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April , 2024
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今日見新々(5月7日=木)~①緑茶、コーヒーの死亡リスク軽減データに「一喜一憂するな」の声②児童ポルノは需要を断ち切ることが先決

2015年5月7日(木)11時58分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースから厳選ネタをピックアッツしてお届けする「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いてみよう。

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 【緑茶、コーヒーの死亡リスク軽減データに「一喜一憂するな」の声】

コーヒーには死亡リスク軽減効果がある!?(写真と本文は直接関係ありません)

コーヒーには死亡リスク軽減効果がある!?(写真と本文は直接関係ありません)

 緑茶やコーヒーをよく飲む人は、病気で死亡する確率が低くなる? 国立がん研究センターや東大の研究グループが発表した調査結果が、世の中の緑茶好きやコーヒーフリークたちを大いに喜ばせている。GWが明けて、早速この話で会話に花が咲いた職場もあるようで、中には紅茶好きの女子社員に向かって「コーヒーが体にいいってよ」などと自慢げに話した先輩男性社員が「コーヒー、コーヒーってばっかじゃないの。紅茶だって緑茶の兄弟よ」などと仲間内で陰口叩かれたのもいたようだ。

◇緑茶、コーヒーが死亡リスクを軽減させた?

 閑話休題、実際、同グループによると40~69歳の男女約9万人を1990(一部93年から)~2011年まで追跡調査した結果、そのうち1万2874人が死亡した(内訳=がん5327人、心疾患1577人、脳血管疾患783人、外因992人、その他711人)。特に緑茶の場合、1日5杯以上飲む人は、1杯未満の人を1とした場合、死亡率は男性で0.87、女性で0.83といずれも0.15?前後死亡リスクが低いという結果が出たのだ。コーヒー(男女一緒の統計)は、ほとんど飲まない人を1とした場合、1日3~4杯飲む人の死亡リスクが最も低く0.76と緑茶以上の効果があり、5杯以上となると0.85?にやや上昇するとはいえ、それでもほとんど飲まない人から比べると0.15?死亡リスクは小さい。特に緑茶を5杯以上飲む男性の呼吸疾患死亡リスクは0.55、女性の心疾患死亡リスクは0.63まで激減するという結果が出た。

 ちなみにコーヒーの場合、1日3~4杯飲んだ人は、ほとんど飲まない人と比べ心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患がそれぞれ0.64、0.57,0.60と大幅に死亡リスクが低いという結果が出た。この結果に、緑茶に含まれるカテキン、さらに緑茶、コーヒーともに含まれるカフェインなどの成分に、病気予防の因果関係があるとみて、さらに研究が続けられるという。

 こう考えると前出のコーヒー好き男性会社員がついつい自慢したくなるのもわからなくはないが、ただコーヒーや緑茶は入れ方、原産地(茶葉や豆)、特にコーヒーの場合は、焙煎の深さ、挽きの粗さで抽出される成分が極端に変わることもある。お湯の温度でもやはり抽出成分は変化するし、今回の結果はあくまでも参考程度に見たほうがいいとする意見は少なくない。参考までに日本人は年間1人当たり3.51㌔(13年)のコーヒーを消費している。さすがに紅茶の国として知られる英国(2.7㌔)よりは多いが、米国(4.43㌔)やイタリア(5.56㌔)、ドイツ(6.8㌔)…中にはフィンランド(12.14㌔)、ルクセンブルク(27.85㌔)というまさにガブ飲みする国からすると決して消費量は多くない。それなのに日本人の平均寿命は女性が世界トップ(86.61歳=13年の統計)で男性も4位(80.21歳)の長寿国。もしかすると緑茶効果なのかもしれないが、少なくともコーヒーが平均寿命を引き上げているとも思えない。

◇今まで通りが一番

 あるグルメライターが言うには、「死亡リスクが低いといっても、それはあくまでもデータ上の話でしょ? コーヒーもお茶も言うなればし好品。健康にいいから、悪いからで飲むものではない。もちろん科学的、医学的に100%確定した根拠でもあれば話は別だが、かつて昼の情報番組でココアが健康にいいと紹介されて、スーパーからココアが消えたこともあった。日本人は情報に流されやすいので、そこは気を付けたほうがいい」と苦笑した。

