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April , 2024
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今日見新々(2月14日=土)

2015年2月15日(日)12時00分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【小学生たちの善意が裏切られた】

 被害者が新たな被害者を出し加害者のように扱われる――そんな目も当てられない気の毒な事件が、大分県日田市内のコンビニエンスストアで起きてしまった。近くに住む3~5年の小学児童6人がちょうど1週間前の7日朝、このコンビニで買い物をしていた時だった。袋が破れ、一部中身が抜き取られた状態の遊戯カード2枚を発見、すぐに店員に知らせた。その日はそのままコンビニを出たが、翌日、店側から呼び出しがあり、保護者を伴って訪れた児童たちは、コンビニ経営者のあまりの衝撃発言に言葉を失った。

「君たちが袋を破って中身を盗ったんだろ!」

 児童たちは頑強に否定、「盗ってません」「何もしてません」を繰り返した。保護者も加勢するが店側はラチがあかないとみて警察に通報、駆け付けた署員が警察署へ任意同行して個別に事情を聴取した。ところが警察が防犯ビデの映像を細かくチェックすると、別の人物が袋を破る姿が映っており、児童たちの犯行でないことが判明したのだ。コンビニ側はすぐに謝罪したが後の祭り。ショックのあまり泣き出す児童や、1人は一時登校さえできなくなったという。「警察呼ぶ前に、なぜ自分たちで防犯ビデオを確認しなかったのか。完全に店側の落ち度だ」、「ひどいコンビニだ。どこのコンビニだ」とすでにネットを中心にコンビニ特定を呼び掛ける書き込みが始まっている。

 まず最大限のフォローをしてあげなければいけないのは児童たち。心の傷は計り知れないほど大きい。「トラウマという言葉があるが、善意が完全に裏目に出て、一度は犯罪者呼ばわりされた。こんなこと大人だって耐えられない。まして脳の発育もまだ途上の児童たちのこと、人にもよるが今後の対応いかんで、一生を左右する児童が出てくる可能性もある」というのは精神医学にも詳しい医療ジャーナリスト。

 じゃあコンビニの経営者が悪いかと言えば、ある警察関係者は、「詳細がわからないので、推測でしかないが」としてこう続ける。「まず万引きするなら、まず店員に知らせることはない。そのまま持ち去るだろう。それに子どもたちを呼び出す前に、防犯ビデオを確認しなかった店側に落ち度はある。ただ恐らくふだんから頻繁に万引き被害に遭っていたんだろう。腹に据えかねていた中で、冷静さを失っていたのかもしれない。一番悪いのは万引き犯、その存在がなければこんな不幸は起きなかった。コンビニ側にも同情する側面はある」という。

 本来であれば店側が「ボクたち知らせてくれてありがとう」と感謝し、児童たちも「これからもいいことして褒められたい」と気持ちを新たにしていたに違いない。まずは児童たちに心の傷が残らないことを祈るばかりだ。

 【韓国が日本にHelp me!?】

 今年は日韓国交正常化50周年の記念の年。日韓両国の観光業界関係者がこの日、ソウルに集結し、日韓観光のさらなる拡大を目的にした会議が開かれた。韓国観光公社によると昨年、韓国を訪れた日本人観光客は228万人、前年の275万人から17%も減少した。政府関係者、公社関係者とも「ぜひ韓国に来てください」と日本人観光客に呼びかけるが、「元をただせば韓国政府が〝竹島問題〟や〝慰安婦問題〟で散々日本を悪者扱いにして世論をあおったでしょ。その結果、一般市民にまで嫌日が広がったというじゃないですか。どんな意地悪されるかわからない国になんて、怖くていけませんよ。どこかで読んだことありますが、日本人だからって、食べ物にツバを吐きかけて出す店もあるって…」(三度ほど韓国へ行ったことがある40代のサラリーマン)。

 日韓の微妙な関係は相変わらずだが、さらに関係が悪化しそうなのが、「通貨スワップ協定」が延長しない見通しとなったことだ。お互い、金融危機などで外貨不足に陥った時、日韓間でお互いに通貨を融通し合う制度だが、実質的に外貨準備が豊富で国際的に信用力のある日本による韓国救済策の側面が強い。日本は全く困らないが、これがなくなれば困るのは韓国のほう。2001年から続き、一時、11年には700億㌦まで拡大されたが、現在は100億㌦をかろうじて確保していた。しかしこれも23日に期限切れを迎え、この制度が終了する。

 韓国にとってはありがたくない話に違いないが、日本に頼りたくても頼れない事情もある。日本人観光客減少も通貨スワップ協定終了も「自業自得!」と冷たく突き放す日本人は少なくない。さて大韓航空の〝ナッツ姫〟は結局、懲役1年の実刑を不服として控訴したが、青瓦台の〝告げ口姫〟はどのような対日外交を展開させるのか。けだし見ものだ。

 【「シナロケ」シーナが死去】

シーナが亡くなった

昨年7月に18枚目のアルバムとしてリリースされた「ROKKET RIDE」。シーナはこれを聴きながら静かに逝った

 1978年に「涙のハイウェイ」でデビューし、翌年の「ユー・メイ・ドリーム」などがヒットした日本のパンクロックバンド「シーナ&ザ・ロケッツ」のボーカルのシーナ(本名・鮎川悦子さん)がこの日朝、子宮頸がんのために亡くなった。享年61。シーナは昨年7月、体調不良で診察を受けたところ、末期の子宮頸がんが見つかった。それでも本人の希望で病状を伏せて8月にはステージに立ち、その後も活動を続けてきた。ところが11下旬に体調悪化で東京都内の病院に入院、正月には自宅に戻っていたが、1月半ばに容体が悪化、再入院の末の訃報だった。夫で同バンドのギタリスト鮎川誠(66)は「シーナはロックが大好きなファンに愛されて、とても幸せでした。シーナは『ROKKET RIDE』を聴きながら、息を引き取ってしまったけど、最高のレコードを作ったことと最高の歌を歌ってくれてありがとう、とシーナへ叫んだ。『ROKKET RIDE』はシーナと俺の歌。2人の愛は永遠だぜ」とバンドのフェイスブックを通してコメントした。なお葬儀は近親者や関係者のみで行い、後日お別れ会を開く予定だ。


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