新連載『クレーマー天狗』第2回~続・メダルよりメンタル~
アラカン(還暦)ならぬアラサン(傘寿)世代の本サイトご隠居顧問が、あらゆる話題に斬り込む『クレーマー天狗』。4日に閉幕した「第17回アジア競技大会=韓国・仁川」では、いろいろな問題が物議を醸していた。特に大問題となったのは、男子バドミントンの〝空調問題〟だ。今回も、前回に引き続き「世界第2のスポーツ大国・韓国の『なぜだ!』」をテーマに、ご隠居顧問は「あらゆる手段」でメダルを取りに来る韓国の謎に迫った。
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◇その気になれば何だもできる国
韓流ドラマを見ていてときどき怖くなることがある。ドラマの中では韓国有数の大企業として扱われているはずの会社の大トップが、業務上のライバルや、プライベートでも一身上の影響が出る邪魔モノを、秘書に「どんな手を使ってでもヤツを黙らせろ。ただし、バレるようなヘマはするなよ」と命令するシーンがしばしば出てくる。つまり、たとえ殺してでも秘密を隠せということだ。
そこで「待てよ」と思う。ドラマだからと言えばそれまでだが、普通「いくらドラマでも殺人をさせたり、その実行犯を電話一本で動かす体制を持った一流の大企業はあり得ない」と考える。だが、金大中氏が次期大統領候補とも言われた40年前、日本に滞在中だった同氏を(KCIAが)いとも簡単に同氏の自宅まで拉致していったという実績がある。その気になれば何でもできる国なのだ。
ドラマの「どんな手を遣ってでも」に彼の国の体質が一部顔をのぞかせているように思う。「どんな手を使ってでもメダルを取らせるのだぞ」なんて、金大中事件に比べれば実に簡単なことではないか。あの事件は世界でも1、2を争うと言われるほど〝優秀な〟日本の警察も海上保安庁も昼間からキツネにつままれたような、見事な仕事ぶりだったのだから。
◇金メダルを取ってこそ意義がある!?
今回の仁川アジア大会では9月21日のバドミントン男子準々決勝で「どんな手」疑惑が持ち上がった。日本のシングルスのエース・田児賢一選手(NTT東日本)が格下の韓国選手に逆転負けを喫した試合で、会場のエアコンから韓国選手に有利な風が吹いてきたという。その結果、田児選手は逆転負け。このあり得ない事態に日本をはじめ4カ国が組織委に提訴したというが、証拠がない。
韓流ドラマでも「証拠がなければ罪にはならない」と言いながら、悪役たちはせっせと先回りしては証拠を盗んだり燃やしたりの連続で、視聴者の目をドラマから離させない。ドラマと現実をごっちゃにするつもりはないが、あまりにも状況がドラマチックだから、もしかして…なんてことになるわけだ。ま、ホームタウン・デシジョンてのはこんなものなんだろうよ。
それにしても、なぜ世界はメダルの数に目の色を変えるのか。クーベルタン男爵が言った「オリンピックは参加することに意義がある」なんて思っている国はもうどこにもないみたい。日本だってテレビのアナウンサーや解説者だって、寄ると触るとメダルの色と数の話ばっかり。「この選手にはメダルが期待できますね」「いよいよ決勝進出ですが、狙いはただ一つ、金ですよね」「はい、彼女は金以外は欲しくないと言ってましたから、ここは期待しましょう」。こんな状況を一歩も二歩も進めると、もう取らせるっきゃなくなって…。
特に韓国は歴史の大舞台で主役に立ったことがない。あるとすれば「悲劇の主人公」だ。だから、世界的な競技会でアメリカや中国には勝てないまでも、せめて英、露に勝って世界3位にはなりたい、いや、なれるとばかり「どんな手を使ってでも」メダルを取りに来るだろう。これからもずっと…。
(本サイトご隠居顧問=当コラムは毎週月曜、木曜の週2回掲載=都合により休載の場合もありますのでご了承ください)
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