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April , 2024
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今日見新々(2月10日=火)

2015年2月10日(火)11時19分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【リケジョの星、処分は解雇相当】

 発表当時、ノーベル賞級の大発見と大きく取り上げられたSTAP細胞論文。その中心にいたのが理化学研究所の元研究員、小保方晴子さん(31)だった。研究者のかっぽう着姿が斬新で初々しく、また彼女の研究室の壁はピンクや黄色に彩られ、大好きだというムーミンのシールが張られていた。無機質かつ殺風景な研究室のイメージを大きく変えた。世紀の研究もさることながら、彼女のキャラクターにも注目が集まった。おちょぼ口からこぼれるコロコロした笑顔が印象的でテレビや新聞、雑誌…あらゆるメディアに取り上げられ、一躍時の人となった。

 約1年たって理研がこの日下した彼女の処分は最も重い「懲戒解雇相当」。世間を落胆させたその罪は決して軽くはなかった。彼女が最後まで訴えていた「STAP細胞はありまぁす」のフレーズが今となっては虚しく聞こえるが、論文で認定された捏造や改ざんなどの不正は計4回、期待されたSTAP細胞の存在もES細胞(胚性幹細胞)の可能性が高いと結論付けられた。理研の判断も世間的に「やむなし」。ただ昨年12月、彼女はすでに理研を依願退社しているため、形式上の処分になるという。同様にSTAP細胞論文の共著者のうち、山梨大学の若山照彦教授(47)は「出勤停止相当」の処分を受けるが、こちらもすでに理研を去っているので形式処分、また最大のキーマンと言われた発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長(享年52)は自殺しているため、どう処分されたかさえ発表されなかった。

 現職では小保方さん、笹井氏の直属の上司(当時)だった竹市雅俊元センター長(71)が譴責処分を受け給与の10分の1を3カ月間自主返納、また共著者の一人である元多細胞システム形成研究センターの丹羽仁史チームリーダー(50)は文書による厳重注意処分となった。野依良治理事長をはじめ理研の理事5人は昨年10月に給与の一部を自主返納しただけで処分はなし。周囲から「これで幕引き(責任の取り方)はおかしいんじゃないか」とする意見も聞こえてくる。

 もちろん理研は税金で成り立っている研究機関だ。責任の所在はどうなる、研究費返せと騒ぐのも大事と言えば大事だが、でもどうだろう。とどのつまりSTAP細胞があるのかないのか、それが一番大事なことではなかろうか。論文自体は全面的に否定するとの調査結果は出たが、いまだ「STAP細胞は完全に存在しなかった」という回答は得ていない。いわば灰色決着。どうせ幕を引くなら、やはり我々の最大の疑問に答えてほしかった。

 【ETC】

 ・ホモの罪に問われ、無罪を主張して上告していたマレーシアのアンワル・イブラヒム元副首相(67)の連邦裁(最高裁)判決があり、裁判所は禁固5年の実刑判決を言い渡した。ホモで有罪? そう、国が違えば言葉も文化も習慣も…、そして法律も違う。イスラム教徒の多い同国は、同性愛は固く禁じられており、最高で禁固20年もの有罪判決があるのだとか。同元副首相は過去にも暴露本でホモ疑惑を報じられ、これまでも2度の有罪判決を受けている。せめて日本に生まれていればよかったのに。

史上最高額の3億㌦で落札されたゴーギャンの「あなたはいつ結婚するの」

史上最高額の3億㌦で落札されたゴーギャンの「あなたはいつ結婚するの」

 ・驚き桃の木山椒の木…カネは天下の回りモノ、あるとこにはある! スイスに住む美術収集家がポスト印象派の仏画家ゴーギャン(1858~1903年)が1892年に描いた油絵「Nafea faa ipoipo(あなたはいつ結婚するの)」を競売にかけ、カタール人(一部にカタールの美術館、もしくはカタール王室とも言われているが詳細は不明)が絵画史上最高額となる3億㌦(約360億円)で落札した。これまでの最高はやはりカタール王室が2011年に落札した近代画家の父とも呼ばれる仏画家セザンヌ(1839~1906年)が1892~3年に描いた油絵「Les Joveurs de cartes(カード遊びをする人々)」。この時は2億5000万㌦(約300億円)で落札されている。中東カタールのオイルマネー、恐るべし。

 ・日本で続発する猟奇事件も信じられないが、米国ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外で16歳の少年が起こした事件もまさにアンビリーバブル。同級生の自宅に行き、その場で同級生を拳銃で射殺、記念写真のように椅子に座り遺体とともに自撮りしたという。そのうえ画像をスマートフォンで別の友人に送ったというから想像を絶する。遺体画像を送られた友人はビックリ仰天、すぐに母を通して警察に通報し、自撮り少年は逮捕された、第1級殺人の容疑で取り調べを受けているという。もし日本も銃社会だったら…そう考えるだけでゾッとさせられる事件である。


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