元夕刊紙記者たちが、井戸端会議感覚で読者の皆さんに話題のニュースを広く浅く、たまに奥深く提供します

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　日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースから厳選ネタをピックアッツしてお届けする「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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　【日歯連などに強制捜査、東京地検特捜部にガンバレ！の期待の声】

日歯連のＨＰには石井、西村両議院のサイト＆フェイスブックがリンク先として、仲よく紹介されている

　先日、小渕優子前経産相（４１）に持ち上がっていた政治資金規正法違反疑惑で、元秘書ら２人が在宅起訴されたのは記憶に新しい。証拠不十分で本丸（小渕氏）こそ不起訴処分となったが、東京地検特捜部（以下特捜部）はまだ立件を諦めていないという話も伝わってくる。今後の進展に期待したいと思っていたら、特捜部はこの日、今度は政治団体の日本歯科医師連盟（日歯連）に政治資金規正法違反容疑で強制捜査に乗り出したという話が伝わってきた。鬼の特捜部が、立て続けに政治案件に手を付け始めたことで「まずは手の付けやすいところから立件をはじめ、肩慣らしが終われば、いよいよ大物に着手していく腹積もりでは」（政治ジャーナリストＡ氏）と予想する向きもある。大物…?　そう！　政治資金問題では、疑惑が持ち上がった政治家は一人や二人ではない。Ａ氏以外にも「ついに正義の味方、我らの検察が動いた」、「巨悪が眠っていいわけがない」と期待するいくつかの声が聞こえてきている。

◇非常識極まりない迂回寄付疑惑

　さてまずは今回の日歯連の問題だが、これがヒドイ。政党政治の根幹を揺るがしかねない、由々しき要素も含まれており「唖然、呆然とする」というのはある政界関係者だ。問題とされているのは２０１３年、日歯連が、まず民主党の西村正美参院議員（５１）の後援活動団体に５０００万円を寄付、その２カ月後に自民党の石井みどり参院議員（６５）の後援活動団体にも４５００万円の寄付を行った。政治団体間では年間の寄付の上限額は５０００万円までと決まっており、これだと問題はない。ところが日歯連から石井議員に４５００万円が寄付された同日に、西村議員の後援活動団体から石井議員の後援活動団体に５０００万円の寄付があったのだ。与野党、言うなれば敵対関係にある後援活動団体同士で寄付が行われること自体、「常識的にはあり得ない」（同）というが、さらにタチが悪いのは、前もって２カ月前に日歯連から西村議員の後援活動団体に寄付された５０００万円が、そのまま石井議員の後援活動団体に移動しただけの迂回融資の疑いがもたれているのだ。

　日歯連は以前にも、あまりに悪質かつ法外な寄付行為で事件を起こしていた。０４年に日歯連から自民党の旧橋本派に１億円のヤミ献金が行われ、同連盟の幹部が立件。その後、法律が改正され、団体同士の寄付金に５０００万円の上限額が設けられたという経緯がある。それだけに、「また日歯連か」と呆れた声も聞こえてくる。

◇日歯連が送り込んだ〝お飾り議員〟？

　呆れるといえば、自民党、民主党という与党、野党第１党の議員同士で寄付金の迂回が行われていたことだ。両陣営とも関与を否定しているが、「だいたい両議員の後援会事務所は、ともに日歯連本部にあり、日歯連のＨＰにも堂々と仲よく両者のＨＰやフェイスブックなどが並んで紹介されている。法的には問題はなくても、自らズブズブの関係を証明しているようなもの。まあ日歯連が自民、民主、どちらに政権が転んでもいいように両者を支えているという図式だろう」というのは前出のＡ氏だ。続けてこう話す。

「国会議員は本来、国民のためだけを思って仕事をすればいいが、時には業界の意を受けて当選する議員もいる。ただそれを大っぴらにすることはまずないが、今回問題になっている迂回寄付にこの両議員、もしくは後援会がかかわっていたと立証されたら最後、石井、西村両議員とも日歯連が送り込んだお飾り議員だという証明にもなってしまう。まずは捜査の行方を見守りたい」

　自民党も民主党も、説明責任をシッカリ果たすべきだと、両議員に注文を付けるが、果たしてどのような説明をするか注目される。余談だが、西村議員はかつて、一部週刊誌で同僚議員（当時）との不倫疑惑を騒がれたこともある御仁。話題となることと言えば、そんなのばかりで「そもそもこの２人の議員さんって、政治家としてどのような実績がある方たちなのかしら。でもいいですよね。参院議員って解散がないから６年間、キッチリ給料（議員歳費）がいただけるんでしょ。そのうえ毎年のように５０００万円だ、４５００万円だって寄付金も入ってくるんですから、やめられませんね。えっ？　迂回融資が事実なら石井さんは９５００万円？　はあ、もうため息しか出ません」と皮肉ともとれる感想を漏らしたのは本サイト愛読の横浜市在住の４０代主婦だ。

　周囲からは「検察もいよいよ本腰をいれたんですかね。頑張ってほしい」（東京在勤の５０代の会社員）、「正義の味方、期待していますよ」（東京在住の４０代の自営業）という声が結構上がっている。政治家たちも疑いが晴れればそれでよし、もし晴れなければ…キッチリ責任を取ってもらうしかない。

　【俳優・今井雅之が末期がんを告白】

　大腸がんのため主演舞台「ＴＨＥ　ＷＩＮＤＳ　ＯＦ　ＧＯＤ」を降板した俳優の今井雅之（５４）がこの日、東京・新国立劇場で行われた同舞台の公開稽古前に記者会見を開いた。自らステージ４の末期がんであることを明かした今井。「今はこれが精いっぱいの声です」と病魔と闘い、すでに疲れ切ったかすれた声で、報道陣に向け、誠心誠意、説明した。涙を浮かべ、言葉を詰まらせ「本当にすみません。病に勝てなかった…」と語った今井。

　いまは抗がん剤治療を受けながら、復活を目指すとしている。ただ舞台はドクターストップがかかり、自らも現状では舞台に立てないと判断、すでに１５公演のうち５公演は中止が決まっている。代役は重松隆志（４１）が務め、体調次第では公演に同行して、舞台挨拶を行いたいとしている。昨年末は一時、「余命３日」と医者から宣告を受けながら、不死鳥のごとく甦った実績がある。ガンバレ今井、皆そう期待して、元気な姿を見せてくれることを期待している。