不定期連載『テレビって奴は』第5回~女子アナは番組の花…~
あと○年と●ヵ月で傘寿を迎える本サイトご隠居顧問が物申す! いつもはアナウンサーや司会者、言葉のプロたちが繰り広げる誤用の数々に「御用!」とばかりに怒りをぶちまけてきた。常に「テレビはわれら年寄りの最大の親友。だからこそのお節介な忠告です」というご隠居が、今回は変化球を投げ入れた。ご隠居顧問の小噺連載『テレビって奴は』の第5回は「『女子アナは番組の花』~花は花でも生け花が心配」。いつもは厳しいご隠居が、別人のように優しくなった!
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時々だが、局アナと言われる人たちが気の毒に思えることがある。男女ともにだが、とくに女子アナたちの行く末を思うと,他人事(ひとごと)ながら心配せずにはいられない。もっとも、プロ野球のスタープレーヤーの妻になったの、横綱のおかみさんに収まったの、大金持ちの奥方さまの座を射止めたのという連中の心配なんかしやしませんがね。
◇女子アナは辛い
そんな手合いはほっといて、結婚もせず、さりとて結婚もできないほど売れまくっているわけでもなく、「ああ、こんな女子アナもいたんだっけ」という程度のジミーな子がいるじゃない。
何百倍、何千倍っていう競争相手に打ち勝って局アナに採用されたんだから、美人で自分のタイプであれば、嫁に誰を選ぼうとまず間違いない。出身校、成績、家庭環境など、何拍子もそろっているので、いわばお墨付きの中の折り紙つき。競走馬に例えれば、ダービー馬を父親に、オークス馬を母親にして生まれてきた優駿牝馬ってとこだよね。その上、乗り役のジョッキーがクラシックで10勝も20勝もしているような名騎手だったら、鬼に金棒、両手に花、おまけに背中にゃ千両箱ってもんだ。
だけど、そんな恵まれた女子アナばかりじゃァないのはご存じの通り。中には比較的大物のお笑い芸人と噂になったのはいいが、うまく話がまとまらず、いつの間にか消えて行ったジミアナがいたっけなぁ。どっちがフッたにしても、男はいいさ。逆に箔がつくくらいで、お笑い稼業に何の支障もないが、相手の女子アナはどうするの。嗚呼! 神様、仏様。
◇女子アナの先行きは…
5年選手、10年選手で早朝のニュースを読まされたり、スタジオ番組では画面の片隅で独りポツネンと立たされて…なんて人がいたら、なるべく早めに「元アナ」の肩書が効くうちに転職先を探した方がいい。でないと、定年を間近に控えるころに、目を血走らせて局内にも外部にも目立つように、目立つようにとパフォーマンスを打たなければならなくなるよ。ほら、あの人みたいに…
おこがましいようで気が引けるが、筆者であるジジイが期待している女子アナは朝のニュース番組のキャスターをしているN・Mアナ。容姿(顔とスタイル)は申し分なし、言葉遣いにもソコハカトナイ品がある。欲を言えば、着る服と靴が子供っぽいかな、というのと、品が良すぎて男が好む色気がやや不足気味かなってこと。
しゃべり方にもちょっと甘さが感じられるが、こんなのは経験さえ積みゃ、どうにでもなるさ。あともう一人、近々フリーになるとか言うT・Mもジジイ好みだが、ここんとこちょいと元気がなくなっているのが気になる。恐らくフリー宣言のあとのもろもろのストレスや、周囲からの風当たりなどが原因だろうよ。将来、大化けするか、その逆か。穴中のアナだと思う。
フリーになってからが甘くはないが、がんばれよ。そして、くれぐれもお笑い芸人の億万長者たちのオモチャにはならないで、1年は自分の思う道をまっすぐに進んでほしいもんだ。 (本サイトご隠居顧問=次回をお楽しみに)
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