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April , 2024
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中村うさぎさん自殺未遂~生きる道を考えて!

2015年5月16日(土)11時59分更新

 作家でエッセイストの中村うさぎさん(57)が自殺未遂をブログで明らかにし、周囲から心配されている。「今日、死のうと思ってバスルームからタオルを取ってきて、ドアノブで首吊ってみたんだけど・・・。」というタイトルで自身の公式ウェブサイトに最新ブログをアップしたのは15日のことだった。「今日些細なことで荒れて、夫に八つ当たりしてしまい、そんな自分への嫌悪で本当に生きていくのが嫌になった」で始まる文章は彼女が自殺にトライする様子が書かれている。

◇自殺未遂に賛否両論

 まずバスルームから取ってきたタオルをドアノブに掛けて首を吊ったが、ドアノブがレバー式だったため、首を吊ったとたんにタオルが外れてしまった。今度はかなりきつく縛ったこともあり、すぐに外れることはなかったが、苦しさのあまり暴れてしまい、最終的にタオルがほどけてしまったのだとか。

 結局、二度にわたり自殺を図ったが、いずれも失敗、未遂に終わり、「自分で死ぬのはなかなか難しい。覚悟が足りないのかもしれない。要するに自殺もできないヘタレってわけだ」と自己分析してみせた。この話が伝わると、中村さんのツイッターにはファンから「やめてー」という悲痛な叫びや、「そんなに辛かったんですね…。中村うさぎ先生がキラキラ輝いてキャンキャン吠えているのももちろん大好きですけど、メソメソジメジメドロドログチャグチャなお姿を惜しげもなく晒して下さる事が私たちの力になっている事を決して忘れないでください」や「『そんなに死にたきゃ仕方ない…生きろなんて無責任な事は言えない。でも私はあなたに死んでほしくないわ…生きていれば… 』うさぎさんの言葉です。そっくりそのまま今度は私からうさぎさんにお返しします」と心底心配する書き込みが見られた。

ゴジム降板をビデオ出演で語る中村さん(2月11日放送)

ゴジム降板をビデオ出演で語る中村さん(2月11日放送)

 他にもツイッターを中心にこの話題がネット上を席巻し、「中村うさぎさんが、自殺未遂を告白したそうです、、ショックだな、、、」や「中村うさぎ大丈夫か。元々繊細だからさあ」、「中村うさぎ自殺未遂? 最後までいきてくれー」と心配する声が上がる一方、「この人、一回死にかけたんやろ?それなのに、自殺未遂して皆に報告するだなんて、神経疑うよ。ギリギリで繋ぎ止めた命を粗末に扱うなんて。ちょっと考えられない」や「死んだらあかんし、こんなの言うたらあかんのちゃうやろか。周りの人が苦労するで」と賛否両論渦巻いている。

 中村さんは、もともとOLから雑誌のライターなどを経て、ライトノベル作家としてデビュー。その後、週刊文春などで自身の浪費癖やホスト通いなどを赤裸々に連載したエッセーが人気を博し、今では作家としてよりエッセイストとしておじさんたちにも人気が高い。かなり生活は破天荒で、顔や豊胸などの整形手術を行い、またデリヘル嬢にも挑戦したこともある。2013年にはエッセーふう小説「狂人失格」(太田出版)のモデルとなった女性から名誉棄損で訴えられ、出版社とともに敗訴した。同年夏に神経性疾患の一つであるスティッフパーソン症候群を発症し入院、一時、心肺停止に陥り、生死をさまよったがその後、社会復帰を果たした。

◇トラブル続き?

 今年に入り、彼女が08年1月からレギュラー出演し、自身のライフワークの一つでもあった東京MXテレビの情報番組「5時に夢中!」(通称ゴジム=月~金曜の17~18時)の水曜レギュラーとして共演する女優の美保純(54)やスタッフとトラブルが生じ(詳しくは本サイト2月11日付を参照=http://idobata-press.com/news/8308.html)、2月11日のビデオ出演を最後に降板、かなり落ち込んでいたという話もある。実際、降板騒動が持ち上がっている最中は「体調もさることながら、メンタルがかなり深刻な状態」と自らブログでこぼしてもいた。

 先月16日には、かつて彼女のエッセーにも登場した作家の白川道さん(享年69)が大動脈りゅう破裂で亡くなったことを受けて「突然の訃報に衝撃を受けたわ。一緒に競輪行ったこととか思い出して、なんだか今でも実感がわかない。(中略)死とか病気とかの前で、あたしたちは己の無力さを思い知る。あたしたちは徹底的に無力だ。だけど、その無力さを自覚しているからこそ、あたしたちは生きる意味を考える動物となる」と自身のブログで書き綴っていた。

 これまで仕事上や生活上のトラブルも、それはそれとして、彼女流の切り口でエッセーや小説という形で、時には自虐的に、それでも明るく表現してきた。仕事上のトラブルが原因で、一昨年、元同僚のBさんを自殺で失った50代の東京在勤のサラリーマンAさんは「B(元同僚)は仕事もでき、他人思いで、いつもプラス思考で天真爛漫を絵に描いたような人物でした。ところがあることがキッカケで、仕事上で大きなハンデを背負い結局、仕事を辞めて実家に帰りました。とたんに訃報が届いて…。今でも信じられないし、葬儀の時のご遺族の憔悴しきった姿は今でも目に焼きついています」と話し、こう続けた。

「当人でなければもちろんわかりませんが、中村さんは、かつては人気エッセイストとして週刊誌でも引っ張りだこ、またテレビでも活躍の場があったが、その活躍の場もドンドン狭まり、それが結果的に〝生きる意味を考える〟キッカケになっていたんではないでしょうか。Bもそうだけど、自殺を考える人はある意味、純粋なんだと思います。ネット上には〝(自殺未遂は)かまってほしいからじゃないのか〟とか〝死ぬなら確実な方法で死ねよ〟などと無責任な書き込みをする人もいるようですが、私は未遂に終わって本当に良かったと思っています。あなたが死んで悲しむ人のことをまず真っ先に思い浮かべてください。そうすれば〝あなたの生きる意味〟が絶対にあることがわかるはずです」

 白川さんへのコメントで図らずも「生きる意味を考える動物」だと人間を評した中村さん。まずは「死んで花実が咲くものか」を肝に銘じ、パワーアップした(これ以上しなくてもいいという話もあるが…)中村うさぎワールドを世のファンたちに送り出してほしいものだ。


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