今日見新々(3月2日=月)
日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。
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【浮足立つ韓国、地元メディアも右往左往】
米国のウェンディ・シャーマン国務次官(65)が2月28日(現地時間27日)、ワシントンで行った戦後70年をテーマにした講演が韓国国内で大きな波紋を呼んでいる。「民族主義的国民感情に付け入り、時の政治家たちが過去の敵を非難することで、薄っぺらな拍手を受けることは難しいことではない。ただ、このような挑発は(感覚を)マヒさせるだけで前進はない」。シャーマン次官は、戦後処理でいまだ緊張が解けない日中韓3国に向け、こう発言していた。とくに日中間では尖閣諸島の領有権、日韓間では竹島の領有権に加え、慰安婦問題が大きくクローズアップされていることに触れ、「理解はできても、もどかしくもあった」とコメント。
中国サイドは静観の構えだが、韓国サイドは戦争責任を日本に迫ることが得策ではないとするような同次官の発言に黙っていなかった。韓国メディアを中心に「米国務次官の歴史問題発言『厳重に取り扱う』」(聯合ニュース)や「韓中の対日歴史問題提起を〝挑発〟と規定…米政策基調に変化か~ウェンディ・シャーマン米国務次官発言の波紋」(ハンギョレ新聞)と大きく取り上げ、侃々諤々の議論が沸き起こっている。
すぐさま韓国外交部当局は、シャーマン次官の講演後、外交ルートを通じて米国の立場を再確認。真偽は定かではないが「(シャーマン次官がどう言おうと)これまで通り、スタンスは変わらない」という言質をもらったと、胸を張るメディアもあった。ただ少なくともシャーマン次官が、日中韓というアジア圏の3大国家の緊張状態を見る限り、歴史を引きずることで生じるマイナスのほうが大きいと感じたことは容易に察しが付く。「もちろん米国のスタンスは〝触らぬ神に祟りなし〟であるのは確かだろうが、『イスラム国』問題等、今後、日本に国際貢献を求めていく上で、中国や韓国と戦後補償で揉めていてほしくはない。場合によっては、徐々に日本の肩を持つような発言が出てくるかもしれない。そうなれば中国は動じない可能性は高いが、韓国は浮足立つだろう」(外交事情に詳しい専門家)。
戦後70年、日韓国交正常化50年の節目の年、今後予定される安倍首相の「戦後70年談話」を含め、日韓の関係も大きな転換期を迎えているのかもしれない。
【テレ東が朝の情報番組に殴り込み!】
テレビ東京がこの日、4月からの番組編成会見を開き、1日から同局としては史上初となる情報番組をスタートさせることを発表した。毎週月~金曜の朝7時半~8時15分に放送される「チャージ730!」がそれ。メーンMCは同局の看板アナで、2013年1月に軽い脳梗塞で入院し、同年9月に復帰している大橋未歩アナウンサー(36)と林克征アナウンサー(30)が務める。同時間帯は3月までアニメと旅番組を放送していたが、新番組は前半が新聞各紙の紹介を含めたニュース番組、後半は新商品やトレンド情報を伝える。時間的にも同時間帯で2時間も3時間もやっている他局の情報番組より「45分間の番組だったら、無駄がなくコンパクトにまとめられるだろうから、朝の忙しい時間帯にはピッタリじゃないだろうか。それに日経新聞とも関係の深い会社だから、経済系のトレンド情報もためになるかも」(50代の男性会社員)と期待を寄せる。
かつては「振り向けばテレビ東京」と揶揄されてきた同局だが、最近はドラマや情報番組の視聴率でも、並み居る大放送局を上回ることも珍しくない。もし麻の情報番組でもテレ東の後塵を拝するようなことになれば…、戦々恐々としている他局のプロデューサーやディレクター、それにMCたちは多いに違いない。
【世界長者番付発表=№1はビル・ゲイツ氏で9兆5040億円!】
米経済誌のフォーブスが恒例の世界長者番付の2015年版を発表した。トップは昨年に引き続き2年連続でマイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏(59)で総資産は792億㌦(約9兆5040億円)、10年から13年まで4年連続1位だったメキシコの実業家カルロス・スリム氏(75)は1億㌦差で2位だった。1億㌦差と言えば日本円にして120億円ナリ! 彼らビリオネアにとっては、我々庶民感覚の1000円程度の差なのかもしれない。
女性のトップは世界最大のスーパーマーケットチェーンの米ウォルマート一族のクリスティ・ウォルトン氏(60)で417億㌦(5兆40億円)の8位、さらに9~12位もウォルマート一族がランクイン。5人の合計は2009億㌦(24兆1080億円)! スーパーってそんなに儲かるのかね、と思わずツッコミを入れたくなる。日本の国家予算が96兆円ほどだから、実に4分の1をこの5人の資産で賄えてしまう計算だ。
日本人トップはユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正会長兼社長(66)で41位、総資産は202億㌦(2兆4240億円)、以下、75位にソフトバンクの孫正義社長(57)で総資産141億㌦(1兆6920億円)、151位に楽天の三木谷浩史会長兼社長(50)で同87億㌦(1兆440億円)、174位にキーエンスの滝崎武光会長(69)で同76億㌦(9120億円)となっている。ちなみに女性で日本人トップだったのは737位の森ビル取締役で森美術館の森佳子理事長(74)で同25億㌦(3000億円)。
またベスト100に入った日本人は前出の柳井、孫の両氏の2人だけだったが、中国は29位の不動産会社、大連万達集団の王建林会長(60)の242億㌦(2兆9040億円)を筆頭に6人もランクイン。韓国は残念ながら1人もおらず、110位にランクインしたサムスン電子の李建煕会長(73)の113億㌦(1兆3560億円)がトップだった。
今回、総資産10億㌦(1200億円)以上の富豪は前年より181人多い1826人となり、同ランキングが発表されてから過去最多を記録した。日本人ビリオネアは24人で、数の上では30人の韓国人のほうが上回った。ちなみに中国人は213人、もはや日本は敵じゃない?
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