「テレビ紳士録」第５回～上西小百合
あの人、この人、どんな人？――本サイトご隠居顧問が、テレビで見かける気になる人物をクローズアップする。アラサン世代（傘寿）の独自目線で人物ウオッチした「テレビ紳士録」。今回は大阪維新の会、維新の党から除籍（除名）処分という大変重い処分が下されたあの人…そう人呼んで〝浪速のエリカ様〟の登場だ。
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遂に除名処分になった上西議員（画像はフジテレビから）
世間を騒がせている維新の党の国会議員・上西小百合さん(３１)が４月４日、疑惑の温泉旅行がきっかけで維新の党から除名されました。その疑惑とは去る３月１３日（金）、大事な予算採決のある本会議を急病を理由に欠席したと思ったら、次の１４日（土）と１５日（日）の両日に渡って、恋人とも言われている上西議員の男性秘書と、天橋立に近い京都の温泉に泊まりがけの旅行をしていたらしい、という疑惑です。本人は「自宅で療養してました」と旅行を否定していましたが、必死の抗弁むなしく、象徴的な花チラシの風と皆既月食があった４日深夜、大阪維新の会に続いて党からも除名処分を受けてしまいました。
◇アイドル崩れくらいの自覚？
この人、かつて国会で大西英男議員（自）から「子供を産まないとダメだぞ」とヤジを飛ばされ、その場では笑いながら「ハイ、頑張ります」と言っておいて、後から「国会議員としてこの場（衆院総務委員会）にいると言う〝自覚〟があるのでしょうか」と批判した人物です。まさか、そのヤジに応えるために今回のアベック旅行（まだ疑惑のままですが）をされたわけではないでしょうね。そのあなただって、たとえ比例区とは言え「国民の支持を受けて維新の党から国民の代表になった議員」という〝自覚〟があるのでしょうか。どうでもいいヤジに応えようとする前に、有権者が抱くこんな疑問に答えてもらわないと、このジジィだって納得できません。誰が言ったか知らないけど、あなたが『浪速のエリカさま』ですって？ おそらく地元マスコミの命名だとは思いますが、本物のエリカさまもずいぶんと安売りされたもんですね。
それはともかく、あなたの顔にどんな自覚があるか、あまりじっくり見たい顔ではありませんが、多分あなたが自覚しているとすればＡＫＢ４８か、乃木坂４６を書類審査で落ちて本物の選挙で受かった〝アイドル崩れ〟くらいの自覚でしょうか。報道陣からの質問をかわすのに「事務所を通して下さい」と繰り返しおっしゃっていたのが何よりの証拠でしょう。そのアイドルたちだってマスコミから〝公人〟として扱われるのに、まして国会議員なら事務所を通さずとも、また仮病を取りつくろう都合があったとしても、世間さまが抱いている疑惑に対して、その場で答える義務があったと思いますがね。
◇有権者に対する恩返し
? そんな貴女に高い人格とか品格を求めるなんて失礼なことはいたしませんが、「議員を辞職すべきです」と吐き捨てた維新の党の大幹部の品格をどう判断すべきかです。「枯れ木も山のにぎわい」と言いますが、その貴重な枯れ木（失礼）に火が付いたので山火事に発展する前に切ってしまおうという図式でしょう。でも、枯れ木と承知で彼女を国会に送り込んだのは誰で、その人に責任はないのかなど、いろんな疑問が湧いてきます。
だから『浪速のエリカさま』に謹んで申し上げます。「たとえ党を除名されても議員をやめない」というのは大正解。そして衆院議長から辞職を勧告されない程度に、高い議員報酬をもらいながら、任期満了まで『浪速のエリカさま』の魅力？ を国会にまきちらし続けるべきです。その間はどんな屈辱的なヤジも「別にィ」と軽く受け流してください。そうすることで維新の党はもちろん、他の政党の皆さんの意識を変えて行くでしょう。もちろん、マスコミに向かって〝気品あふれるタンカを切った〟という秘書どのもそのままご一緒に…ね。それがあなたに投票した有権者と除名した党に対する唯一の恩返しの道なのです。
