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April , 2024
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今日見新々(2月24日=火)

2015年2月24日(火)11時58分更新

 日ごと新しいニュースが飛び込んでくる。本サイトが毎日のニュースをコンパクトにまとめた「今日見新々」。今日はどんなことがあったんだろう。早速覗いていよう。

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 【ネット上ではすでに犯人特定済み!?】

 川崎市川崎区の多摩川河川敷で起きた川崎市立大師中学1年の上村遼太君(13)殺害事件が大詰めを迎えている。マスコミ各社の報道では、すでに神奈川県警が重要参考人を任意聴取という話も出ており、犯人逮捕も秒読みとなった。ところが早い段階からすでにネット上では「AとB、そしてCが犯人」と実名に加え、顔写真まで公開され、犯人探しが始まっていたのだ。まさにネット時代のなせるワザと言えなくもない。さらに上村君事件が起きる20日の前日の19日午後4時半ごろ、横浜市西区の野毛山公園内のトイレで14歳の男子中学生が暴行を受けた状態で発見され、いまも病院で治療を受けている。ネット情報では、この事件の主犯もAだという。俎上に挙がった人物たちは、すべて未成年。当然、犯人を特定するどころか推知することも少年法上はアウトだが、「これだけ残忍な事件に対し、少年法云々はもはや時代錯誤もいいところ。中には少年法を逆手にとって、どうせ罪が軽いから、と何度も犯罪を重ねる少年がいる。この前もユーチューブで万引きしたり、商品に楊枝を混入させて捕まった少年がそう嘯いていたけど、とくに殺人を犯すような凶悪犯はどんどん実名や顔写真を公開すべき」というのは、本サイト愛読者の東京在勤の50代の会社員。

 例えば自分の身の危険を感じて他人を殺めてしまったとか、単なるケンカだったのに相手の打ち所が悪くて死なせてしまったなど、もちろん容認はできずとも、今後の更生を期待できるケースでは少年法は必要というこの会社員氏。「ただ、今回のケースは犯人に同情の余地はなし。執拗に首を刺したり切ったり、それもカッターナイフで、というんだから、被害者の苦しみは尋常じゃなかったハズ。そして遺体は全裸で放置するというんだから、まさに鬼畜の仕業、殺人鬼と呼ぶにふさわしい所業だ。何度も言うけど、実名、顔写真、結構けだらけって話だ」(同)。それでもこう心配する向きもある。こちらも本サイトによく連絡をくれる横浜市在住の40代の主婦は「ネット上に出ている彼らが本当に犯人だったらまだいいですけど、もし別人だったらどうするんでしょう。テレビだって、新聞だってたまに別人の顔写真と取り違うこともあるじゃないですか。ましてネット上は素人の情報。ちょっと怖いところはありますね」という。

 この日、上村君が幼少のころ過ごした島根県から祖母が殺害現場を訪れ献花した。報道陣の問いに「孫の痛さ、どんなに痛かったか、どんなに苦しかったか、それをね、犯人はわかってほしい」と悲痛な胸のうちを語った。あまりにむごい殺され方に犯人に対する世間の怒りは大きいが、もう一つ、大きな問題が持ち上がっている。被害者であるはずの上村君の家庭事情まで、根掘り葉掘りネットでさらされていることだ。上村家にとっては、知られて決してプラスにならない話も飛び出しており、物議を醸している。

「これまでもテレビ、新聞による報道被害というのは問題になっていたが、ネット時代到来とともに、それこそ情報には歯止めがかからなくなっている。被害者なのに加害者以上にプライバシーを侵害され、苦しむ家庭も多い。今回も、散々上村家のプライバシーを侵害しておいて、『ご家族の心痛を深く感じ、ご冥福をお祈り申しあげます』などと、図々しくも書いていたブログがあった。冥福を祈るなら、そっと祈ればいい話。まことにもって嘆かわしい。我々としても、これらの問題は重要課題として取り組んでいきたい」とは人権問題に詳しい弁護士だ。

 まずは一刻も早い犯人逮捕と動機解明が求められるが、上村君の通っていた中学校や川崎市教育委員会は、「(上村君やその家族に)何度も連絡を取ろうとしたが連絡がつかなかった」と繰り返すばかり。いまさら言い訳聞いても、また彼らの責任を追及しても上村君は帰ってこない。今度こそ、子どもたちがこのようなむごい事件(いじめも含め)に巻き込まれないため、日本の教育界はどう立ち向かっていくべきか、本腰を入れて取り組む時がきているのだ。夏木陽介や竜雷太、村野武則に中村雅俊がかつて演じた現場主義の熱い教師が求められるというと言い過ぎだろうか。

 【NHK会長はどう決断するのか】

果たしてNHKは慰安婦問題をとうとりあげるのか、戦後70年の特別番組は要注目だ

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「とにかく彼のせいで三井物産の株は、間違いなく下がったね」こう語るのは某中堅商社の幹部氏だ。彼とは三井物産副社長から物産系の日本ユニシス社長を経て第21代のNHK会長の職にある籾井勝人会長(71)だ。先日も民主党の総務・内閣部門会議に出席した際、同党の階猛衆院議員(48)から、「よくあること」として理事全員から辞表を預かったという籾井会長に対し「よくあることと、おっしゃいましたよね」と念を押すように質問した。すると籾井会長は「よくあることと申しましたが、あるんです。皆無ではありません」と回答。これに対し、階議員は「よくあることと言ったじゃないですか」とただすと、語気を荒らげた籾井会長は「言葉尻をとらえないでください」とブチ切れた。その後は階議員と籾井会長の、まるで子どものような言い合いが続き、また後日の国会でも、このバトルは続いた。この模様はテレビニュースでも見た読者も多いだろうが、とにかく一事が万事、熱いイメージのあるNHK会長なのだ。良くも悪くも九州男児(福岡県出身)、血液型B型の成せるワザ!?

 余談はさておき、問題発言も多く、そのためこの日開かれたNHK経営委員会は、籾井会長が5日の記者会見で、政府のスタンスがまだよく見えていない状況で、戦後70年の番組で、どう従軍慰安婦の問題を扱っていいかわからないような発言をしたことを問題視、改めて籾井会長の真意を問いただした。公共放送として中立な立場が求められるのに、いかにも政権寄りの発言に、委員の中からも「誤解を受ける発言だ」との批判が出ていた。

 委員たちは最終的には籾井会長に一定の理解を示したらしいが、「中には気骨のある経営委員は何人かいるが、多くは上司の顔色伺いながらその道のトップに登り詰めた人ばかり。誰も籾井会長の首に鈴を付けられる人はいないでしょうね。世論の風当たりが強くなれば別ですが、安倍総理のお気に入りでもあるわけだから、よっぽどのことがない限り、どこぞの農林大臣みたいにはならないでしょう。我々末端局員は、とりあえず今の体制を受け入れるしかないが、やはり慰安婦問題に関しては、失言どころか暴言だったと言ってもいいのではないでしょうか」とはディレクタークラスのNHK局員だ。籾井会長がNHK会長に就任して丸1年、任期は3年なので後2年残っている。果たして、このまま会長職を無事全うできるか、けだし見ものである。


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