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April , 2024
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週間IDOBATA回顧録(9月6~12日)

2014年9月13日(土)08時53分更新

 今週はどんな出来事があったのか。本サイトが気になったニュースを振り返る「週間IDOBATA回顧録」。意外と毎日、いろんなことがあるもので…。早速、プレイバックといってみよう。

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 【6日(土)】

 ○…この日、バングラデシュを訪れていた安倍首相とハシナ首相が首脳会談を開き、2015年10月に投票が行われる非常任理事国選にバングラデシュが立候補を取り下げ、日本を支持することを表明した。これにより日本の非常任理事国入りがほぼ確実になった。日本はこれまでブラジルと並び最多10回の非常任理事国入りを果たしている。

 【7日(日)】

 ○…日本ハムの大谷翔平投手(20)がこの日、京セラドームで行われたオリックス戦に5番・DHで先発出場。4回1死で迎えた第2打席、オ軍先発の吉田一からバックスクリーンに10号ソロを叩き込んだ。大谷は8月26日のソフトバンク戦で7回を5安打1失点で10勝目を挙げており、何とあの伝説の名プレーヤー、ベーブ・ルース(当時レッドソックス)が1918年に13勝11本塁打を記録して以来、実に96年ぶりに「二けた勝利二けた本塁打」の偉業を成し遂げた。

 いまだ「投打、どちらか一方に絞った方がいい」という意見は聞かれるが、「投げてよし、打ってよし」の二刀流は、まさに現代の宮本武蔵。12日現在、21試合に登板し10勝4敗(5月13日の対西武戦ではプロ入り初の完封勝利を飾っている)、防御率2.46、打者としては79試合に出場し、198打数56安打(二塁打16、三塁打1)31打点10本塁打、打率2割8分3厘の成績は立派。

 ○…かつて最高視聴率27%(関東地区)を記録したこともある明石家さんま(59)司会のTBS系「さんまのスーパーからくりTV」がこの日の放送で22年間の歴史に幕を閉じた。「からくりビデオレター」や「ご長寿早押しクイズ」「みんなの! かえうた」など様々な人気コーナーを生み出し、また中村玉緒(75)や浅田美代子(58)などのレギュラー陣のほかに、セイン・カミュ(43)やボビー・オロゴン(48)などの外国人タレントを一躍有名にした。

 最終回は2時間スペシャルで放送され、このところひと桁台の低空飛行を続けていた平均視聴率だが、最後は14・7%(同)と意地を見せた。同局の安住アナやレギュラー陣が涙を流す中、さんまは最後までトレードマークの出っ歯全開で、笑いを絶やさず「皆さん、長いことありがとうございました。また会う日までということでさようなら」と締めくくった。

 【8日(月)】

 ○…日本経済団体連合会(経団連)の榊原定征会長(東レ会長=71)がこの日、5年ぶりに会員約1300社に対し、政治献金を呼び掛けることを表明した。「民主政治に掛かる費用の一部負担は企業の社会貢献の一つ」(榊原会長)ともっともらしい発言をしていたが、「これで政財界揃って弱者切り捨て政策が加速される。正直な話、国民は冷静に安倍政権、大企業の動きを監視しなければ、とんでもない世の中になってしまう」(財界活動に詳しい専門家)と危惧する声もすくなくない。

 【9日(火)】

 ○…この日(現地時間8日)、テニスの全米オープン、男子シングルスの決勝が行われ、錦織圭選手(24)がクロアチアのマリン・チリッチ選手(25)にセットカウント0‐3(3‐6、3‐6、3‐6)のストレート負けで、惜しくも準優勝に終わった。

 しかしながら錦織の決勝進出が決まってからのテレビのはしゃぎぶりは凄かった。特にひどかったのが放送時間の大半を錦織特集に当てていたワイドショー。キャスターや解説者の浮かれっぷりは、常軌を逸していた。冷静な分析も何もないままに、単純に決勝前の2人の対戦成績(錦織の5勝2敗)や世界ランク(錦織11位、チリッチ16位)を引き合いに「絶対勝ちますね」とか「勝てないわけがない」「錦織選手が歴史を作ります」…とまるで素人以下の発言をしていた。

 あおるだけあおっておいて、「準優勝も立派です」じゃあ、期待を持たされた視聴者はたまったもんじゃない。M根さん、アンタの浮かれようが一番ひどかった。

 ○…この日発売予定だった写真週刊誌「FLASH」(9月23日号)が、急きょ発売中止になった。理由はインターネット上に流出したオスカー女優のジェニファー・ローレンス(24)をはじめハリウッドの有名女優や歌手など約100人のプライベートヌード写真の一部を掲載したためと見られている。

 これら流出写真は、米アップル社のデータ保管共有サービスの「アイ・クラウド」のアカウントがハッキングされ、盗まれた可能性が高いという。被害者サイドがすでに流出データの削除等を要請、日本のマスコミ各社も画像使用は控えていたようだ。発行元の光文社では発売中止の理由を明らかにしていないが「仮にプライバシーの侵害や肖像権が問題にされると、相手が相手だけに会社が潰れるくらいの高額訴訟になりかねない。発売ギリギリのところで判断した結果なのでは」(業界関係者)という。

