「老人の直感」~NHKは消滅する!
歳を重ねるに従い、記憶力の減退や物忘れは誰の身にも降りかかるありがた~…くない現実だ。それでも長~く生きた分、〝霊感・ヤマ勘・第六感〟が働くからさあお立ち合い。本サイトご隠居顧問が約80年の人生経験からお届けする「老人の直感」。今回は問題続発のNHKに向け「会長のハイヤーより局の体質を問題にすべきでしょ」という思いとともに、ある直感が働いた。
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NHKの会長が私的ゴルフの送迎に局のハイヤーを使ったことで野党議員から追及を受けた。失礼ながらこれを古風に言わせてもらうと「まっこと笑止千万なり!」だ。NHKには〝視聴料〟という防衛予算の10分の1ほどの収入がある。一口に言えば毎月、最新鋭の戦闘機が2~3機買えるほどの予算を持つ天下のNHKの会長さまに、たかだか数万円のハイヤー代を取り上げて、ガキのような口喧嘩をするなんて、この国に未来はあるのだろうか。と嘆いていた矢先、NHKのカンバン番組の一つ『クローズアップ現代』にヤラセがあった事が明るみに出て、巨大組織に火が付いた。「してやったり!」そして「やんぬるかな!」。
◇労せず入る視聴料
このヤラセ事件はまさに「奇貨おくべし」。「担当者の出来心」とか「以後こんなことのないように」くらいで済ませず、これを突破口に徹底したNHKの身体検査、健康診断を推し進めるべきだ。恵まれ過ぎて贅沢に慣れた巨体には必ず病魔が忍び寄っているはず。ハイヤーの件は、それが常識を超えた頻度で使われていない限り、ひとまず放っておいて、まず視聴料をいくら払ってきたかをざっと調べてみよう。
筆者の場合でいえば、結婚して今年で50年。この間、受信料時代から現在まで時代や契約内容によって差はあるが、50年×12か月=600か月の間に、大雑把に見て毎月平均1500円ずつ払ったとすると、この合計は90万円ほどになる。はたしてNHKの放送から100万円に近いメリットを受けてきただろうか。答えは即座にNO。と言うのに、放送法と言うのがあって、テレビ受像機を持った人は例外なくNHK様に視聴料を支払わなければならないことになっている。NHKは労せずに入る視聴料のおかげで他局との無用の視聴率争いに目の色を変えずに済む。しかも、取材現場一つとってもNHKの記者らご一行様は、民放各局を圧する黒塗りピカピカのハイヤーで乗り付ける。いわゆる〝大名取材〟と言う奴だ。そして、このご一行様は民放関係者と交わろうとはせず、コンビニ弁当を立ち食いする連中をしり目に、さっさとハイヤーの中にこもり、1人前2000円はしそうな特注弁当をうまそうに召し上がるのだという。まず、毎日のように不愉快な光景を見せつけられ、彼我の待遇格差に辟易している民放の関係者から声を上げようよ。
◇贅沢な番組は作らなくていいよ
視聴料を否応なく取りながら番組にヤラセがあったなんて、NHKの存続にかかわる裏切り行為なのだ。会長がゴルフで忙しいんなら、副会長か専務理事、せめて編成局長が画面で頭を深々と下げて謝るのがスジではないか。民放ならスポンサー様にもあたる視聴者を甘く見るのもいい加減にしろ! それに、アメリカのバカ高い放送権料を払って中継しているメジャーリーグの実況中継だが、朝の忙しい出勤・登校時間に誰がじっくり見るもんか。これこそ有り余る視聴料のタレ流しだ。 昔は時間とカネを存分に遣った『自然のアルバム』(日曜の朝)なんて番組があったけど、あんな贅沢なものも、もう作らなくていいよ。
「ひょっとしてNHKから出演依頼が来るかもしれないから…」なんて口をつぐんでいないで、現場や局内の番組制作のムダ遣いを民放と比較しながらみんなで洗い直してみようよ。かつて電電公社がNTTになった時、電話加入時に買わされた電話債券がうやむやになって戻ってこなかったけど、そのくらいの損を覚悟すりゃぁ、NHKだってみんなの力で民営化できると思うけどね。