がガキの頃から尊敬してきた10年先輩ですが、文章を嗜み、絵画や音楽の著述のため定年後は書斎の机から離れたことがありません。時に講演や座談会に出向くほかは体を動かすことがなかったためか、歳を取るにつれ足が弱っていき、60代後半から杖を用い、70代半ばで軽い脳梗塞を発症。以後、車いすの生活でしたが、ある日トイレに立った時に転び、大腿骨を骨折して以来、すっかり弱気になり、性格や人格の幼児化が目立ってきました。もう、尊敬すべき先輩の姿はどこにもありません。奥さんの献身的な介護のなか、施設に頼ることなく83歳で亡くなりましたが…。

◇頭より鍛えるべきは…

 そこで気が付きました。「老人は足だ」と。動物は「うごくもの」と書きます。動くためには足を使います。ジャングルに住む動物は大小、強弱に関係なく4本の足のどれを損ねても、生きてはいけません。彼らの足の損傷は死を意味します。頭もほどほどに磨かなければ認知症などの心配がありますが、それ以前に頭や体の土台になる〝足(脚)〟を鍛えておく必要があるようです。それはたとえ手押し車を押して歩く程度でもいい。とにかく、足を使って動くことが大事なのです。

 私の場合、先輩の死後、すぐにウオーキングとサイクリングを始めました。医師の指示による薬の効果もあるとは思いますが、現在のところ血圧は年齢的に見てほぼ正常値、心臓も強い方ではありませんが、順調に作動しています。少しくらいの坂道は、自転車のサドルに腰を下ろしたままギアチェンジだけで登ることもできます。頭の方はこのコラムでお察しの通り、あまり上等ではありませんが、それでも一向に構いません。私はこれからも頭より足を鍛えます。ごく一部の介護施設やごく一部の大学病院のお世話になりたくない一心で…。


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