 【10日(水)】

 ○…1964年、東京五輪で最終ランナーを務め、開会式で聖火台に火を灯した坂井義則さんがこの日、脳出血のため、東京都内の病院で亡くなった。享年69。広島市出身の坂井さんは県立三次高校時代に国体の陸上400㍍で優勝し、早稲田大学1年生の時に聖火ランナーを務めた。坂井さんの誕生日は1945年8月6日、広島に原爆が投下された日に当たり、まさに戦後復興と平和の象徴だったのだ。ちなみに坂井さん本人は被ばく者ではなかったが、父は被ばく者手帳を保有していた。2020年の東京五輪を楽しみにしていた矢先の訃報だった、合掌。

 ○…何とも間抜けな恐喝犯がこの日、つかまった。8日、大阪・茨木市内のコンビニ「ファミリーマート茨木横江店」の事務所で男性店長とその父でオーナーの男性、さらにファミリーマートのエリアマネジャーの3人に土下座させ、たばこ6カートン(2万6000円相当)を脅し取ったとして、無職の中村剛(39)と会社員の野仲史晃(46)の両容疑者を恐喝容疑で逮捕した。大阪府警茨木署の調べでは、8日未明、中村容疑者の知人が店長に空のペットボトルを差し出し「水を入れて」と要求、断られたことで口論となり、収まりきらない知人が中村容疑者らを引きつれ、同店を再訪した。店の事務所で店長たちに土下座を強要し、「謝るのはふつう手ぶらとちゃうわな」などと暴力団まがいの難癖をつけ、たばこを脅し取った。

 間抜けだったのは、中村容疑者らはスマートフォンでその様子を撮影、それを関係者がネット上にアップしたところ批判が集中。怖くなった中村容疑者らは自ら出頭してきたというのだ。11日には共犯者の39歳と10代の母娘も恐喝容疑で逮捕され、世間から大いに笑い者にされ、またバカにされた。

 【11日(木)】

 ○…ウズベキスタンのタシケントでこの日、レスリング世界選手権第4日が開かれ、これまでの55キロ級から階級区分が変わった女子53キロ級で吉田沙保里選手(31)が優勝し、五輪(アテネ、北京、ロンドン)と世界選手権を合わせ世界大会15連覇を果たした。58キロ級に出場した伊調馨選手(30)も全試合フォール勝ちの完全優勝を果たし、9度目の世界選手権制覇を成し遂げた。

 ○…福岡県警はこの日、特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)のトップで総裁の野村悟容疑者(67)を殺人などの疑いで逮捕した。同容疑者は1998年、北九州市内で起きた漁協の元組合長の殺人事件に関与したとみられ、同じく同会ナンバー2の田上不美夫容疑者(59)も殺人などの疑いで全国に指名手配した。

 同会は暴力団の中でも最も凶悪とされる団体。トップの逮捕、ナンバー2の指名手配を受けたとあって、組織内外の反動が懸念されている。現在、北九州市内の繁華街などでは全国から集められた約300人の機動隊員が24時間態勢で警戒に当たっている。

 【12日(金)】

 ○…覚せい剤取締法違反の罪などに問われた歌手のASKA(本名・宮崎重明)被告(56)の判決公判がこの日開かれた。東京地裁が言い渡した判決は「懲役3年、執行猶予4年」(求刑懲役3年)、かなりの常習性が見られたことや所持していた薬物の量の多さ、また有名人という社会的責任の大きさも勘案され、覚せい剤事件の初犯としてはかなり重い判決となった。

 弁護士を通して「罪の重さを改めて認識しました。家族の支えのもとで人として立ち直り、健康を取り戻す決意です」などとコメントしたASKA。判決を聞いたChageは「罪を償い、本当の自分を取り戻す努力をしてほしい」と自らの公式サイトにメッセージを綴り、かつての相棒にエールを送った。

 ○…千葉ロッテの里崎智也捕手(38)がこの日、QVCマリンで引退会見を行った。1999年にドラフト2位でロッテに入団した里崎は正捕手として2005年と10年のチームの日本一に貢献。06年のWBCでは日本代表として優勝にも貢献し、ベストナインにも選ばれた。

 ○…STAP細胞で暗い話題ばかりが先行していた理化学研究所などの研究グループがこの日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って目の網膜組織を再生し、病気で失われた患者の視力を回復させる手術を世界で初めて行った。

 同研究所によれば、手術は目の難病と言われる「加齢黄斑変性」で視力低下の進行が進む70代の女性に行われ、概ね手術は成功したという。ただ今回の手術は、あくまで進行を止める程度で、視力を回復させるまでの効果はないとされる。iPS細胞はノーベル生理学・医学賞受賞の京都大学の山中伸弥教授(52)が開発し、患者の治療に使われたのは今回が初めて。再生医療の今後に期待が寄せられる。


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