 また、ある情報雑誌の編集者は自嘲気味にこう語った。「昨今のコーヒーブームもそうだけど、多分にメディア等が販売戦略に乗ってブームづくり、トレンドづくりの手助けをしているところもある。日本人は良く言えば情報に敏感、悪く言えば情報に流されやすい。おめでたい人種だと思いますよ」

 前出グルメライターに補足するようにある医療関係者はこう話す。

「どんなヘビースモーカーや大酒飲みでも長生きする人は長生きする。逆に酒もたばこも一度も口にしたことのない人が肺がんや胃がんで若くして亡くなるケースもある。少なくともし好品であるはずの緑茶やコーヒーで一喜一憂する必要は全くない。好きなら今まで通り飲めばいいし、たまに飲む人は量を多くする必要はないし、今まで飲まなかった人は飲まなければいい。だいたい今回のデータは統計レベルの話。今後の課題は、個人レベル、それも遺伝子レベルをそれぞれ個別に解析し、〝アナタは1日何杯の緑茶やコーヒーを飲めば病気リスクは減らせます〟としない限り、すべての人がこのデータを鵜呑みにする必要はない。逆にリスクを増す結果になることだってゼロではない」

 今まで緑茶やコーヒーを避けてきた人が、飲み始めたがために命を縮める結果になったということも、場合によっては考えられなくもない。今まで通り…これが健康を保つ一番の秘訣なのかもしれない。

 【児童ポルノは需要を断ち切らなければダメ】

 茨城県警などはこの日、同県土浦市の風俗店経営の安倍健太郎容疑者(25=すでに売春防止法違反などで起訴)と群馬県太田市の会社員、桑名剛容疑者(38)を児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春等目的人身売買)の疑いで逮捕した。

 調べによると2月21日、安倍容疑者が土浦市内のホテルで中学3年の女子生徒(14)を桑名容疑者に15万円(女子生徒の取り分は2万円)で引き渡し、翌22日に掛けて児童ポルノ映像の撮影が行われたという。女子生徒はふだんから安倍容疑者の自宅に寝泊まりし、デリバリーヘルス店で働いていた。県警は3月、未成年を売春させた疑いで安倍容疑者を逮捕、取り調べの最中に今回の犯罪が分かり、桑名容疑者の自宅からはこの女子生徒以外の未成年が撮影されたDVDも複数枚見つかっており、余罪も追及している。

 かつて日本には女衒(ぜげん)と呼ばれる人身売買の仲介業者が存在した。多くは貧しい家庭の女性を遊郭などに売り飛ばす、まさに血も涙もない存在だった。今や昔の物語と思っていたら、大間違い。平成のいま、まして14歳の少女を売買するとは世も末だ。「というより親はどうしたんだ、親は」という声も無きにしもあらずだが、今はそうも言っていられない時代。早ければ乳幼児の時期から虐待を始め、我が子を我が子とも思わない扱いをし、育児放棄をする親は少なくない。今後、ますます家出少女(少年)は増える傾向にあり、「社会がしっかりとしたルール作りをしていかないと、似たような犯罪はなくならない」というのは心理カウンセラーのA氏だ。A氏は「批判を覚悟で言うが」と前置きしてこう続ける。

「今でこそLGBT(レズ・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー=性的少数者)は世間からも理解される存在になった。実は性の対象として未成年、特に少女、幼女にしか興味が向かない、いわゆるロリコンは医学的には一線を画すとされてはいるが、これも一種の性的障害と言えなくもない。もちろん未成年者を性的対象にしたり商品化することは絶対に許されないが、ロリコンに悩む人を医学的に救済するシステムやプログラムをつくるべき。そもそもロリコン需要があるから供給がある。需要を断ち切らない限り、未成年者が毒牙にかけられる犯罪は防止できない」

「未成年者が当事者となる犯罪が起きるたび、考えさせられる」ではもはや犯罪は防止できない。少年少女の健全な育成を考えるなら、今すぐにでも問題点を改善する努力をするべきではなかろうか。


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